08 目覚めフラッシュ
注意:この前書きは本編とは全く関係がありません。
☆最近考えること☆
ラブストーリーを作っている漫画家さんや作家さんって、
リア充の人が多いのかなぁ?
それとも、二次元の住人かなぁ??
気になります!!
「ん、うう……」
気がつくと、僕は自分の部屋のベットで寝ていた。
ゆっくりと体を起こすと、全身がだるく、頭が痛いのに気が付いた。熱があるようだ。
電気はついていないが部屋は明るく、開いたままの窓から光が差し込んでいる。
(もう朝……さっきのは夢だったのか。熱が出てる時の夢って、現実っぽいんだよな~~。)
妙にリアルな夢だった。
(どこまでが夢だったんだろう??奏と相合傘で帰ったのは夢なのかな??)
でも、いい夢だった。―――――途中までは……だ。
何であんな夢を見たんだ?精神的に追い込まれているのかもしれない。きっとそうだ。あんなことあるわけがない。
そう思って、自分を安心させる。
ドタドタドタドタ!!!!
「ガチャ」
足音の後、ドアが開く音がした。
そこには、妹が立っていて、僕と目があった。
「部屋に入るときはノックぐらい…………」
「おに~~ちゃ~~ん!!」
僕の言葉をさえぎり、いきなり妹が飛び掛かって来た。
「!?」
「大丈夫?生きてる??いたくない???」
「お、おうっ……」
木金に思いっきり抱きつかれた。すこし、やわらかい。
(昨日は僕が抱きついてやろうと思ってんだけどな。って、これも夢だったのか??あれ、全然覚えてない。ホントにどこまでが夢だったんだ??)
僕は、ふわふわとした気分でいた。(これは、熱のせいであって、妹の腕の中にいるからではない)
木金の手に力が入っている。少し震えていた。首筋を何かが流れる。
(泣いているのか??でもなんで?)
状況はよくわからなかったが、僕は木金を優しく抱きしめ返し、頭をなでる。
だんだん木金が落ち着いてきた。
「大丈夫か?」
体を離して静かに聞いた。
手を離すと、体をくるりと後ろに向け、涙を拭いていた。
どうやら、泣いている顔は見せたくないらしい。
「それはこっちのセリフだよ」
そう言って、こっちを向き直り、僕の両肩を持って、ゆっくりと僕を寝かした。
「心配したんだよぉ。家に帰ってきたら、お兄ちゃんが家の前で倒れてたから」
「えっ?家の前で??」
心配していた理由はそれか……
(どういうことだ??家の前??何でそんなところで倒れてたんだ?)
全く覚えがない。倒れていたとしたら家から遠く離れた道路だろう。
「そうだよ。だから、わたしが頑張ってお兄ちゃんの部屋まで抱えてきてあげたんだから。大変だったんだよ」
(そんなことされてたのか。何でおれ起きてなかったんだよ!!)
本当に、優しい妹をもっていて、僕は幸せだと思う。
「ご、ごめん木金」
「ふふ、別にいいよ。いつもお兄ちゃんにお世話になってるし。今日は学校休みだし、わたしがお世話してあげるね。あ、おかゆ作ってあるから、持ってくるね」
いつもより楽しそうだった。最近、木金と一緒に遊ぶことも少なくなったからうれしいんだろう。
何かお礼をしてやらないとな。
「ありがとう。今度お前が大好きなケーキ買ってあげるからな」
「え、ホント!?」
目をキラキラさせて僕を見る。
「ほんとほんと。何でも買ってやるぞ」
「ありがとう。……あ、でも、それより見たい映画があるんだけど……―――――今度一緒に行ってくれない??お金はもちろん、お兄ちゃん負担で!!」
「え~~僕が払うのかよ」
木金と映画か~~……久しぶりだな。たまには付き合ってやるか。
「ダメ……かな??」
「いいや、わかった。どこへでも行ってやるよ」
「やった~~~。じゃあ、おかゆ持って来るね~~」
木金はおもちゃをもらった子供の様に、飛び跳ねながら、キッチンへと出て行った。
(やっぱり、木金もまだまだ子供だな。かわいいやつだ)
そう思って起き上がると、不意にあるものが目に付いた。
「!?」
…………
僕の机の上に、あるはずのないものがあった。
黒いカバン……
それは―――――夢の中で見たカバンだ。。
(なんで、あのカバンが俺の机の上に??あれは……夢じゃなかったのか!?っていうことは、あのネコは?)
「まったく、お前ってやつは誰にでもデレデレするんだな」
機械の声が聞こえる。
開きっぱなしの窓から、黒いネコが入ってきた。
「妹に変な気を起こすなんてどんな趣味をしてるんだ?お前は!?」
「ネ、ネコ!!なんでここにいるんだよ。夢じゃなかったのか!?」
(ってか、変な気とか起こしてねーよ!!ちょっとかわいいなって思っただけだろ!!)
ネコはあきれた様子で布団の上にキチンと座った。
「全部実際にあったことだ」
…………
実際に、あった?
「えっ、……じゃあなんで僕は家の前で倒れてたんだ?」
「私がそこまで運んできてやった」
(いや、無理だろ)
「お前が?どうやって?」
「それはだな……」
そう言って、ネコは後ろを振り返り、机の上にのぼった。そしてあの時のようにカバンの中に入ろうとした時。
「あ~~~~っ!!黒いネコちゃんだ~~!!」
おかゆを持った妹が部屋に入ってきた。
「このネコ、昨日お兄ちゃんが倒れてたとこにいたんだよ」
「へぇ~~……」
ネコを見ると、かばんの中に入るのをやめて、僕の方を見ている。何かいいたそうだ。
(他の人に見られたらまずいのか?まったく、タイミングの悪いやつだ。)
「クロ~~。うふふ~~」
「クロ??」
「あっ、このネコの名前だよ。体の色が黒いからクロ。シロの友達になってくれないかなぁ」
(やっぱり、ネーミングセンスゼロだ)
黒いネコ(クロ)はもうどうでもいいといった感じで、カバンの横に座っていた。
「これ、おかゆ。わたしが食べさせてあげる」
そういって、木金は僕が寝ているすぐ横に座った。
何とか木金を部屋から出さないとな。
「いいよそんなの。それより、お前今日部活あるんだろ??」
木金は水泳部をやっている。成績はかなりよく、全国大会まで勝ち進むほどだ。今は冬だが、温水プールを設備した、超お嬢様学校(女子中)にかよっている為、冬でも普通に部活がある。
「あるけど~~。……うん。今日は部活休む!!」
「うれしいけど、だめだ。もうすぐ大会があるんだろ。僕のせいで負けたら嫌だからな」
「でも、お兄ちゃんが……」
「僕は木金のおかげでだいぶ楽になったから大丈夫だよ。」
「ほんと??」
心配そうな顔を僕に近づけて、上目遣いで僕を見てくる。顔が近い。
かわいいかった。今日ぐらい別に一緒にいてもらってもいいんじゃないか??
木金もそうしたいように見える。
(やっぱり、一緒にいてもらおうかな……)
そう思った瞬間、クロににらまれた気がした。完全に読まれている。
(わかってるよ。だから、僕の心を読むな)
クロはプイと窓の方に視線を逸らした。
仕方がないので、木金を説得することにした。
「ほんとだよ。木金には部活がんばってもらいたいしな」
「う~~~ん……」
木金が心配そうな顔をしながら悩んでいる。
よし、もうひと押しだ。
「ほんとに、大丈夫だよ」
すると、木金はしぶしぶ頷いた。
「わかった。じゃあ部活行って来るよ。何かあったら、学校に電話してね。飛んで帰ってくるから」
木金の事だから電話をしたら本当にすぐに帰ってくるだろう。
なので、絶対電話はしないと心に決めた。
「ありがとう。……そうするよ」
木金は部屋を出て、バタバタと準備をしにいった。
「……ほんとに騒がしい女だな。だいたい、コイツのどこがいいんだか……」
クロがあきれるように言った。
「そんなこというなよクロ~~。いい妹だぞ」
「誰がクロだ。このシスコンが!!」
(シスコン!?ひどすぎる!!ってあれ?この言葉前にも聞いたような気が……。僕、ホントにシスコンなのかな??)
信じたくない現実を知らされたとき、人はそれを否定するものだ。
「くっ、シスコンじゃない!!これは妹という家族に対する愛情であって、恋愛感情ではないぞ。」
「ふんっ。どうだかね~。こんな所、あの女に見られたらどうなるか」
「なっ!!」
クロの言うあの女とは奏のことだろう。
「お、お前、いうんじゃねえぞ。言ったら……」
「お兄ちゃん、誰としゃべってるの??」
準備を終えた木金が部屋に入ってきた。クロはそっぽを向いていた。
「いや……ちょっとクロとおしゃべりを……」
「クロと??」
木金は僕とクロとを交互に見る。
(変な奴だと思われただろうな~~)
そうなるだろうと、半ば諦めかけたが、
「そうなんだ~~。いいな~~。わたしもしゃべりた~~い。」
全然問題なかった。
僕はそのまま笑顔で受け流す。
「木金は部活だろ。がんばってこいよ」
「うん!!じゃあ、クロちゃん、お兄ちゃんをよろしくね。いってきま~~す」
そういって、木金は走って家を飛び出した。
「……やっといった……」
「……。あの子、おかしいぞ。もう中学生なのに、普通、ネコとしゃべっている兄を見たら、頭おかしくなったと思わないか??」
クロは心底びっくりしたような顔で言った。
あれ?中学生って言ったっけ?まあ、服見ればわかるか。
「あいつは、あんなんだからびっくりしねえんだよ」
「ふ~ん。おかしなやつもいるもんだな」
自分の妹の事をおかしなやつ呼ばわりされるのは頭に来るが、今はそれを怒るより話さないといけないことがある。
(すっげー可愛い妹なんだぞ!!まったく)
「それより、さっきの話に戻るぞ」
「さっきの話??ああ、どうやってお前をつれてきたか。だったな」
「そうだよ。早く教えてくれよ」
「そう焦るなよ。今見せてやる」
クロは自信満々の顔でカバンの中に入っていった。
完全にカバンに入り、中でもぞもぞと動いている。
「??」
そして、少し時間がたって、言った。
「真の姿を取り戻せ!!recover!!」
――――――――――!!
「!?な、なんだ!?」
クロがそう言った瞬間、昨日と同じように目の前が白い光に包まれた。優しい光だ。だが、すぐに光は消えていった。
何が起きたか、まったく理解できない。
まあ、理解できる人間など、この世に存在しないと思うが……
光が薄れていくと、その中に何かがいるのが見えた。
「またせたで」
そこにはネコの姿はなく、綺麗な女の人が立っていた。
明日で夏休みが終わってしまうので、これからの更新は週一になるんじゃないかと思いますが、
今まで見てくださった方々、これからもよろしくお願いします。
初めての方々、これからも見ていただけると嬉しいです。
頑張らせていただきます!!