247 年末大将戦 起句② 【ツリーのかわいい下僕たち - 北部戦線の動き】
少し怒って、人型向日葵にジト目を送っていると、アイスが彼について教えてくれた。
「ナターシャさん、その向日葵は植物特有の夜間痴呆症を患っておりますので、彼の言動をあまり真面目に捉えない方が良いと具申するでござる」
「あ、そうなの?」
「はえーそうなんか」
驚くナターシャとグラサン向日葵。なんだ、アホなだけか。
ってか、植物特有の夜間痴呆症ってなんだよ……
「では早々に次なる場所に移動しましょう!」
「ん、分かった。またね向日葵さん」
「ほな、また……」
彼は葉っぱの手を振りながら去っていった。周辺の警備だろう。
ナターシャとアイスは、硬い樹皮に自然芝を付けて、丘に見えるように擬装された秘密工房から降りた。
周囲は樹海と化していて、ここに人工物があるとは微塵も感じさせない出来栄えだった。流石は陣地隠蔽のプロだ。
ここからはその樹海を進むのだが、道中では動物型植物――ツリーの下僕にも出会った。
四足歩行に適したその体躯は、絡まり合った緑色の蔦で出来ていて、頭部には大きな花が咲いているという、ファンシーとホラーが混ざり合ったような生物だ。
「あ、ツリーの下僕でござる」
「ほんとだ。こんばんはー」
「あっ……」
ナターシャが何となく挨拶すると、下僕植物の頭部がガバッ、と開き、
「KYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA――――――――!!!!」
口内にある蓮コラのような無数の種子と、サンドワームのような幾重にも円状に連なるギザ歯を見せて叫ぶモンだから、
「ギャアアアアアアアアア――――――!!!! “我が火炎で塵と化せ”――――!!!!」
「GYAAAAAAAAAA――――――……!」
と思わず叫んで、魔法で討伐してしまった。
「や、やっちゃった……」
「き、気にしなくても大丈夫! ほら、焼け跡から新たな苗が生えてきたござる!」
「え? あ……」
アイスの言う通り、焼け跡から新鮮な双葉がパッ、と芽吹き、
「aaaaaa――――――――!」
「ひぃ……っ!?」
中央にある丸い口も開いて、甲高い声で叫び出した。
なにこの謎生物。くそ怖いんだけど。
「ささ、これにて一件落着! 先に進みましょう!」
「う、うん……」
「あ、またツリーの下僕が――」
「KYAAAAAAAAAA――――!」
「ヒギャアアアアアア――――……!」
――そんな流れを二、三度繰り返した後、高さ三十メートルほどのバオバブの木をくり抜いて作った、可愛らしいツリーハウスまで辿り着いた。
「ようやっと着いた……! ナターシャさん! ここにツリーが居るでござるよ!」
「へ、へぇ……」
「はえーすっごい」
「……え?」
驚いて横を向くと、あの時の人型向日葵が居た。
知らない内に付いて来ていたようだ。
「コンニチハ」
「お、おう……」
しかもまた挨拶してくる。
ま、まぁ、アホの子みたいだからあまり気にしないでおこう。
前を向いたナターシャは気持ちを切り替えて、思った事を呟いた。
「――なんだか可愛いお家だよね。どこから入るのかな?」
「玄関に決まってるやろ?」
「は?」
「あ?」
唐突に一触即発になるナターシャとグラサン向日葵。『まぁまぁ』と仲裁しに掛かるアイス。
すると近くの地面からニョキニョキ、と木の根っこが伸びてきて、
『いい加減にしなさい、このおバカ!』
「オ゛ッ――――」
身体を鞭のようにしならせ、彼の顔(お花部分)を真横からぶん殴った。
人型向日葵はズザザザ、と地面を滑り、ツリーハウスの上から飛び降りてきた、浅緑色の長い髪をゆるふわツインテールにした美少女に踏みつけられて止まった。
彼女は彼を踏みにじりながら、
「……ごめんなさい、私の下僕が迷惑を掛けたわね」
両手で髪を払った後、そのまま腰に手を当てて自己紹介をした。
「初めましてナターシャさん! 私が第六使徒、樹槌のツリーなのだわっ!」
「おぉー……」
エレガントでカッコいい登場方法……ちょっとだけ真似したい……
ナターシャが感心していると、向日葵が小さく呟いた。
「生の喜びを感じる……」
「静かにしてなさいこの豚!」(パァンッ!)
「ゴッ、ホッ――」
彼は顔をビンタをされて悶え、静かになった。
そこでツリーが教えてくれたのだが、彼は殴られたいがために相手を煽るタイプらしい。
完全に言う事を聞かせたい時は『笑顔で殴った後に泣きながら抱き締めると、脳が混乱して素直になる』、と至極どうでもいい事を教えてくれた。
◇
自己紹介を終えたナターシャは、周囲の状況などを尋ねた。
彼女達曰く、オーク迂回部隊とゴブリン軍が通り過ぎるまでは厳戒態勢だったが、過ぎ去ってからは平和だったらしい。
しかし、テスタ村方面で大爆発が起こった後に、物凄い魔力を持った人間が迂回部隊の本陣目掛けて飛んで来たので、“もしや新手の敵か!?”と焦ったアイスが、ツリーに防衛を任せて単独出撃した、というのがあの場面に至るまでの顛末なようだ。
仲間との顔合わせや、作戦のすり合わせって大事だな、って改めて思った。
「独断で作戦遂行しててごめんね。オーク迂回部隊の本陣強襲に関しては、敵に漏れたら困る作戦だったんだ」
「はぁ、なら仕方ないのだわ」
ツリーちゃんも元軍人らしく、秘密作戦に対しての理解を示してくれた。
「あぁ、それで」
「何よ?」
「ハビリス族の子供達はどうしてますか? 怖がってませんか?」
「あぁ、あの子達なら――」
ナターシャは最後に、疎開させている子供達の様子を尋ねた。
ハビリス族の子供達は、癒杖のヒールに見守られながら、自動防衛機能付きのツリーハウスでぐっすりと眠っているようだ。
実は秘密工房、森の外に建てられているため、どう隠蔽しても敵に発見される可能性が捨てきれない。
なので三人で相談し合った結果、お泊り会と称して、森内部に建てたツリーハウスへと子供達を移動させたらしい。
「そうなんだ。色々と気を配ってくれてありがとう」
「ふんっ、労わるくらいなら前線に駆り出しなさいよねっ」
あらやだこの子、ツンデレ属性も持ってる。好き。
「でも、なんでそんなに前線で戦いたいの?」
「私の武器の性能を試したいだけなのだわ」
なるほど戦闘狂。
「じゃあさ、前線に出てみる?」
「えっ……!?」
ツリーは少しだけ嬉しそうな顔をしたが、すぐに首を左右に振って、こう言った。
「こ、今回は止めておくのだわ。幾ら何でも、子供達を見捨てて戦場に出るにはいかないし……」
「おぉー」
えらいなぁー、と、コチラも子供並みの感想を抱いた。
……よし、上手く話せたな。ここら辺が潮時か。
「分かった。じゃ、私はそろそろ前線に戻るよ」
「えっ!?」
「子供達と拠点の防衛、頑張ってねー」
満足したナターシャが、箒に乗ってハビリス村に戻ろうとすると、
「ちょ、ちょっと待つのだわ! 前言! 前言撤回! やっぱり私も連れて行くのだわ――!」
「――うわッ、ちょ、根っこで箒を掴まないで……!」
ツリーは慌てて木の根を操作し、箒を地面に固定した。
「拠点で私と顔を合わせて『ほう、君は凄い力を持っているようだ。ここの防衛は大事だけど、試しに前線に出てみるかい?』って聞いて、『いえ、私は軍人です! 私欲で動くつもりはありません!』と拒否させておいて、『ハイじゃあここの防衛を頑張ってね、さようなら』なんて前世の高級将校みたいな事は言わせないのだわ――ッ!」
「説明がやけに具体的過ぎる……!? うぐぐ……!」
飛んで行こうとするナターシャの箒と、ツリーの木の根が拮抗する。
それを見かねたアイスが、すかさず止めに入った。
「つ、ツリー! 気持ちは分かるけども、拙達の仕事は子供達と拠点の防衛でござる……! 命令に背く訳には……!」
「分かってるわよ! でもそれは前世で従軍中だった時の話! 今はもうフリーランスなんだから、私の意志は絶対に譲らないわ! 私を戦場に連れて行くって言うまで離さないのだわ――――!」
どうやら、過去の不遇な扱いを腹に据えかねているようで、意地でも離すつもりは無いようだ。
ナターシャは一度動きを止めて、仕方なく尋ねた。
「……じゃ、じゃあツリーちゃん」
「なによっ!?」
「君がこの場を離れたとしても、防衛に支障が無いと――――」
「ふふーんっ、その言葉を待っていたのだわ!」
「――そ、そうなの?」
「そうよっ! さぁ、現れなさい! 私の樹怪獣たちッ!」
彼女がパチン、と指を鳴らすと、周囲の木々が緑色の光を放つ。
そして数十秒後に、三体の植物怪獣がゆっくりと姿を――その巨躯を現わにした。
『GRRRRRR……』
一体目は、ティラノサウルスの胴体とドラゴンの頭をモチーフにして、絡み合わせた蔦で肉体を造り、更に、全身に鎧のような甲殻樹皮を纏わせ、肩部・前腕部・背部から尻尾に掛けて、殺意と怒りが透けて見える程に尖った針葉硬鱗を生やした、二足歩行の大怪獣。
『TEKILLILLL――――』
次はタコとスパゲッティがモチーフらしく、苔生した体表から、極太・極細の触手蔦群がうねうねと飛び出している神話生物。
『AAAAAAAAAA――――――!』
最後は彼女の足元で踏まれていた人型向日葵で、主の意思に答えるように巨大化・変形し、最終的にツリーハウスまでもを巻き込み、ヒマワリの花が沢山咲いたバベルの塔になった。
一同に揃った怪獣たちは、自分こそが最強だと自負するように、天空に向かって吠えた。
『GYAOOOOOOOOO―――――――!!!!!』
「うわぁ……」
神話生物とバベルの塔は数十メートル級だけど、恐竜の方は少なく見積もっても、全長が五十メートルはあると思う。高すぎて首が痛いレベル。
テスタ村の皆がこれを見たら、絶望し過ぎてショック死するかもしれん。
「さぁナターシャさん! リズール師匠が言っていた、眼鏡の解析? って機能を使ってみるのだわ! レベルの高さにビックリするから!」
「――――あ、はい。“解析”」
―――――――――――――――――――――――――――
アイビー・グレートディノザウラー
Lv70
HP700890/700890
MP10200/10200
暴食 怪獣の咆哮
捕食進化 捕食回復
超速再生 自爆 生物化
太陽熱光線
―――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――
苔生した大浮蛸足
Lv90
HP806090/806090
MP12000/12000
捕食 触手操作
空圧浮遊 山喰らい
空気圧縮砲 不定の狂気
生物化 自爆
月光崩滅砲
―――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――
sanzflour(合計値)
Lv70
HP2090001/2090001
MP20001/20001
自動体力/魔力回復 蔦操作
生物化 自爆 感覚共有(植物)
叡智 人語理解
全方位一斉射撃
フィボニッチ・ガトリング(計千体)
Lv10
HP209/209
MP20/20
種子生成 種子射撃
感覚共有(植物)
自動再生(十秒/五か所)
サンズ・フラワー(コア)
Lv1
HP1
MP1
食いしばり ドM
耐性無視無効 状態異常無効
炎無効 食害無効
養分吸収(土壌) 生物化
人語理解
怪獣化 融合(植物)
感覚共有(植物)
短距離空間操作・移動
―――――――――――――――――――――――――――
「うわぁ……」
言われた通りに解析したらとんでもない強さだった。
恐ろしいほどに有能な人材が不遇な扱いを受けていたんだな、と、思わず遠い目をしてしまう。
ツリーはドヤ顔でこう語った。
「ふふん、凄いでしょう!? 今までは魔力不足で短時間しか扱えなかったけど、貴方とリズールが上司になってくれたお陰で常時維持出来るようになった所か、三体同時召喚出来るようになったのだわっ! これでここを離れても問題無いって証明できたわよねっ!?」
「まぁ、問題無いけど……うーん……――」
少しだけ考える。
まぁ……ここいら周辺の魔物って、高くてもLv20~30だし。
シルバー・ハードパンチャーは何故かLv40越えだったけど、こんだけ強いなら余裕で倒せるでしょ。
「――ま、まぁ、こんなに強い従魔が居るんだし、前線に出しても大丈夫かな?」
「本当に!? ほんっっっとうに!?」
「うん、良いよ。付いておいで」
「やったー! やったのだわ~~!」
許可を貰えたツリーは、嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねた。
箒を掴んでいた木の根も外れて、地面の中に戻っていく。
その直後、ナターシャの傍に来たアイスが、ちょいちょい、と肩を突いてきた。
何やら言いたい事があるようだ。
「ん、どうしたの?」
ナターシャが尋ねると、申し訳なさそうに語った。
「わ、我が主君、ナターシャさん」
「はい」
「せ、拙も付いて行っていいでござるか……? ツリーの暴走を止められるのは、拙の氷属性魔法だけなので……」
「おぅ――――……」
ちょっとした頭痛を覚えたが、ツリー制御班としてアイスも同行させる事にした。
そして、三大怪獣の内で唯一、人と会話出来るサンズには『工房とツリーハウスを絶対に壊さないように、味方や護衛対象が絶対に死なないように防衛しなさい』とツリーに命令して貰って、本能で動きがちだと言う残り二体の操作も任せた。
巨大化した彼は賢くなったようで、『しゃーないな、ワイに任せろ』と真っ当に対話出来るようになっていた。
ナターシャはほーん、と雑に感心しつつ、こう呟いた。
「でさ、サンズってどういう風に強いの?」
「拙がご説明しましょう!」
それはアイスが語ってくれた。
今の彼は固定砲台型の怪獣だが、感覚共有によって周囲に生息する植物系動物――ツリーの下僕を自在に操れる所か、全身に咲き誇ったヒマワリの花から、種子を弾丸のように射出して敵を撃退するらしい。そして近距離まで来た場合は、蔓の鞭で外に弾き飛ばして状況をリセットする。
それらを掻い潜って足元まで来れたとしても、彼の足元にある玄関――正面ドアはダミー。
塔の最上部――巨大なヒマワリの裏にある縦穴こそがツリーハウスへの侵入口らしいので、登頂しなければ侵入できないのだ。
更にコアは、食いしばり&耐性スキル持ちで無駄にしぶとい。
ギミック有りで強力な取り巻き付きのレイドボスとか、クソモンスターにも程がある。
あぁ、樹槌のツリーよ、君は何と拠点防衛に適した人材だろうか。
気の毒だけど、ひたすら後方に回され続ける理由も分かったよ、ホント。
「――なるほどね。よーし、出発するぞ!」
「はいな!」
「良いわよ!」
ツリーとアイスの二名を箒に乗せたナターシャは、一路テスタ村へと飛び立った。
斬鬼丸とシュトルムを回収するためだ。
「――……あ、待て! 皆の衆!」
しかし途中で、ナターシャが進軍を停止させた。
二人が何故かと聞くと、彼女はこう答えた。
「ヒールに『ツリーとアイスを連れて行く』と言ってなかった。貴重な防衛陣を前衛に裂くんだから、流石に伝えておかないと――」
ナターシャは割と細かい事が気になるタイプなのだ。
するとアイスがこう答えた。
「いやいや、大丈夫でござるよ。拙が居れば速攻で帰れるでござる」
「……そう言えばそうだった」
なら、伝えなくても大丈夫かも……
スタンリー十傑作は、自分が思ってるより凄い存在なんだな、と改めて認識したナターシャだった。
◇
一方その頃。
「ギギッ!? 分身体ガ再隔離! 偵察不可! 偵察不可!」
「チッ、またか。おのれメスガキめ……」
「ホ、報告シマス! 第一波ノ、シードホーク部隊、敵射手ニヨッテ完全殲滅! 有効打ニナラズ!」
「何ですとォッ!? クソッ、あのメスガキは一体何者なんですかぁぁッ……!?」
北方の主戦場では、ウィローが苛立っていた。
貧乏ゆすりをしながら爪を噛み、次の作戦を考えていく。
「……クゥ、現状ではどう足掻いても、敵指揮官からの情報取得は不可能なようですね……! ならば――――ならば仕方がありません! 間者に構っていられない状況へと変えてやろうじゃあありませんかッ! 徹底的にッ!」
彼は怒りを収めて冷静になると、次の手札を切る事に決めた。
「イビルアイ! 南西のオーク傭兵部隊は!?」
「旧街道前ノ合流地点デ待機中! 約二千!」
「よし、進撃命令を出しなさい! 援軍は後で必ず来るとも言うのですよ!?」
「ギギ、了解! 命令シマス!」
「よぉし……!」
彼は指揮棒をバンッ、と椅子の手すりに叩きつけ、ビシっと敵の根城を指し示した。
「さあさあ、これでどうだ……! 幾ら貴様たちが頑張ろうとも、砦の無い後方からの急襲には耐えられまい……ッ!」
◇
(なんて、思っていそうなポーズですね……)
リズールは当たり前のようにウィローの思考を予測しながら、次の手を打った。
(『オーク・ハビリス連合防衛軍にのみ連絡します。敵オーク軍の傭兵団が、村南西に繋がる旧街道より北上中。数は約二千。至急迎撃に向かって下さい』)
「ナニ!?」
「背後からの強襲だって!?」
「ドウスリャイインダ……!」
GMコールを聞いたハビリス村内部は、思わず騒めき立つ。
敵の予備戦力はいつになったら尽きるんだ、本当に終わりが来るのか、と。
「奴ラ、マダ戦力ヲ隠シテイタノカ……!」
「二正面作戦は流石に不味いんじゃないか……!?」
終わりの見えない戦争と、何度も知らしめられる絶望的な戦力差に、砦内の参謀本部の空気も淀み始めた。
大机を囲む彼らの顔は、作戦会議が長引くにつれ、次第に険しくなっていく。
「――ハハ、ウィローの奴め。たかが一匹の老人を殺す為に、少々本気を出し過ぎではないか?」
「「「――!」」」
――しかしそこで、一人の老人オークがようやく口を開いた。
彼こそは、オーク・ハビリス連合防衛軍・参謀本部――臨時参謀総長となった、旧宰相その人。
夜食のカップスープを飲み干した彼は、少しだけ楽しそうな顔でこう話した。
「――……参謀本部の諸君、安心したまえ。既に南方からの襲撃対策は取ってある」
その一言に皆は唖然とした。
ローワンは軽い咳払いをすると、その内容を語った。
これでおわり、だとおもう
つかれた
次話は12月7日。午後8時~9時です。
24時制で20時~21時。
 




