石の道
「起きてください、起きてください
起きて、おい起きろ、起きろって」
自分の体が揺らされていて声をかけられているのがわかった
これわあれだ電車で寝過ごしたかな
眠ボケた頭でそう考えるがそういえば私は家居て
変なメールが来て暇つぶしで書き込んでそしたら
そこまで考えてハッと飛び起きるそしたら
誰かとぶつかってしまった
咄嗟にすみませんと謝った。
「いえいえ起きて馬車を降りてくれさえすればいいんです
お荷物はありませんでしたよねそれでは私はこれで
またのごりようお待ちています、よい旅を」
そう言って私は馬車を降ろされた
まだ意識が覚醒していないせいかボーっと
だだっ広い草原の真ん中に石が敷き詰められた道を
走っていく馬車を眺めて眺めて眺めて
その姿が地平線を越え見えなくなった頃ッハと
頭の中にここは何処なのという疑問が浮かぶ
もしかしてもしかしてあのメールは本物で
異世界に来てしまったてことなのだろうか
本当に異世界だとしてこれからどうすればいいのか
とりあえず状況の確認しよう
私は今草原の真ん中、石の道の上に立っている
空は晴天、服装はいつの間にか変わっていて
いかにも中世平民って感じの服装に
ポケットともあるが何も入っていない
ここまで確認してから後ろに何があるか確認して
いないことに気づくもし後ろに何もなければ
食料も水もなく草原の真ん中に置き去りになって
いることになる、そう考えると後ろを振り返るのが
怖くなるが振り替えなければなんにもならない
恐る恐る振り返ってみる
やったあれは間違いなく城壁だろう
石の壁が視界の端から端まで広い範囲を覆っていて
今いる石の道のさきには門があり
鎧を着た人が二人、門の前に立っている
このままここにいるわけにはいかないので
あそこに行くしかないのだがどうする
行ったらいきなり拘束刑務所になんてならないだろうか
不安はあるが行くしかあるまい
幸い危険感知に反応はないもっともそんな能力が
そなわっていればの話でなんの力もない可能性もある
お金も持ってないしとはいえたくさんのお金を
こんなところで持たされていても困るのだが
よし覚悟を決めて行こう
不信感を持たれないようになるべく普通に
石の道を真っ直ぐ歩いた
そして門の前にたどり着いた
もう少し長く書こうと思いましたが
切りの良いところで終わります