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オラの嫁  作者: う丸
第1章 ソウ太の家族
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ソウ太、ミュウの両親と出会う

今日もありがとうございます。

ミュウはソウ太を抱きしめて、自身の魔力をソウ太の体に流した。

ミュウ)「あたしの魔力が旦那様の体に流れている事がわかりますか?わかるなら旦那様は自分の体内にある魔力を動かして自分の手のひらに魔力を集めてください。」

そう言われたソウ太は頷き、自身の手のひらに魔力を集めた。

ミュウはソウ太の背中から(おお)(かぶ)さるように抱きしめて、ソウ太から見て、よく見えるようにソウ太の目の前にミュウの手のひらをだして、ミュウは手のひらから水の玉を出した。

ミュウ)「旦那様、あたしは手のひらに魔力を集めて、その魔力を水に変化させました。次は旦那様があたしと同じ事をしてください。」

ソウ太はミュウに言われた通りに、自身の手のひらに魔力を集めながら、その魔力を水に変化させて水の玉を作りだした。

ミュウはソウ太が水の玉を作り出した事を確認してからソウ太と少し距離をとり、お互いに向き合うようにした。

ミュウ)「旦那様、次は[火の玉][風の玉][土の玉][雷の玉][光の玉][闇の玉][時空間の玉][[自然の玉][生命の玉][破壊の玉][死の玉]を作りだしてください。」

ソウ太に見えるようにミュウは手のひらから色鮮やかな玉を作りだして空中に浮かべた。

ソウ太)「ミュウ、火の玉から闇の玉まではなんとなくわかるけれども、その後の玉は…よくわからない」

するとミュウはソウ太が理解出来るように説明をした。

ミュウ)「まず…魔法とは、自身の魔力に自身の想像力から作り出されます[時空間の玉]は簡単に考えてくださいね[別のお部屋]と旦那様が頭の中でイメージするのです。この[時空間の玉]により[アイテムボックス][スペースルーム]など、他にも[時間]を操る[ストップ][スロー][クイック]など、後は…あまりオススメしませんが[リターン][パースト][アドバンス][フューチャー]などの時間の移動ですね」


ミュウ)「次の[自然の玉]は苗や種を新しく作り出す魔法と考えてもらえたら理解出来るかと…次の[生命の玉]は生きる力、新たな命を作り出す魔法と考えてもらえたら…次の[破壊の玉]は消滅、衝撃、振動を作り出す魔法と考えてもらえたら…次の[死の玉]はそのままの意味で良いです」


ミュウ)「最初の8個の魔法玉は、おそらく、人間の力、能力で考えてギリギリ大丈夫でしょう。…ですが、残りの4個の魔法玉は…常識の範囲で仕様してください。後…[時空間の魔法]は時間の移動の事をよく考えて仕様してもらったら大丈夫でしょう…たぶん?」


ミュウは自身の頬に人差し指を当てて考えながらソウ太に説明した。

そこでソウ太は手のひらに魔力を集めて光の魔法[パワーアップ][ディフェンスアップ][メンタルイニスインバレット]をミュウに唱えた。

ソウ太のミュウを大切にしたい思いがミュウの体内で光出して、その光が大きくなり溢れて地上に伝わり広まっていった。


光が広まっていった先に、2匹のドラゴンが反応してミュウとソウ太の前に姿を現わした。

ミュウは2匹のドラゴンを見て微笑みながら挨拶をした。

ミュウ)「お父さん!!お母さん!!お久しぶりです!!あたしです!!ミュウで~す!!」

ミュウは2匹のドラゴンに大きく手を振っていた。

すると2匹のドラゴンがミュウの姿を見て反応した。

黄金のドラゴン)「おう!!ミュウ!!久しぶりだな!!元気だったか!!」

銀色のドラゴン)「ミュウちゃん~!!久しぶりね~!!元気そうで良かったわ~!!」

ミュウ)「お父さん!!お母さん!!紹介するね~!!あたしの旦那様ソウ太さん~!!」

そこで黄金のドラゴンはヒトガタの男性になり、銀色のドラゴンもヒトガタの女性になった。

黄金の髪の毛の男性はソウ太の所まで走って来て、ソウ太の顔面を殴り飛ばした。

男性)「ころぉ~すぅ~!!」

銀色の髪の毛の女性)「あら、あら、ミュウちゃん~!!おめでとう~!!」

ソウ太の体はぶっ飛んで岩山に当たり倒れた。

ミュウは黄金の男性の顔面を鷲掴み、地面に目掛けて力いっぱいにぶつけた。

ミュウ)「あにすんのよぉ~!!おとぉ~ん!!」

その時、ソウ太は鼻血を流しながら立ち上がり、ミュウの所まで歩み寄った。

ソウ太)「ミュウ!!…ダメだよぉ~。ここはミュウのお父さんのお話もちゃんと聞かないと…」

ミュウはソウ太の体を触りながら怒っていた。

ミュウ)「大丈夫!!ソウ太!!あたしのお父さんがいきなりごめんなさい!!…だってソウ太を…あたしの旦那様を殴り飛ばした!!」

ソウ太はミュウの顔を見て、ミュウの頬を撫でながら、ソウ太は銀色の女性に挨拶をした。

ソウ太)「初めまして、オラ、ソウ太と言います。ミュウさんと最近、夫婦になりました。…その~挨拶が遅れまして本当に申し訳ありません!!」

ソウ太が頭を下げると銀色の女性は微笑みながらソウ太に話しかけた。

女性)「初めまして、わたしはミュウの母親のセシルと言います。ソウ太さん、わたし達の娘のミュウをよろしくお願いしますね~…それと…そこで倒れているのがミュウの父親のゴルドよ…あたしの旦那がソウ太さんをいきなり殴ってごめんなさいね。でも、悪い人では無いのよ…それでも、ごめんなさいね…」

そこで黄金の男性は起き上がり、ソウ太の肩を掴んだ。

ゴルド)「ゴミむしがぁ~!!ワシと勝負しろぉ~!!」

ゴルドは顔を真っ赤にしてこめかみをヒクつかせながら叫んだ。

ゴルドはもう一度ソウ太の顔面に殴りつけようとして、ソウ太もゴルドの頬を殴った。


ゴルドは身体を龍人化させて、ソウ太も同じように龍人化させるとゴルドはソウ太の姿を見て、涙を流して膝を地面につけて頭を下げた。

ソウ太は慌ててゴルドに近寄るとゴルドはソウ太の顔を睨み付けて叫んだ。

ゴルド)「お前!!俺のミュウとしたのか!!」

ソウ太はどう意味かわからず首を(かし)げているとゴルドは青筋を立てて叫んだ。

ゴルド)「最後までしたのか!!お前はミュウを傷モノにしたのか!!あぁあん(怒)」

ソウ太はますます訳がわからなくなり、オロオロしているとセシルがゴルドに近寄り話しかけた。

セシル)「あなた少しは落ち着いてわたし達のミュウちゃんの幸せを考えてあげましょう。」

ゴルドはセシルに抱きつき泣き出した。


その後、ゴルドは落ち着いたがソウ太と距離をとり、背中をソウ太に向けていた。

ソウ太は困り始めたが、とりあえず、周りに探索の魔法を使って、牛・鹿・猪・ウサギを捕まえて、その場で食事の用意をしてミュウ達親子の前に並べた。

すると、ミュウとセシルの二人はソウ太の料理を食べて、満面な笑顔になりセシルはソウ太の料理をゴルドの口の中に押し込んだ。

するとゴルドは泣きながらソウ太の料理を食べ続けたので、ソウ太は嬉しくなって追加の料理を用意した。

セシル)「ごめんなさいね…ソウ太さん…わたしの旦那が…それにしてもソウ太さんの料理は美味しいわね!!わたし、ソウ太さんに料理を教えてもらおうかしら。」

ミュウ)「お母さん…止めた方が良いと思う…それとソウ太はあたしのために料理をする事に、あたしが美味しそうに食べる姿を見る事に幸せを感じているのよ。」

ミュウはセシルの顔見て、幸せいっぱいの笑顔で答えた。

ソウ太)「オラ…料理をする事くらいしか出来ないから…」

ソウ太が申し訳ないような顔をして答えた。

ミュウ)「ソウ太!!何を言っているのよ!!あたしのために寝る間も()しんであたしのために何でもしてくれるじゃない!!…そのせいでソウ太は倒れたし…あたしのせいで住んでいた村を追い出されたし…傷付いたあたしをソウ太は助けてくれたじゃない…」

ミュウは泣きながら叫んでいた。

ゴルドは泣いているミュウを見てソウ太に話しかけた。

ゴルド)「ソウ太…俺達の娘が迷惑をかけたな…」

ソウ太)「違うんです!!オラが勝手にミュウさんにしているだけなんです!!…それに…ミュウさんは…オラと…両親のいない孤児のオラと家族になってもらえた…オラに暖かい幸せを与えてもらえた…オラはそれだけで十分に幸せなんです…」


ゴルドはソウ太の目の前に酒を2つ置いた。

ゴルドは無言でソウ太に酒を手渡し、ゴルドも酒を手に取り、ゴルドはソウ太が持っている酒に自身が持っている酒を軽く当てて酒を飲んだ。

ソウ太もゴルドに合わせるように、慌てて酒を飲み干した。

ソウ太)「ゴルドさん…今はまだ…オラとミュウさんの夫婦に反対していると思いますが、オラ…ミュウさんの幸せが生き甲斐なんです…なので…いつか…オラとミュウさんの事を認めてもらえないでしょうか?」

ゴルド)「ソウ太…俺はミュウが幸せである事に…ソウ太とミュウの夫婦に反対はしない…だから…ミュウをよろしく頼む…」

ゴルドはソウ太の顔を見て、笑いかけた。

ゴルド)「ソウ太…これからは俺もセシルもお前の親だ…だから…困った時は俺達を頼れ…お前も1人で(つら)かっただろう…実は俺も両親がいなかったのよ…そんな時、俺は師匠が俺を拾い育てて助けてくれた…だから…1人の辛さ、家族の憧れがよくわかる…」

ゴルドはソウ太の肩を抱きよせた。

ミュウは嬉しくてゴルドに抱きついた。

セシルはソウ太を抱きしめて頭を優しく撫でた。

ソウ太はセシルにされるがままに、静かに泣いていた。



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