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オラの嫁  作者: う丸
第2章 魔国キングシャドゥ
28/31

男の子達の成長1

今日もありがとうございます

子供って良い

純粋な所

小さな手で握られた親の手

スベスベの肌

小さな疑問

親に寄り添う姿

癒しだなぁ

茫然としてカタマっているキノジ達のもとにソウ太が姿を現した。

ソウ太)「オラの嫁がアオイ達に特訓したから…こんな事になって本当に申し訳ありません」

ソウ太はキノジ達に頭を下げた。

キノジ)「ソウ太様、頭を上げてください。ワシらはこの先、どうしたら…」

キノジが体を震わせているとソウ太は5個の首飾りを取り出してキノジに手渡した。

キノジ)「ソウ太様…これは?」

ソウ太)「これは自身の身体的能力を向上して、相手の身体を無条件で拘束できるマジックアイテムです。子供たちにはこれからより良くなって欲しいので、この先…子供達が自身のチカラに(おぼ)れて暴走するような事になったら止めてください。オラは…子供達に善悪の理解とチカラを持つという事の責任を理解させてあげたいです。…お願いできますか?」

悲痛な顔をしたソウ太をキノジはしっかりと見つめて、キノジ達四人は頷いた。


ヒュウガ達5人もミュウに特訓をしてもらいアオイ達と同じくらいのチカラを手に入れた。

そんなヒュウガ達にテンゲン達が近付いて行くと子供達の態度が少しづつ変化していった。

テンゲン)「ヒュウガ、今日は何がしたい?俺達がヒュウガ達をしっかりと守ってあげるからな。」

ヒュウガ)「テンゲン、僕らちより弱いのれす。もう大丈夫れす。」

テンゲン)「ハッハッハ。そうだな。ヒュウガ達は俺達より遥かに強くなった。しかし、世の中は危ない事がたくさんあるから気をつけないといけないぞ」


ヒュウガ以外の男の子達はテンゲン達を無視して建物から外に出て行くとキノジ達四人は四人の男の子達についていった。


タクヤ達四人はセンニチ町を歩いて、喫茶店[ヒマワリ]の前にいた。

ユウジ)「ここのお菓子…すごくおいしいよ」

タケル)「僕らち、お金が無いお」

センゴク)「お金か~…僕らちではお金は手に入らない?」

タクヤ)「ソウにいにお願いする?」

そこへキノジ達がユウジ達の前に現れた。

キノジ)「良かったらワシらがお金を出そう。ソウ太様からお金を預かっているから心配は無いんじゃよ。」

すると男の子達四人はお店の中に入り、店員のミユキに注文をしていた。

キノジ達四人は子供達から少し離れて紅茶を頼んでいた。

するとお店にいたソウイチロウがユウジ達に話しかけた。

ソウイチロウ)「よう。坊主ども、今日は綺麗なお姉さん達はいないのか?」

ユウジ達はソウイチロウを無視していると案の定ソウイチロウが怒り出し、店主のアケミが慌ててやってきた。

アケミ)「ソウイチロウ…お願いだから子供達を怒鳴らないでちょうだい。」

ソウイチロウ)「俺様が声をかけてやっているのに、このガキどもが無視しやがるから…悪いのはこのガキどもだ」

タクヤ)「おいたん、うりゅさいお。あっち行けだお」

子供達がソウイチロウに文句を言いながら小さな手を振り、向こうに行けと行動で示すとソウイチロウの顔が真っ赤になって更に怒り出した。

そこへキノジが子供達を庇うようにしてソウイチロウの前に立塞(たちふさ)いだ。

キノジ)「兄さん、ここはワシの顔に免じて許してもらえないか?」

するとソウイチロウがキノジの顔をいきなり殴った。

殴られたキノジはすまなさそうにしながらソウイチロウに何度も謝った。

そこへアケミがソウイチロウの顔を睨み付けて、キノジはアケミにも謝っていた。

するとソウイチロウは鼻を鳴らしながら自席に戻り、アケミはキノジに謝ろうとしたがキノジが笑顔で笑っていた。


その時、子供達四人がソウイチロウを睨み付けて殺気立ちソウイチロウに叫んだ。

子供達)「おいたん、邪魔だお。おみゅせから出て行くお」

ソウイチロウ)「なんだと!!ガキどもが調子にのりやがって!!」

ソウイチロウが子供達に歩み寄ろうとしたがキノジがソウイチロウの前に立ち塞がった。

ソウイチロウ)「じじい!!どけ!!」

キノジ)「兄さん、子供達の戯れ言。笑って許してもらえないか?」

またしてもソウイチロウはキノジの顔面を殴った。

子供達は我慢の限界で、その場から立ち上がろうとしたがタバサム・コハク・センクウの3人に肩を捕まれて動けずにいた。

タケル)「おいたん!!何故怒らないお?」

ユウジ)「そうだお。仲間の人が殴られたお!!」

センゴク)「僕らちがあのおいたんを殴るお!!」

タクヤ)「おいたん!!放すんだお!!」

タバサム)「タケル・タクヤ・ユウジ・センゴク…お前達の気持ちもわかるけれども、ここはお店の中だ。」

コハク)「アケミさんやミユキさん、それにお客であるソウイチロウさんに迷惑をかけてはいけない。」

センクウ)「ここはお前達にとっても大切なお店だろう?なら大人しくしなければいけない。」

子供達)「でも、おいたんが悪いお!!」

タバサム)「そうかもしれないが…ここはお互いに悪いという事で許してもらおう。お前達、ソウイチロウさんに謝ろう?」

子供達)「イヤだお!!」

子供達はお店から出て行ってしまった。

タバサム達3人もソウイチロウに謝り、アケミとミユキにもキノジ達四人は謝罪して代金を支払い、お店から出てユウジ達のもとへと急いだ。


子供達四人は先ほどの事が納得出来ず、イライラとしていた。

そんな時に目の前でお店の店主が雇っている少年を叱りつけて、殴っている光景をユウジ達四人が見てしまった。

ユウジ達四人はお店の店主の腕を捕まえた。


店主)「痛い!!痛い!!」

少年)「止めておくれ!!これはオイラが悪いから…いつも同じ失敗をしているから…止めておくれ!!」

ユウジ達四人は店主の腕を放した。

店主)「何処のガキどもだい!!本当になんて事をしやがる!!お前らの親はいるのか?」

ユウジ)「僕らちには親はいないお。」

店主)「その立派な服装は誰が用意した?」

タケル)「そんな事を知ってどうするお?」

店主)「決まっている!!お前らの育ての親に責任をとらせる!!お前らがこんな事をしたと報告すれば、お前らの育ての親は謝罪をするだろう?…もしかしたら…大金も手に入るかもしれない…ガキどもは何処のガキだ!!」

そこへキノジ達が現れて店主に謝罪した。

店主)「ガキどものおかげでワシの腕が上がらない、いったいどう責任をとってもらえるんだ?」

キノジは店主の肩に触れて回復魔法をかけた。

キノジ)「店主、今、回復魔法をかけて両腕を治したから、いつも以上に良くなっているはずだ。」

店主)「回復魔法?…お前さんは誰だい?」

キノジ)「ワシか?そうじゃのう…ただのキノジじゃよ。」

店主)「え~!!あのプロフェッサーでしょうか?」

キノジ)「そう言われておった時もあった。じゃが、今はただのキノジじゃよ」

驚く店主にキノジは笑顔で店主を見ていた。

店主)「キノジ様、今度わたくしと一緒にお酒でもいかがでしょうか?」

キノジ)「そうじゃのう…近々、お前さんに会いに来よう。」

そう言われた店主は急に上機嫌になり、目の前にいた少年の頭を撫でながらニコニコと笑っていた。


その後、ユウジ達四人はキノジ達に謝り、シュンとしながらトボトボと歩いていた。

タバサム)「タケル・タクヤ・ユウジ・センゴク…気にするな」

タケル)「おいたん!!僕らちは間違っていないお。」

コハク)「お前達がそう言いたいのもわかる…」

センクウ)「世の中、自分基準で善悪を決めたらそうなるよ」

キノジ)「何事も経験じゃよ。これからいっぱい失敗して学んだら良いんじゃよ…ホッホッホ」

そう言われた男の子達四人は、悩みながら歩いて自分達の住む建物に帰って行った。


その頃、アオイ達5人はリンカ達、アマンダ達とお話をしていた。

アオイ)「リンカおねしゃん、わらし、将来、ソウにいたんのお嫁たんになりてぁい」

リンカ)「アオイちゃん達ならソウ太様も喜んでもらえるわよ。」

オウカ)「ほんてぃお?あらし、ソウにいたんのお嫁たんににぁれる?」

アマンダ)「オウカちゃんも可愛いからソウ太様もお喜びになるわよ。」

フウコ)「フウコもアオイちゃん達が羨ましいです。本当に可愛いらしい。」

サヤカ)「アライもソウにいたんのお嫁たんにぁれる?」

クレア)「安心なさい。私達全員に可能性はありますよ。ミュウ様から許可をいただいていますから。」

アンナ)「ソウ太様のお嫁さんになるなら…まずは自分達の素肌を他の男性に見られてはいけない事と身体的に頑丈でないと大変らしいです…」

アンナの一言でアマンダの仲間達がシュンと落ち込んでいた。

リグレット)「クレア達なら大丈夫よ。ソウ太様はそこまであなた達を否定していない。むしろ…私達の体がもたないらしい…ミュウ様に言われた…そうなりたいなら覚悟しろって…」

フィーナ)「ミュウ様によればぁ…3日間ずっとぉ休み無く続けるらしいのよねぇ…」

リンカ)「最近、ソウ太様はミュウ様とシルフィ様と一緒に寝室をともにしていないらしいとミュウ様がおっしゃっていたわ…ソウ太様の顔色が優れないって…」

アマンダ)「ならわたくし達がソウ太様を満たしてあげれば…」

リンカ)「それがね…どうもソウ太様のお心に傷のような感じがあるらしく…あたい達がそうなりたいと思っていてもソウ太様自身が否定的らしいのよ…」

ヘレナ)「それなら…女性達を増やせば良いのでは?」

リンカ)「ミュウ様がおっしゃっるにはかなりハードらしいからあたい達でもソウ太様を満たせないだろうとの事らしいわ…」

フウコ)「フウコ達の皆が未経験だからノーマルもハードも違いがわかりません。」

リグレット)「要するに体力がもたない…」

フィーナ)「もしかしたらぁ…私達がぁ嫌になるかもしれないからぁソウ太様がぁ遠慮しているのかもぉ…」

マーガレット)「それならわたくし達全員がソウ太様に耐えられるだけの体を作れば良いのでは?」

女性達全員)「それだ!!」

その日から女性達全員がミュウにお願いをして体力作りを始めた。

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