死 《1000文字》
エロもグロもないけれど、
精神的に健康体なかたには悪影響があるかもなので
出来るだけ見ないでくだっさーい☆
前書きくらいは無駄に明るくして
落差をつけるのさヒャッハーイ♪!!!
「死」
私は「死」が嫌いだ
「死」を恐れるだけではない
それに関連したものを自分の目に入れるのが
とてつもなく、不愉快だ。
「死」
まあそんなもの、誰も好きじゃないだろう
死を身近に経験したことが少ない現代人は
それに畏怖を感じるし
例え経験したことがある人間としても、
その絶対さに恐れ慄く
私はよく本を読むが
その本の中にときたま、「死」が登場する。
幼い頃から本を読み続けてきたけど
所詮児童文学ごときに「死」の居場所はなく
あったとしても伝記的か、美談化されているか。
その「死」はひどく美しく、現実味が無い
だから安心して私は、物語の中の人々を
削 除 する
今までずっとそうしてきた
それなのに、ここはどうしたことだろう
悲劇的ですらない悲惨な死、陰惨な死
こんなちっぽけな漫画本の中ですら
人は悩み苦しみ、それさえ諦め絶望すらせず
孤独なままに死んでいく
私の目の前で人が死ぬ、孤独に死ぬ
ここはだめだ、だめだ。
今までのように、近くで見ようとすると
私が殺されてしまう!
私は恐れ、手近にある世界に逃げ込む
そこでも人は恐れ嘆き諦め
極めて現実的に写実的に
死んでいく
宇宙の遠いところに飛んでいった自身を連れ戻し
心臓が遠くで鳴っているのを聞きながら
私は本を閉じた。
母が呼ぶ声がし
私がそれに応え
食卓で皆が並び
一斉に箸を持つ
味は、した
けれどもそれは遠い世界の舌でのことな気がして
母の味であろうその味噌汁の具を無意味に呑んだ
今の私はそれはまるで遠い遠い世界の身体の様で
何だか遠い所で観測者をやっている気分になった
私は無意味な観測者
私自身もまた被験者
私は自分をいくら客観的に見ようとも
私を被験体としてみることは出来ないのに
神はときたま私に観測者の真似事をさせる
そして私に絶望させる
いつもは感じないその絶望は
私がいつかは死ぬという事実から生まれたもので
そしてその絶望の中には
私が後世に、何一つ残せやしないだろう確信も
実に、実に大きく入り込んでいる
その確信は
端的に言えば、私は子を成せないだろうという
確実的で自虐的な予測
この心も醜い醜女は
あろうことか、男嫌いであるから
きっと、いや必ず
私の血を引き継ぐ者は生まれぬであろう
死は怖い
とても怖い
とてつもなく
狂うほどに怖い
残せないのが怖い
何も残らず死ぬ私は
子供も残せず死ぬ私は
何のために生まれたのだろう
外に存在しない物質を
地球中に撒き散らす
こんな害ある私は
死ぬためだけに
生まれたのか
それとも




