表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オラの嫁  作者: う丸
第2章 魔国キングシャドゥ
23/31

ソウ太の消滅

今日もありがとうございます

ブックマークと評価ポイントをしていただきありがとうございます。

本当に嬉しいです。

あっざぁ~ス!!

ソウ太達が自宅前にある田畑を歩いているとフウコがソウ太の目の前で盛大に転び、自身の黒色のスカートが(めく)れて桃色のショーツがモロミエ状態になった。

フウコがゆっくりと立ち上がり自身の体についた土を払いながらソウ太の顔を見て舌を出しながらおどけて笑った。

フウコ)「フウコ、はしゃぎすぎて転んでしまいました。」

すると周りの女性達もソウ太の目の前で偶然を(よそお)いながら次々と転び自身のスカートをわざと捲り上げて白色、水色、赤色、紫色、黄色など、色とりどりのショーツをソウ太に見せて、少しおどけてはにかむように笑っていた。

シルフィ)「お前ら…」

シルフィが拳を握りしめて体を震わせているとソウ太がシルフィの肩に手を置いて笑いかけていた。

ソウ太達が自宅に着くとリンカ達とアマンダ達はミュウに話があると言う事でソウ太達と一緒に自宅に入った。


リンカ達とアマンダ達は緊張しながらミュウの部屋の扉の叩くと部屋の中から落ち込んだミュウが姿を現した。

ミュウ)「何かよう?」

リンカ)「ミュウ様、あたい達全員はあなた様にお話があります。」

そう言われたミュウはリンカ達とアマンダ達を部屋の中に入れた。

アマンダ)「ミュウ様、わたくし聞きました。ソウ太様と距離をおいていると…」

リンカ)「もし?あたい達がソウ太様に近付き寵愛をいただける可能性があるならばミュウ様はお許しいただけますか?」

ミュウ)「勝手にすれば…」

アマンダ)「ありがとうございます。ではわたくし達はこれで失礼させていただきます。」

リンカ達、アマンダ達はミュウの部屋から出ていった。

ミュウはやるせない気持ちになり、瞬間移動の入口を作り入っていった。


スイカはソウ太の寝室でソウ太とシルフィの二人と向き合うように座っていた。

するとソウ太の部屋にカカシが現れて紅茶を入れてスイカ、ソウ太、シルフィの3人の前に置くと部屋から出ていった。


ソウ太)「スイカさん、何かありましたか?」

ソウ太が元気の無い凄く落ち込んだスイカに話かけるとスイカはコウハイに裏切られてゾルトが亡くなった事、仲間を失った事を話した。

スイカから話を聞いたソウ太は少し考えてからアイテムボックスから金塊を取り出して何やら作り始めた。

ソウ太が作り終えるとそれに何やら魔法を付加してシルフィに手渡した。

ソウ太)「オラの予想通りだと、おそらく魔族が…コウハイの仲間がここに攻めて来ると思います。その時、シルフィはその魔族にこれを向けて撃ってください。」

シルフィ)「これは?」

シルフィはソウ太から手渡された物を首を(かし)げて見ていた。

ソウ太)「これはマジックハンドガンだよ。それで…」

シルフィはソウ太の説明を聞き、自身の体を震わせて怒鳴りだした。

シルフィ)「これを使って魔族相手にウチには撃てないっちゃ!!」

ソウ太)「でも最悪の事態になったら…オラ、(たの)める人がシルフィしかいないから…」

シルフィはソウ太を抱きしめて泣きだした。

シルフィ)「ソウたぁ~!!ウチには…それならウチら全員で叩き潰せば良いっちゃ!!」

ソウ太はシルフィの背中を優しく(さす)りながら、自身の左胸に手を当てて白く輝いた小さな光を取り出してシルフィに手渡した。

ソウ太)「シルフィ…これも渡しておくね。コレはオラの心の半分だよ。もし、万が一の事態になってもオラの半分の心がシルフィの側でシルフィを守っていられる。」

シルフィ)「イヤだっちゃ!!…そんな言い方はまるでソウ太がいなくなるようだっちゃ!!ウチがソウ太の側にいるっちゃ!!」

ソウ太)「シルフィ…実は気付いていると思うけど…ミュウが…今、大変な事態になっているように感じるから…オラ、行って来るよ…シルフィ…後の事…よろしくお願い…」

ソウ太はシルフィに優しく口付けして、目の前に瞬間移動の入口を作り出し入っていった。

シルフィ)「ミュウ!!何故?…こんな時に出歩く!!…あぁあー!!イラつく!!」

シルフィはその場に泣き崩れて近くにいたスイカを睨み付けていた。

スイカ)「シルフィさん、私は悪くないよ…」

シルフィ)「わかっている。お主がクソ魔族だと思うとイライラする。こんな思いをワシにさせて…魔族全員殺してやる」

怒りだしたシルフィにスイカは慌てて近寄った。

スイカ)「シルフィさん、悪いのはコウハイです!!」

そう言われたシルフィはヨロヨロと立ち上がりスイカとともに部屋から出ていった。


フウシが目を覚ますとそこは円卓状になった白く大きな空間だった。

フウシの側にはカエンとカワラケが寝ており、目の前にはコウハイとゾルトが(たたず)んでいた。

フウシ)「ゾルト様~ご無事だったんですね~良かった~」

するとゾルトは目覚めたフウシを見て怪しく笑った。

ゾルト)「フウシ、そろそろ私と一つになろうか?」

そう言われたフウシは首を傾げてゾルトを見た。

するとゾルトはフウシ達に近付き、カエンとカワラケの二人に触れた。

カエンとカワラケは吸い込まれるようにゾルトの体に入っていき、ゾルト自身が変化し始めた。

フウシの目の前でゾルトの顔が、体が、青年のように若返り始めた。

ゾルトはフウシの体に触れようと手を近付けるとフウシは恐怖から体を震わせていた。

ゾルト)「フウシ、安心するがよい。私達は元々一つだったのだよ。私とコウハイさんはとある大陸から追われてこの地に閉じ込めてられた。その時、私の心臓に封印する鍵を付加されてしまい…取り出すには私の能力を弱体化させて心臓を無防備にしないといけなかった…そこで私は私自身からカエン、スイカ、フウシ、カワラケの4つの属性の魔族を作り出して、私の心臓からいつでも鍵を取り出せるようにした…しかし、私達が元の大陸に戻ってもその大陸に住むヤツラよりも私達はチカラが弱いので新たなチカラを手に入れる必要があった…するとこの地で噂を聞いたこの地にいる竜を喰らうと強力なチカラが手に入ると…私達は竜を手に入れるためにまずは友好な関係を作った…そこで思い知った私達では竜を倒すチカラが無いと…そこで私達は機会をうかがった…そう…私達でも竜を倒す事の出来る竜の誕生を…そして、見つけた…若い竜を…前回の時は逃げられたが…ヤツの居場所がわかったから私達は…私は元の姿に戻る事にした。フウシ…心配はするな。お前は私のモノなのだよ…」

そう言ったゾルトはフウシの体に触れてフウシを取り込んだ。

コウハイ)「ウソを言ったらダメでしょう」

ゾルト)「ワシはウソは言ったか…」

カエン)「オラっちは一つになる予定だったから問題ないよ」

カワラケ)「僕も~皆と一つになれて~良かった~」

フウシ)「これで~あ~し達も~協力できる~」

※)「どう?こんな感じ?俺様は更に強くなったぜ」

コウハイの目の前で姿をゾルトの姿、カエンの姿、カワラケの姿、スイカの姿、1人の青年に姿を変えてコウハイに話かけていた。

コウハイ)「シャドウさんの能力は相手の姿と能力を手に入れる…まぁ~良いでしょう…アレ?モリガンさんの気配が消えた?」

シャドウ)「どういう事だ?…ん…白銀の竜の気配を感じる…コウハイさん、俺ちょっと行って来るよ。」

シャドウはコウハイの前から姿を消した。

コウハイ)「とりあえず、白銀の竜さえ手に入れば…後は、残りの竜どもを喰らい…フッフッフッ…あっはっはっはっは」


ミュウはウシオ山の山頂に来て、呆然としながら周りの景色を眺めているとそこに1人の青年が姿を現した。

シャドウ)「やぁ、久しぶりですね。」

ミュウ)「お前は…」

ミュウは目の前にいる青年に恐怖を抱き体を震わせながら少しづつ後退していた。

シャドウ)「アレ?そんなに震えて、そっかぁ~俺が怖いのかぁ~」

ミュウ)「こ…怖い訳ない!!」

シャドウは黒色の矢を取り出し、明後日の方向に放り投げた。

するとミュウの体に黒色の矢が刺さりミュウはその場に倒れてジリジリと後退させながらシャドウから離れていった。

シャドウ)「そう言えば、キミの名前を聞いてなかったね。」

シャドウはミュウに歩み寄りながら、にこやかに笑った。

ミュウ)「…」

シャドウ)「沈黙か…しょうがない、とりあえず死んでよ。」

シャドウは黒色の剣を取り出してミュウに斬りかかった。

その時、ミュウの目の前にソウ太が姿を現してシャドウの剣をかわしながらミュウを()(かか)えて逃げた。

ソウ太はミュウを立たせて、ミュウに白く輝いた小さな光を手渡しミュウの体を押した。

ミュウ)「ソウ太!?何故?」

ソウ太)「ミュウ…さよなら…」

するとミュウの背後に瞬間移動の入口が現れてミュウはその入口に入りながらソウ太が悲しそうに泣き笑いをしている顔を見た。


ソウ太がミュウを安全な場所に送り届けると背後にいたシャドウの方に振り向いた。

シャドウ)「へぇ~泣かせるじゃないですか。大切な人を守るために犠牲になろうとしているんですか?」

ソウ太)「キサマごときにオレは死ぬつもりは無い…」

シャドウは苦笑しながらゆっくりとソウ太に歩み寄り、ソウ太の体に触れようとしてきたのでソウ太はシャドウの迫ってくる腕を消滅魔法で消し飛ばした。


シャドウは自身の片腕が無くなった事に驚き、自身の影から片腕を作り出して元に戻した。

シャドウ)「へぇ~そんな事が出来るんですね。では、こんなのはどうですか?」

ソウ太の影からいくつもの黒い手が伸びてソウ太の体を拘束した。

シャドウはソウ太の体に触れて笑いながら話かけた。

シャドウ)「ほい、終了…残念でしたね」

ソウ太の体がシャドウの体に取り込まれ、目の前にカギャクとモリガンの姿が現れた。

シャドウはカギャクの体に触れて取り込み、モリガンの幻影魔法を解除して話かけた。

シャドウ)「モリガンさん、大丈夫ですか?」

モリガン)「アレ?男性の大群は?」

シャドウ)「モリガンさんは幻影魔法にかかっていたから…」

モリガン)「え~と…ゾルトさん?で良かったかしら?」

シャドウ)「俺は、シャドウだよ。ゾルトはもう昔の名前。」

モリガン)「そう…シャドウさん、ありがとう。助かったわ」

シャドウ)「俺はとりあえず竜を捕まえに行って来るよ。モリガンさんはコウハイさんの所に戻った方が良いでしょう。」

シャドウはモリガンの目の前に瞬間移動の入口を作り出した。

モリガン)「シャドウさん?あなた、いつの間にこんな魔法を?」

シャドウはソウ太の姿に変えて答えた。

ソウ太)「今ですよ。この男性の能力みたいです。オラ…竜に会いに行ってきます。それでは、また、モリガンさん」

シャドウは瞬間移動の入口をもう1つ作り出して中に入り姿を消した。

モリガンはそんなシャドウを見て、ため息をつきながら目の前にある瞬間移動の入口に入っていった。



今回のお話はボカロ曲の「Tell your would」を聞きながら考えていました。

う丸は良い曲だなと思っています

う丸個人の感想なので…ボカロ曲がイヤなお方はごめんなさい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ