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オラの嫁  作者: う丸
第2章 魔国キングシャドゥ
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コウハイとシャドウ

今日もありがとうございます

シルフィは急いでゴルド達を集めてソウ太の事、ミュウの事を話した。

ゴルド)「ミュウとソウ太は大丈夫なのか?」

シルフィ)「ミュウは無事に戻ってくるから安心するがよい…しかし、ソウ太は…」

シルフィは悲しそうな顔をして(ふさ)ぎこんだ。

その時、シルフィ達の近くにミュウが急に現れて地面に仰向けで倒れた。

ゴルドとセシルの二人はミュウに近付き抱き起こした。

シルフィ)「ゴルド…おそらくソウ太は…敵に(つか)まり吸収された…たった今…ソウ太の気配が消えた…」

シルフィは瞳から涙を流して体を震わせて怒っていた。

その場にいたスイカ、ゴルド、セシル、セーラ、ルーシー、カイン、サトルは蒼然となり体を震わせていた。

・・・ミュウは1人、ソウ太との思い出を思いだしていた…

ゴルド)「では…ソウ太を助ける方法は?」

シルフィ)「ソウ太が用意したマジックハンドガンがあるのだが…」

セシル)「シルフィさん?何か問題があるの?」

シルフィ)「実は、このマジックハンドガンの中にある弾丸には分解する効果が付加されておる…それにより敵の取り込んだ魔族やソウ太を助ける事が出来るらしい…」

ゴルド)「シルフィさん…何やら後遺症のような事が起きるのか?」

シルフィ)「ソウ太が言うには分解したとして…最悪…消滅の可能性があると…ワテには撃てない…ソウ太が消滅するかもしれない弾丸を敵に向けて撃つなど…ワテは…ソウ太を失うくらいなら…」

・・・ミュウは[ソウ太が完全に消える!?]と1人思っていた…

その場にいた全員は沈黙していたが…無情にもシルフィ達の目の前にシャドウが姿を現した。

・・・ミュウは[原因は…目の前に現れたコイツのせい?]と1人思っていた…


シャドウ)「おやおや、何故か…この場にいる全員が戦意喪失ですか?…なら、俺はお前らを殺してやりましょうかね」

シャドウは目の前で塞ぎ込んだシルフィの首をはねようと黒色の剣を振りかざした。

・・・ミュウは[何故?シルフィは動かないの?]と1人思っていた…

そこにゴルドがシルフィの前に立ち、シャドウの攻撃を受け止めた。

ゴルド)「シルフィさん!!…とりあえず撃て!!最悪の事態はその時考えよう。」

シルフィ)「ゴルド…ワテには撃てぬ…すまない…」

その場でシルフィは泣き崩れて動かなくなっていた。

・・・ミュウは[何故?シルフィは泣いているの?]と1人思っていた…


ゴルドはシャドウの体を殴り飛ばすとシャドウはニヤリと笑い、自身の影の中に姿を消した。

するとスイカの影からゾルトが現れた。

ゾルト)「スイカ…無事で良かった…」

ゾルトはスイカを抱き付こうと歩み寄り、スイカもまた、ゾルトに歩み寄った。

スイカ)「ゾルト様…ご無事だったんですね。」

ゾルトはスイカの体を抱き寄せてスイカの体を吸収した。

ゾルト)「アッハッハッハッハ…今日はついている。これで俺は更に強くなった。」

ゾルトはゾルトの姿からソウ太の姿になり、ゴルドのもとに走り寄った。

・・・ミュウは[なんだぁ~ソウ太は無事なんだぁ~]と1人思って安心していた…

ソウ太)「オッサン!!そこを退()いてくれ!!オラは嫁の死神竜を倒さなくてはならないんだ!!」

・・・ミュウは[コイツは誰?あたしのソウ太はそんな言い方はしない…]と1人思っていた…

ゴルド)「キサマ!!俺の息子をよくも!!」

ゴルドはソウ太の姿をしたシャドウの体をチカラいっぱいに殴った。

ソウ太[シャドウ]はゴルドの腕を掴み、自身の手に持つ黒色の剣でゴルドを斬りつけた。

ゴルド)「ごぼぉほぁー!!」

ゴルドは体を斬られて後ろに倒れ意識を失った。

・・・ミュウは[あたしのお父さんがあたしの目の前で斬られた…コレは…夢?]と1人思っていた…

ソウ太[シャドウ]はニヤリと笑いながらゴルドを見てシルフィに歩み寄り、黒色の剣でシルフィに斬りかかった。

そこにシルフィの体から小さな光が飛び出しソウ太[シャドウ]を吹き飛ばした。

小さな光は砕け散りシルフィの体の周りを包み込んで消えた。

シルフィ)「ソウ太ぁ~!!」

シルフィは自身の支えが失くなり、ソウ太[シャドウ]に向けてマジックハンドガンを撃ち放った。

ソウ太[シャドウ]の体に弾丸が入り込み、ソウ太[シャドウ]はその場でもがき苦しみだした。

しばらくすると、ソウ太[シャドウ]はシャドウの姿に成り変わり、シャドウの周りにゾルト、カエン、スイカ、フウシ、カワラケの姿が現れ倒れていた。

そこにソウ太の姿が現れてソウ太の体が薄く消えるように透き通りだして消滅した。

・・・ミュウ[なんだ…ソウ太がいる…良かった…アレ…何故ソウ太の体が消えて失くなるの…]

シルフィはその光景を見てシャドウの顔面を鷲掴み、両腕を引きちぎり、両足を引きちぎり、シャドウの顔面を掴み潰した。

シルフィはシャドウが影の中に逃げた事を知ると自身の腕を地面に潜り込ませてシャドウの体を引っ張りだしてシャドウの体を何度も潰し破壊した。

・・・ミュウ[誰のせいでソウ太は消えたの?…アレ?あたしのせい?何故?…あたしがソウ太のコトを()けたから?…何故ソウ太が消えるの?…あたしがコイツに襲われてソウ太が助けにきたから?…ソウ太…あの時…悲しそうな顔をしていた…何故?…あたしのせい?…あたしがソウ太を避けたから?…何故ソウ太はあたしを助けにきた?…あたしが襲われたから?…誰に?…コ・イ・ツ・・・]


ミュウ)「ふざけんなああああああああああああああああああ」


ミュウは立ち上がりシルフィのもとに近寄り手を取った。

ミュウは時空間魔法を使い、シルフィとともに過去に戻った…


ミュウとシルフィの二人の目の前では過去のミュウがシャドウに襲われて体を震わせていた…

ミュウとシルフィの二人は目の前のシャドウを見て怒り狂いシャドウの体を二人が捕まえた…

ミュウはシャドウに分解の魔法を使い、シルフィはシャドウの体に吸収の能力を破壊魔法で消し飛ばした…

シャドウの体からゾルト、カエン、フウシ、カワラケの四人が出てきた…

ミュウはシャドウの闇魔法を破壊魔法で消し飛ばし、シルフィはシャドウに幻影魔法を使い、シャドウ自身の連続する死をあたえた…

ミュウはシャドウの神経を(するど)くさせて体の部分を何度も(つぶ)し、シルフィはシャドウの体に再生能力を与えて永遠に爆発する炎の玉をいくつもシャドウの体内に入れた…

シャドゥの精神がいつまでも正常になるように精神安定の魔法を使った…

ミュウとシルフィの二人は目の前にいるシャドウが目障(めざわ)りなのでスペースルームに閉じ込めた…


怒りと悲しみが消えないミュウとシルフィの二人はこの原因である…コウハイを捕まえに魔国キングシャドゥに瞬間移動した…

コウハイ)「これは…これは…ようこそいらっしゃいました。」

ミュウ)「ゴミ虫…覚悟は出来ているか…」

シルフィ)「ワテらにこんな思いをさせて、まともに生きていられると思うナヨ…」

その日…コウハイの姿が消えた…


ミュウとシルフィは時間を元に戻すと二人の目の前ににこやかに笑うソウ太の姿がいた。

ミュウとシルフィの二人は歓喜してソウ太に抱きついた。

ミュウ)「ソウ太…ごめんなさい」

ソウ太)「オラもごめんね…二人に負担をかけて…」

シルフィ)「ウチは全然平気だっちゃ!!」

ミュウ)「あたしは…出来れば、ほどほどでお願い…でも…あたしはソウ太の側にいたい。あたしはソウ太が凄く凄くスッッッゴク愛しているの!!」

ミュウはソウ太を抱き寄せ口付けをしながら泣いていた。


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