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オラの嫁  作者: う丸
第2章 魔国キングシャドゥ
17/31

テンゲン達の休日

今日もありがとうございます


またブックマーク、評価ポイントして下さったお方ありがとうございます


本日は後、二回投稿予定とさせていただきます。

次回は本日のお昼の12時の予定です。

休日の日を迎えたテンゲン達5人はとりあえず、冒険者ギルドに向かった。

テンゲン達は受付で登録をして依頼表を眺めているとダイダロスとヘラクレスと仲間達が声をかけてきた。

ダイダロス)「テンゲンさん、タバサムさん、コハクさん、センクウさん、キノジさん、こんにちは、今日はどうされたのですか?」

テンゲン)「おう!!ダイダロス。実はな、俺たちソウ太様から休日をいただいたのだが…実際、俺たちはやりたい事が無い…なので、ギルドで依頼でもして時間を潰そうかと思っていたんだが…何か良い依頼は無いか?」

そこでダイダロスは一枚の依頼書を手に取り、テンゲンに手渡した。

ダイダロス)「テンゲンさん、かなりストレスたまっているでしょう?これならストレス発散に良いかと思います」

テンゲンは手渡された依頼書を見るとニヤリと笑った。


テンゲン達はカラット鉱山に来ていた。

するとテンゲン達の目の前にリザードマンがワラワラと集まってきた。

テンゲン)「とりあえず、腕ならしにヤるか」

タバサム、コハク、センクウの3人はリザードマン達に突っ込んで行き、キノジは魔力を手元に集め、タバサム達3人に[パワーアップ]の魔法を唱え、更に[スピードアップ]を唱えた。

タバサム達3人はリザードマンの顔面を殴り、首をへし折っていった。

テンゲンはリザードマンの土手っ腹を殴り飛ばして、向かって来るリザードマンを次々と殴り飛ばした。

テンゲン達がリザードマン達を50体を倒した時、残りのリザードマン達は一目散に逃げ出していった。

そこでキノジは炎の魔法を逃げ出したリザードマン達に放つとリザードマン達は燃え盛り出して灰と変わっていった。

テンゲン)「さすがキノジプロフェッサーだな。腕は(にぶ)って無いようだな」

タバサム)「キノジさんありがとうございます。さすがですね」

コハク)「キノジさん助かりました。ありがとうございます。」

センクウ)「キノジさんまだまだ現役ですね」

キノジ)「よせやい。だが…まだまだ若い者には負けはせんよ」

キノジは仲間の4人を見て、ニヤリと笑っていた。


テンゲン)「やっぱり、たまに体を動かすと良いな。」

テンゲンがそう言うとタバサム達4人も頷いていた。

しばらく歩くと山頂近くに来た。

テンゲン達は休憩をするために集まってその場で食事を取る事にした。

センクウ)「こんな風に皆で集まって外で飯を食べるのはシルベック平原でのプロンブム開戦以来ですかね…」

キノジ)「ありゃ…ひどい戦争だったな、我が軍で後から来た騎士団が敵に鉄の塊をぶつけて押し潰して…」

テンゲン)「キノジさん…もうそれぐらいで…」

テンゲン達はその時の事を思い出したのか、静かに食事を取っていた。


テンゲン)「さて…そろそろお目当ての魔物でも調べますか?」

テンゲンは探索魔法を使って周りを調べた。

コハク)「テンゲンさん、どんな魔物を調べる依頼なんですか?」

テンゲン)「ん?…オーガだよ。それもオーガの集落がこの近くにあるらしい」

するとキノジが探索魔法を唱えて調べだした。

キノジ)「おそらくあっちにあるんじゃないかの?」

キノジが指先で方向を指し示した。

テンゲン達はキノジの言われた方向に向かうとそこには、大人の人間くらいの大きさで頭には立派な角が生えていた。


テンゲン達4人は走りながらオーガ達に近付き攻撃をした。

オーガ達はテンゲン達に気がつき、手に持つ大きなナタを振り回してテンゲン達に攻撃してきた。

テンゲンはオーガ達の目の前で火の魔法を唱えて爆発させた。

タバサム、コハク、センクウの3人は驚いているオーガ達を殴り倒していった。

テンゲン達4人はオーガ達の攻撃を巧みに避けながらオーガ達を殴り倒していくと1人のオーガがテンゲン達の前に現れた。

オーガ)「お前ら…何故腰にある剣を使い我らを斬らぬ?」

テンゲン)「さて…なんでかね?」

テンゲンがそう答えるとオーガはニヤリと笑った。

オーガ)「我はここの(おさ)、名は[ゴウキ]、お主の名は?」

テンゲン)「俺か?俺は[テンゲン]…ただのテンゲンだ!!」

ゴウキ)「テンゲン!!我と一騎打ちをしろ!!」

テンゲン)「ゴウキ!!その一騎打ち受けた!!いざ!!尋常に…」

テンゲン・ゴウキ)「勝負!!」

テンゲンはゴウキの懐に入りお腹を殴ろうとするとゴウキは柳のごとく軽やかにかわし、ゴウキがテンゲンの顔を殴ろうとするとテンゲンもまた紙一重にかわした。

テンゲンとゴウキの二人が対峙してお互いにニヤリと笑い、お互いに拳を握りしめてお互いの顔面を力いっぱいに殴った。

テンゲンとゴウキはお互いに踏ん張ったが殴られた顔はお互いに首をひねりながらもまだまだといわんばかりに殴りあった。

テンゲンとゴウキはお互いに何十回と顔面や胴体を殴り合い、ここに来て人種の差が表れ始めた。

劣勢になったのはテンゲンの方だった…ゴウキはチャンスとみて、ここぞとばかりにテンゲンを地面に殴り倒し、そこから馬乗りになって滅多打ちにしようとしたがテンゲンはゴウキの首元の服の襟を自身の両手を交差して掴み、ゴウキの首を締め上げた。

ゴウキは意識を失いそうになりながらも必死にテンゲンの顔を殴り続けたが、限界がきてしまい意識を失った。

ゴウキが失神する瞬間を見たテンゲンもまた気が(ゆる)んでその場で気絶した。

タバサム達4人は慌ててテンゲンのもとに走り寄り、オーガ達もゴウキのもとに走り寄った。


テンゲンが目を覚ますとある屋敷の中で布団の中で寝ていた。

するとテンゲンの目の前にオーガの女性が現れて声をかけてきた。

オーガの女性)「気がつかれましたか?テンゲンさんのお仲間は私たちの仲間と一緒にいます。…安心してください。もう誰も争っていません。それと…ウチの兄がテンゲンさんが目を覚ましたら居間(いま)に来てほしいとの事です。」

オーガの女性はテンゲンにそう言うと部屋から出ていった。

テンゲンは体を起こしてオーガの女性に言われた通りに居間へと向かった。

テンゲンが部屋に近付くと中では笑い声がしていた。

テンゲンが部屋の中に入るとタバサム達4人がテンゲンに話しかけた。

キノジ)「テンゲンさん、気がついたようじゃの…良かったわい…ワシはあの後、テンゲンさんに回復魔法を唱えたので大丈夫だとは思っとるんじゃが…気分はどうじゃな?」

テンゲン)「キノジさん、もうすっかり大丈夫だよ。ありがとう、助かったよ。」

タバサム・コハク・センクウ)「テンゲンさん…あまり無理しないでくださいよ!!自分たちはテンゲン達の戦いをハラハラとしながら見てました。」

テンゲン)「タバサム、コハク、センクウ…心配かけたな、すまない。」

そこにゴウキがテンゲンに話しかけた。

ゴウキ)「テンゲン、目が覚めたか?調子は…良さそうだな。それよりお主達の目的は何だ?我らを滅ぼしに来た訳ではあるまい…」

テンゲン)「ゴウキは大丈夫そうだな…お前は頑丈なんだな。…俺達の目的?…今回はオーガの集落の調査だな。後は…俺達全員の憂さ晴らしに暴れたかったから…かな?」

テンゲンがゴウキにそう言うとゴウキは豪快に笑いだした。

ゴウキ)「テンゲン!!それで、お前達の憂さ晴らしは出来たのか?」

テンゲン)「俺はゴウキと戦ったからもう十分だよ…ゴウキ…ありがとよ。後は…タバサム達だが…」

テンゲンはタバサム達4人を見るとタバサム達は[もう十分です]とジェスチャーしていた。

ゴウキ)「テンゲン、我らの集落の調査と言ったか?…それで、なんと報告する?」

テンゲン)「ん?…まぁ~適当に報告するよ。今回の俺達はオーガ達をどうこうしたい訳でも無いからな。…それより、ゴウキ!!今から宴会するぞ!!」

そう言うとテンゲンはカカシから借りたアイテムボックスの鞄から次々と肉の食材を取り出し、センニチ町の地酒[どぶろく]を取り出した。

テンゲン達は屋敷の台所を借りて、肉に塩、胡椒を振り、それらをただ焼いた。

居間にいたオーガ達の目の前にいろんな肉が焼かれて並べられていった。

テンゲン達5人が肉を焼き終えて、ゴウキ達のもとに戻るとテンゲンはゴウキの妹さんから酒を入れる器を借りて、どぶろくをそこに入れてオーガ全員に(くば)った。

テンゲン)「では…ゴウキ!!今から飲むぜ!!喰うぜ!!」

テンゲン達5人とオーガ達全員でどぶろくを飲み、テンゲン達が焼いた肉をみんなで食べ始めた。

オーガ達全員は最初はテンゲン達を警戒していたが…酒が入り、馬鹿馬鹿しくなってテンゲン達と楽しく飲みかわした。

そこにゴウキの妹が酒に酔い始めて、村にいるオーガの女性達を集めて、みんなの前で踊り出しオーガの男性とテンゲン達が手を叩いて音頭を取り、皆、笑いながら楽しくしていた。

ゴウキ)「テンゲン、お前達は人間の町に帰るのか?」

テンゲン)「そうだな。明日の朝までには戻るつもりだ。」

ゴウキはテンゲンの顔を見て、寂しくしながら「そうか…」と言った。

テンゲン)「ゴウキ!!…今回はたまたま俺達がここに来たが、他の人間の事はわからん。…おそらく、ゴウキ達が思っているようなヤツラもいるだろう…だが、俺達はお前達に今回会えて良かったと思っている。だから、またここに来るよ。そん時も、また、俺達と戦って飯食って飲んで騒ごうぜ。」

そう言うとゴウキはニヤリと笑い「おう!!」と力強く返事をした。

テンゲン達はオーガの女性達にセンニチ町のクッキーと甘いパンをたくさん手渡し、ゴウキ達にはいろんな生の肉を手渡した。

するとゴウキはテンゲン達5人に透明な玉を手渡した。

テンゲン)「ゴウキ、これは?」

ゴウキ)「これは我らのお守りだ。次に来る時までお前達にそれを貸しておいてやる…だから…返しに来い。」

そう言われたテンゲン達はオーガ達全員と握手をして、センニチ町に帰っていった。


テンゲン達はギルドでオーガの集落の事は適当に報告し、自分たちが寝泊まりしている建物に戻った。

テンゲン達は話し合いソウ太に報告をするために会いに行く事にした。

ソウ太はテンゲン達の話を聞いてテンゲン達をソウ太は引き連れて建物の外に出るとテンゲン達、リンカ達、子供達が寝泊まりしている建物の隣に同じ大きさの建物を作り出し、その建物の中にオーガ達の集落に行ける瞬間移動の扉を作った。

ソウ太)「テンゲンさん、これでいつでもオーガさんに会えますね」

ソウ太がテンゲン達5人を見て笑いかけるとテンゲン達はソウ太の前で頭を下げて感謝した。

テンゲン達は急いで建物内からオーガの集落へ瞬間移動できる扉を使ってゴウキに会いに行くとオーガ達全員はテンゲン達の姿を見て驚きびっくりしていた。

テンゲン)「ゴウキ…すまない…私達の主にゴウキ達の話をしたら…こうなった。」

ゴウキ)「テンゲン…我は夢を見ているのか?」

するとテンゲンはゴウキの手を取り、握手をして笑いかけた。

そこでテンゲン達はゴウキに透明な玉を返して、瞬間移動の扉の事を説明した。

テンゲンの話を聞いたゴウキ達全員はその場で呆然と立ち尽くしていた…



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