第5話 金魚ヒーロー エメラルドお姉さん
頑張る。
ヒャー、無双してやるぜ!! ヒャッハァー!!
ダンジョンの中、ワイはモンスターを倒していた。
フィッシュ・イナ・ザード、ワイは冒険者、黒髪短髪のナイスガイ、背は低いのは女神のせいさ。このやろう!
「私の取り分多めにしてよね! 何、このダンジョン! モンスターうじゃうじゃいるじゃない!」
ナイフの二刀流する、アルジェリーナ。モンスターを倒す姿はまさにソードダンサー。それで服スケスケなんやな。
「いくわよ。スキルリンク!」
「ワイは最強やーー!」
スキルリンク。ワイの技とアルジェリーナの踊るような剣さばきを一つに連携するスキル。これで多段攻撃、連続攻撃が可能や!
「いくぜ! 三段三日月!」
巨大な緑のモンスターオーガを斬り込む。
絶する声が聞こえる。
グオーオーオーバーーン!
ゆっくり力強く重い図体を倒した。
今日はやったぜ。これでクエスト2000アースドルがワイのもんや!
「あれ? ここ、隠し通路あるわよ?」
やったーーーー!! 隠し通路や! 隠し通路といえばお宝! 隠し通路といえばお金! 今日はついてる!!
階段を降りてくワイとアルジェリーナ。
奥の部屋に入ってくワイ達。
奥には、
「あ?」
「え?」
うふふふふふふ。オホホホホ、アアアア。
なんかミミズみたいなモンスターのつたに絡みつかれた、これまた露出高めな巨乳の金髪姉ちゃんがあえいでいた。
声漏れてるな、この姉ちゃん。
「あははん。た、助けて。」
「どうすんの?? 私この人、好きになれない。」
まあ、助けるわな。ワイ、下心ないけど、放置プレイも好きくない。
「あああん。ちょっと気絶しそう。」
ワイは三段三日月を放つ。女性はミミズみたいなのから解き放たれた。
倒れ込む女性。ワイとアルジェリーナは見てるだけ。
「ちょっと、気持ちよかったデース。」
目のやり場がない。
「私の衣服貸すわよ。」
「いや、衣服持ってマース!」
女性はコマンドから露出の高い緑のドレスを選んだ。
「何でオイはこんなとこ居たんや?」
「私、欲求不満で発散してマーした! ウフ。」
帰りてェ。
「じゃバーイ。」
「そんじゃな。」
「ちょっと待ってクダサーーイ!」
逃げようとするワイ達を強い力で掴むお姉さん。やるな。
「ワターシ、恋人の間に入って浮気する男性好きなのデース。」
「は??」
アルジェリーナは怪訝そうにみる。
帰りてェ。
俺達のパーティにジェナ・ダ・エメラルドが無理やり入った。
ワイの幸せはハーレムやない。地道で魔王も倒せる革命家や!! すなわち無双や!!
頑張った。