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オラの嫁  作者: う丸
第1章 ソウ太の家族
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ソウ太と家族と絆

今日もありがとうございます


本日、2話目であります


よろしくお願いいたします

ソウ太が目を覚ますとミュウの膝の上に頭をのせて心配そうにミュウがソウ太の顔を覗いていた。

ソウ太)「ミュウ…心配かけたね…申し訳ない」

ソウ太はミュウの顔を見つめて謝った。

ミュウ)「…良いよ…」

ミュウの瞳から涙が流れ落ちてソウ太の顔に当たった。

ソウ太がゆっくりと起き上がり、ミュウを抱き寄せて背中を優しく(さす)った。

ソウ太とミュウの二人から少し離れた場所にシルフィが顔をうつむかせて座っていた。

ソウ太はミュウの手を取り、シルフィの所に近付こうとするとミュウが嫌がった。

ソウ太)「ミュウの気持ちもわかるけれども、シルフィ様はオラを殺そうと思ってした事では無いから許してあげてほしい…」

ソウ太がミュウに微笑みかけるとミュウは黙って頷いた。

ソウ太とミュウはシルフィに近寄り、ソウ太はシルフィに話しかけた。

ソウ太)「シルフィ様…大丈夫ですか?」

シルフィは顔上げてソウ太の顔を寂しそうに見つめた。

シルフィ)「ソウ太…お前は死ぬかも知れんかったっちゃ…何故、無茶をしたっちゃ…」

ソウ太)「シルフィ様が大切している仲間に、もしもの事があったらと思ってオラ、勝手に体が動いたよ。でも…みんなに何事も無くて良かった。」

ソウ太はシルフィからかなり離れた場所でカタマって集まっている四人を見て、ほっとしていた。

シルフィ)「ソウ太自身が危なかったっちゃ!!」

ソウ太はシルフィの肩に手を置くとシルフィはビクッと体を震わせたがソウ太はシルフィに微笑みながら優しく話しかけた。

ソウ太)「シルフィ様…そうだったとしてもみんなが無事なら…それで良いじゃないですか?…それにオラはシルフィ様がオラの事を思っていただけただけでも凄く嬉しいです。」

シルフィ)「ソウ太はわかってないっちゃ!!ウチがソウ太を殺そうとしたっちゃ!!」

シルフィは自分自身が許せなくて怒り出し、そんなシルフィを見つめていたソウ太はシルフィの体を優しく包み込んだ。

ソウ太)「シルフィ様…オラはシルフィ様達に殺されても文句はいいません…だから…そんなにつらそうにしないでください…」

ミュウ)「シルフィ…諦めなさい…目上のあなたにこんなこと言う事は失礼なのはわかっているけれども、ソウ太は自己犠牲のカタマりよ…最近、夫婦になってソウ太の側にいるようになって感じた事だから、まず、間違いないわ…あたしはソウ太に迷惑ばかりかけてきたから…あなたもあたしと同じ事を考えるかも知れないわね…あたしはソウ太の負担を…ソウ太を守ってあげたい…」

ミュウはシルフィの目を見つめて話しかけた。

シルフィはミュウの目を見て、ため息はついて自分の思いを伝えた。

シルフィ)「ミュウ…ウチもソウ太を守ってあげたいっちゃ…けれどもウチは…」

ミュウ)「シルフィ!!とりあえず、今はお互いにソウ太を守っていく!!それで良いじゃない。」

ミュウはシルフィの手を取り、無理やり立ち上がらせた。

ミュウ)「失礼だけどはっきり言うわ!!あたしはあなたが嫌い!!でも…あたしがソウ太を守るとソウ太は無理をしてあたしを守ろうとする…そして、ソウ太は体を壊して倒れるの…あたしはバカだから…ソウ太が無理している事に気がつかない…だけど…シルフィがソウ太を支えてくれたら負担が少しでも軽くなるかも知れないって思ったの…だから…」


ミュウはシルフィを見つめて、悔しくて涙を流し、シルフィはそんなミュウを抱きしめた。

シルフィ)「ミュウ!!二人で…ウチら全員で支え合っていくっちゃ」


シルフィは四人に近付くと四人は一斉に立ち上がり整列した。

シルフィ)「ウチが悪かった…許して…」

四人は一斉に慌て出して、シルフィに(ひざまず)いた。

シルフィと四人はソウ太・ミュウ・ゴルド・セシルの所に集まって話し合った。

シルフィ)「ゴルド…今回はすまなかった…ウチが…」

ゴルド)「師匠!!俺は師匠を信用している!!だから…何も言わなくて良い!!」

セシル)「そうですよ。シルフィ様、私達はお願いに来たので、とりあえず、今はソウ太ちゃんと一緒に暮らしましょう。」

ゴルドとセシルの二人はシルフィを励ますように接した。

そこでシルフィの側にいた四人が申し訳なさそうに話してきた。

青色の髪の女性)「今回はすみません。アタイはセーラと言います。これからよろしゅう。」

茶色の髪の女性)「ワテはルーシーですぅ~ホンマ、仲良うしたってなぁ~…それと、すみませんですぅ~」

黒色の髪の男性)「(それがし)はカイン、シルフィ様を支える事こそが某の幸せ。某からも申し訳なかった。」

赤色の髪の男性)「小生(しょうせい)はサトル。すまん。」


お互いに自己紹介して、いきなりソウ太が光の魔法でみんなを包み込んだ。

ソウ太)「みな様、思う事がたくさんあると思いますが、とりあえず、食事にしましょう。」

そう言うとソウ太はアイテムボックスから大量の食材を取り出し、料理を作り、みんなの目の前に並べていった。

ソウ太は料理を作りながらミュウを呼んで、みんなに先に食べてもらうように(うなが)した。

ミュウはソウ太の手伝いをしたかったけれども、旨そうな匂いに負けてソウ太以外のみんなで食事を食べ始めた。

ソウ太の作った料理を一口食べたシルフィとセーラ達四人は、あまりの美味しさに無我夢中で食べだした。


龍の8人は人間の食べる量の100人分を食べつくして、その場に寝転がり大きなお腹を擦りながら動けずにいた。

ソウ太はみんなの幸せそうな顔を見て喜び、自分も食事を食べ始めた。


ゴルド達8人が起き上がり、ソウ太を囲んで話そうとするとソウ太がみんなに話しかけた。

ソウ太)「いきなりで申し訳ないのですが、オラ、センニチ町で広大な土地と大きな家を手に入れました。なので、そこでみな様と暮らしたいと思っています。安心してほしいのは、オラが人間と話をするのでみな様は無理に人間と(かか)わる必要は無いです。」

するとゴルドが賛成して、周りも賛成しだした。

ソウ太)「後…みな様の気配がおそらく、人間達には危険に感じますので、申し訳ないありませんが気配を消していただけるとありがたいです。本当に堅苦しい思いをさせて申し訳ありません。」

ソウ太はみんなに頭を下げた。

そこでゴルド達8人は気配を消して、ソウ太の肩を叩いて笑いかけた。

ソウ太とゴルド達8人はソウ太が用意した瞬間移動の魔法の中に次々と入り、センニチ町のソウ太が所有する建物に住む事になった。





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