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オラの嫁  作者: う丸
第1章 ソウ太の家族
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ソウ太、ミュウと夫婦になる

今日もよろしくお願いいたします



その日の夕方にヘイゾウの父親である村長のゴンゾウがソウ太の家に訪ねてきた。

ソウ太はゴンゾウを家の中に招き入れて、話を聞く事にした。

ゴンゾウ)「ワシの息子を殴ったそうだな?ソウ太…ワシは孤児だったお前を拾い、この村で世話してきたんだ…これは裏切りだ!!わかるな…近々この村から出ていってもらえるか?」

村長はソウ太の顔を見て、悲痛な顔をして言った。

そこにミュウが村長に反論した。

ミュウ)「ソウ太は悪くないであろう…我が殴ったのだから、我に責任があるのだ!!」

村長はミュウの顔を一瞬見たがソウ太の顔を見た。

ソウ太)「わかりました。ゴンゾウさん、今夜この村を出て行きます。今までお世話になってありがとうございました。」

ソウ太はゴンゾウに頭を下げた。

ゴンゾウはソウ太の話を聞いて家から出ていった。

ミュウ)「なぜじゃ?ソウ太は何も悪くないのに何故ソウ太が出ていかなければならんのじゃ!!」

ソウ太はミュウの顔を見て、微笑みながら言った。

ソウ太)「ミュウ様、今回の事は私が全て悪いのです。ミュウ様のような物凄く綺麗なお方がオラと一緒に家に住んでいるので、この村に住むみんなが嫉妬しているという訳です…オラはミュウ様と一緒にいたい…その事を考えると、この村ではミュウ様にご迷惑をおかけします。だから…」

その話を聞いたミュウは納得したが…心の中にモヤモヤした感情が残った。

ミュウ)「我はソウ太に迷惑をかけているのか?」

ミュウは力無くソウ太に呟くとソウ太はミュウの両肩に手を置いてミュウの今にも泣きそうな瞳を見て話かけた。

ソウ太)「ミュウ様!!それは違います!!これはオラのワガママです!!誰だってミュウ様のようにお美しいお方と一緒にいたい!!これはオラがミュウ様と一緒にいられた事に舞い上がっていたから招いてしまった事です!!ミュウ様がオラに迷惑をかけていると考えるのは間違いです!!逆にミュウ様に辛い思いをさせてしまったオラが物凄く申し訳ない気持ちでいっぱいです…」

そこでミュウは元気が無くなり黙ってしまった…ソウ太は急いで家の中にある必要な荷物を(まと)めて鞄に入れた。


その後、ソウ太とミュウの二人はミゼット村から出ていった。

ソウ太はミュウにこの[ハラッパ平原]を抜けた先にある[センニチ町]に向かいましょう!!と言って歩きだしたが…1K程、歩いた所でソウ太は力尽きて倒れた。

ミュウはそんなソウ太を見て[しょうがないヤツじゃ]と思いながらミュウはドラゴンの姿になってソウ太の体を掴んで[ウシオ山]に飛んでいった。


ミュウはソウ太と出会った場所に来て、ソウ太の体をその地に降ろして体を休めた。

そこでミュウは違和感に気が付いので[探索]の魔法を使って調べた。

するとソウ太の足跡がウシオ山の全体にある事に気が付き、ミュウは自然と涙が出てきた。

ミュウはソウ太の寝顔を見て呟いた。

ミュウ)「ソウ太…お主は我を守り神と言うてくれるが我はソウ太に迷惑ばかりかけておる…お主はこの1ヶ月の間、我が寝静まるとこの山に1人で登り、夜遅くから朝方まで食材を探して我が起きると何事もなかったように振る舞い食事の用意をして我に食べさせてくれる…お主が疲れているのに我はお主に負担をかけているのに我はお主を何一つも守ってやれず…我は…大飯食らいの大バカ者じゃ…挙げ句、我を守るためにお主は戦う事をせずに相手の打撃をその弱い体に受けて傷付き、我はお主が倒れていた姿を見て怒りだしてお主が守っていた生活をメチャクチャにして…何が…守り神か…のう…ソウ太よ…こんな我が…お主の言う守り神な訳があるか…我は…お主に迷惑しかかけない…我は…」


そこで目を覚ましたソウ太は、泣いているミュウの顔を見てミュウの顔を抱きしめた。

ミュウ)「のう…ソウ太よ…お主は我に何を望む…お主の願いはなんじゃ?」

ソウ太)「オラ…物心ついた時から1人ボッチでした…オラ…家族に…暖かい家族に…オラは家族が欲しい…」

ソウ太はミュウに寂しく話かけた。

ミュウ)「ソウ太は…我と家族になりたいか?我は大飯食らいじゃ…(いま)だお主に何もしてやれん…それでも…我と…」

ミュウは泣きながら呟くように話をして、ソウ太はミュウの体を優しく撫でながら話かけた。

ソウ太)「ミュウ様…オラ…生まれて始めてワガママを言います。ミュウ様…オラの家族になってもらえないですか?」

ミュウ)「のう…ソウ太…それは…(おや)姉弟(きょうだい)としての家族か?」

ソウ太)「ミュウ様…オラ…ミュウ様をオラの嫁様として家族になりたいです…」

ミュウはドラゴンの姿から女性に姿を変えて、ソウ太を抱きしめて話した。

ミュウ)「なら…ソウ太は我の夫として、まずは[ミュウ]と呼ぶ所からじゃな…」

ソウ太)「ミュウ…オラの嫁になってもらえないか?」

ミュウは目を見開き頷いた。

ミュウ)「あたしの旦那様…あたしを嫁として家族にしてください。」

ソウ太は歓喜してミュウの唇にキスをした。


しばらく二人は抱きしめてキスをしていたがミュウは自分の腕に傷をつけて血を流した。

ソウ太は慌ててミュウの傷に薬草をつけようとしたがミュウはソウ太の手を取り、首を左右に動かした。

ミュウ)「旦那様、あたしの血を飲んでください。そうすれば旦那様の体が飛躍的に向上します。本当は…あたしの母乳も飲んでもらえたら良いのですが…ダメですか?」

ミュウが唇をすぼめて人差し指を自身の頬に当てて首を傾けてソウ太の顔を覗くように見た。

ソウ太はミュウのあまりにも可愛い仕草に、顔を真っ赤にしてミュウの血を飲み、ミュウの胸をめくり吸い付いた。

ミュウは自身の胸に赤子のように吸い付くソウ太の頭を優しく撫でながら微笑んで見ていた。

すると、ソウ太の体に変化が現れてきた。

ミュウ)「旦那様、あたしの母乳と血を人間が飲む事で、龍人に変化します。この先、望むならあたしと同じ能力、同じ寿命、龍にもなれるかも知れない…だから…旦那様…あたしからお願い…1日だけで良いから…あたしより長く生きて…」

ソウ太)「ミュウ…オラはミュウと一緒に死にたい…ミュウのいない世界で…オラ1人で生きられる自信が無いよ…」

ミュウはそんなソウ太を見て[しょうがないわね]と呟き、ソウ太の唇に自身の胸を押し付けた。

ソウ太はミュウの胸の感触を感じながら眠りだして、ミュウはソウ太を抱きしめて眠りについた。


翌朝、ソウ太は目を覚まし、昨夜の事を思い出して悶えながら地面に転がっていた。

ミュウも目を覚ましてニヤリと笑いながらソウ太に近付き、自身の胸をさらしてソウ太に良く見えるようにした。

するとソウ太はミュウの胸をガン見しながら、鼻の穴を広げて興奮してお願いをした。

ソウ太)「ミュウ…オラ意外の男性にはミュウの裸を見られないようにして欲しいです…ドラゴン姿は仕方ないかもだけど…」

ミュウはソウ太がしょんぼりしている姿を見て、自身の胸をソウ太の顔に押し付けて答えた。

ミュウ)「もう…あたしの旦那様は可愛いわ…あたしの全ては旦那様のモノよ!!他の男性にさらすつもりはありません!!」

ソウ太はミュウの感触に悶えて、ミュウはソウ太の反応に満足していた。

ソウ太はミュウの感触に満足すると食事の準備をした。

二人は仲良く食事を食べてからウシオ山を下山してセンニチ町に向かった。

二人がセンニチ町に到着するとミュウはソウ太に[この後どうするのか?]聞いた。

ソウ太)「ミュウ、実はオラはお金を持っていません…なので、冒険者ギルドに行って登録して依頼をしてお金を貯めます。」

そこで二人は冒険者ギルドに入り、受付に向かった。

受付嬢がソウ太とミュウの二人に登録するための注意事項を説明していたが…ソウ太達が1文無しとわかると受付嬢はソウ太達に登録ランクの説明をした。

受付嬢リンダ)「では、登録料金を無料にする方法を教えます。まずは、今からギルドのスタッフと戦ってもらいまして、スタッフを倒せたら無料になります。負けても大丈夫です。その時はギルドにある依頼をしてもらって完了すると、そこから登録料金を差し引いてお金を払わせていただきます。なので、気楽に登録ランクに挑戦してください。それでは、あちらの奥がギルド内の闘技場です。」

ソウ太とミュウの二人が闘技場に向かうと二人の試験官がいた。

試験官)「俺は試験官のエイダ、コチラは冒険者ギルド長のライオネット様です。ここでは俺と戦い、ギルド長が審査しますので気楽にしてください。」

そこでミュウは二人を鑑定して、ソウ太にだけ聞こえるように(ささや)いた。

ミュウ)「旦那様、あちらのエイダが旦那様に攻撃してきたら、避けてから相手のお腹に拳を軽く当ててください。決して本気でしてはいけません。相手を殺してしまうかも知れないので、安心して相手の攻撃を見て攻撃してください。あたしの旦那様は十分に強いです。」

ミュウはソウ太にウインクをして微笑んでいた。

ソウ太はエイダと立ち会い、ミュウに言われた通りにエイダの攻撃を見る事にした。

ギルド長のライオネットが審判員をして、「始め!!」と掛け声とともにエイダが自身の刀を構えてソウ太に斬りかかってきた。


ソウ太はエイダの行動を見て待っていたが…ソウ太にはエイダの行動がゆっくりと動いているように感じた。

それでも気を抜いてはいけないと自身を(いまし)めながらエイダの動きを注意深く見ていた。

やっとエイダがソウ太の目の前に来て、振り上げた刀をソウ太の肩に目掛けて振り下ろしてきたのでソウ太は余裕を持ってそれを避けてエイダのお腹に自身の拳を軽く当てた。

ソウ太の攻撃を受けたエイダは吹き飛び、地面に倒れて意識を失った。

審判員をしていたライオネットは目を見開いて驚いていた。

ソウ太は慌ててエイダに走り寄り、エイダの体を揺らして目を覚まさせた。

エイダが目を覚ますとライオネットの顔を見て、全てを理解した。

ソウ太はエイダに頭を下げて、ミュウの所に戻った。

ライオネットから見てエイダが攻撃をした所まではソウ太はまったく動かずにいた事は見えていたが…その後はエイダの体がぶっ飛んで地面に倒れて意識を失っていた。

ライオネットはニヤリと笑い、ミュウとエイダの立ち会いを見た。

結果はソウ太とミュウの二人の戦闘ランクはSランクになった。

ソウ太は1人喜び、その後にSランクの高額依頼をミュウと二人で受けた。

まずは、ワイバーンの討伐をするためにカラット鉱山に向かった。

ミュウのおかげでワイバーンはすぐに居場所がわかり、ワイバーンの首をミュウが手刀で簡単にはね飛ばして倒した。

そこでミュウがワイバーンを魔法のアイテムボックスに収納した。

ソウ太はミュウの魔法を見て、驚きながらミュウに魔法の使い方を教わった。





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