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第四話 彼らの選択














「安心してくれ。他の世界の所属といっても変な所に飛ばしたりはしないよ。知り合いの良い神様を紹介するからさ」




 ヨミはまるで決定事項の様にその選択肢を語った。



「きっと君達好みだと思うよ、物資は豊かだし、そこの方針は『前を向くものを見捨てない』だからさ! 世界を救った君達に相応しい待遇が約束されるはずだ」





 ヨミはニコニコと笑っていた。



「そうとも! 君達のような頑張った子達は報われて然るべきなんだ! それだけの事をしたんだよ君達は。だからどうか、もっと広い世界を見渡して欲しい」




 それは心のこもった熱弁だった。

 彼女はアストとリリスに何度も語って聞かせた。

 



 「君達は幸せになるべきなんだ」




 アストは答えない。

 リリスも答えない。



 只ヨミの説得だけが続いた。






「一つ質問があります」




 アストがそんな声を上げたのはそれからしばらく経ってからの事である。

 彼はヨミを見た。

 丁寧に、明朗に、真摯に、彼らの幸せを望む彼女。

 そんな彼女が悼ましくて、アストはつい沈んだ声で思っている事を尋ねた。




「この世界が、色々な事情があり危機に瀕しているという事は十分わかりました。でもヨミ、さっき言いましたよね? 『連合の庇護の元、全てを管理された世界として生まれ変わるか、もしくは後ろ盾を失ったところをガブリといかれて奪われるか』って」

 


「……それがどうかしたのかい」




「大有りだ」




 アストの問いを繋ぐようにリリスが声を荒げる。





「他の陣営から自分の世界を守るために抗う気持ちはわかる。だがな、安全な庇護下に置かれる選択肢があって何故、それを選択肢を取らない? 主として、無辜の民を守るのは当然だろう?」




 神に王道を説くなどそれこそ筋違いである。

 しかしリリスは言わざる負えなかった。

 怒りではない、それは純然なる疑問から湧き出た言葉である。




「お前は私達に幸せになれという」

「けれど一方で貴方は、この世界を安全な庇護下に置く事を拒んでいる」





 アストもリリスも気づいている。

 ヨミは愚かでも冷酷でも無い。

 霧の街で迷っていた彼女は自分達をもてなしてくれた。

 自分が不利になる事を承知で世界の真実を語ってくれた。

 そして更に滅びゆく世界からアストとリリスだけを救おうとしてくれる。



 そんなヨミが何故サルワティオを連合の庇護下に置かないのか、二人にはどうしても解せなかったのだ。






 ヨミは沈黙した。

 二人も押し黙った。




 誰も喋らない時が続く。



「……わかった、話す」



 先に根負けしたのはヨミの方だった。




「一つは連合の庇護下におかれると一度世界の物質がリセットされるから。住んでいた生命の魂や記憶は継承されるけどそれだって情報の移し替えだ。一回世界は破壊されて、その後連合がモデルプランとして掲げている『誰もが優しく平和に暮らさなければならない(・・・・・・・・)世界』に作り替えられる。そんなもんはね、到底まっとうとは呼べないよ。少なくとも実物を見た私はそう思った」




 



 誰もが優しく平和に暮らさなければならない世界――――アストがその言葉から連想したのは白い監獄だった。



 飢えはなく、綺麗で、秩序だっていて、そして窮屈。



 彼らの好きな冒険とは無縁の世界が脳内に広がって、アストはとても嫌な気分に陥った。



 隣のリリスに至っては露骨に怪訝そうな顔をしている。

 


 恐らく同じような事を考えていたのだろう。




「そして二つ目、これは私の個人的な問題。だからさあんまり言いたくないんだけど……」





 ちらりと二人の様子を伺うヨミ。



 そんな事は許さないと腕を組んで催促するアストとリリス。



 小さな吐息が桜色の髪をした少女の口から洩れた。




「わかったわかった! 言うからそんなおっかない顔をしないでおくれよ」

「してない」

「そもそも顔がありません」

「あーあー、そうだねそうだね。君達の言うとおりだね。兎に角話すからそれで勘弁してくれ」



 そうしてヨミは気まずそうに頬をかきながら、口を開いた。




「約束したんだよ……この世界の人々があるがままに生きられるよう、神様の代役を頑張るって」




 彼らは耳を疑った。

 

「だい……やく?」

「それじゃあヨミ、貴方は」




 ヨミの首が傾く。







「その通り。私はこの世界の本当の神様じゃない。元を辿ればなんてことはない、君達と同じ人間さ」














「詳細は省くけどね、私はこの世界を託されたんだよ」

「サルワティオの本当の神に、ですか」




 アストの問いにヨミは首肯した。



「良い奴だった。ドジでおっちょこちょいで見過ごせなくて――――誰よりもこの世界の事を考えていた」



 だった。

 ヨミは神の存在を過去形で語る。

 それが意味する事がわかるだけにアストは辛い気持ちになった。



「何故、この世界の神はいなくなったのですか」




 それでもアストが問いかけを止めなかったのは結論を出す為だった。

 きっとリリスも同じ気持ちなのだろう。

 その瞳は、一時期の剣呑さが嘘のようになりを潜めていた。




「あえてキツイ言い方をするとね、奪われたんだよ。『ダンジョン×(クロス)ダンジョンズ』のルールに従って彼女自身が余所のモノになった。今じゃさる世界の美術品(・・・)として博物館に飾られてるよ」




 ヨミは天を仰ぎ、緩慢な動作で左手を高く掲げた。

 



「『彼女』はね、この世界を守るための身代わりになったんだ。ねぇ信じられるかい? 被造物を守るために美術品になった造物主がいるんだよ? 全く、呆れちゃうよね。呆れた、馬鹿だ」




 努めて明るく振舞ったかぼそい声が、室内に響く。




「だから私は、私達はこの世界を守る義務がある」


 ヨミは噛みしめるように言う。



偉大(ばか)な神様をいつか取り返して、そしてこんな立派な世界になったんだよって見返す夢がある」



 その言葉は彼女にとって何よりも大切な約束で



「ね、諦めるなんて出来ないじゃんか。この世界を造って、身を呈してまで守ってくれた神様を見捨てて、自分達だけ楽になろうなんてそんな辛い選択肢、私には取れないよ」




 決して癒える事のない贖罪(いたみ)だった。





「とはいえ現実はそう上手くいかなくてさ、『禍焉』は置かれるは、色んなものは奪われるわ――――そしてとうとう最後の決戦だ」




 勝ち目は万に一つもないとヨミは語る。




「だから滅びは避けられない。けれど万が一が無理でも億が一、億が一がダメでも兆が一にかけて私は戦うよ。ほら、昔のバスケ漫画であったじゃん? 『諦めたらそこで試合終了』ってさ……知らないか、ここ日本じゃないしね」




 たははと少女が笑う。




 限界だった。

 彼も、彼女も、とっくに限界だった。




「でもこれは私のエゴだ。だから君達だけでも争いのない――――ふごぉっ!?」





 ヨミの右頬にリリスの渾身の右ストレートが飛び込んだ。



 もう、これ以上は決して言わせない、言わせるものかという決意のこもった一撃は、小さなヨミを軽く吹き飛ばす。




「な、何をするかっ!? 私神様だけどそんな強くないんだぞっ! 普通に虚弱体質なんだぞっ!」

「お前の事情なぞ知るかっ!」




 ヨミの抗弁をリリスは一喝する。

 その紅い瞳はかつてない程怒りに満ちていた。



「さっきからこちらが大人しく聞いていれば、独りよがりな事を語りおって! 良いか、お前のやろうとしている事は単なる手前勝手な自己犠牲だ! ふざけるなよ! 自己犠牲なんていうのはな、他人や自分をこころみない極めつけの阿呆のやる行為だ!」



「な、何言ってんのさ!? 他ならぬ君がそれを語るのかい!? 君達こそ『禍焉』の脅威から――――」




「私達は阿呆だからいいのだっ!」




 とんでもない暴論だった。




「あの、リリスさん。ついでのように僕を含まないで――――」

「アストもそう思うだろっ!?」

「あ、ハイ」



 弱い男である。




「けど、そうですね。リリスさんの意見に僕も賛成です」



 アストは云々と頷くとヨミに軽くチョップした。




「あのですね、ヨミ。故郷を捨てて自分達だけ助かるような利口な道が選べるなら、そもそも僕らは貴方の前になんて現れなかった筈です」



 

 英雄なんて柄ではない。

 ただ、彼らは阿呆だった。

 阿呆だから冒険家になったのだし

 阿呆だから世界を救おうと頑張った。




 故に彼らにとって

 故郷を見捨てるなんて利口な選択肢は




 ハナからないのである。




「…………言っとくけど君達の乗ろうとしている船は穴の空いた泥船だよ」

「空いた穴なら塞げばいい」

「負けたら死ぬよりも恐ろしい目に逢うかも知れない」

「そんな事は負けた後に考えます」



 それはあまりにも無謀で、あまりにも無鉄砲な意見だった。

 けれど、あぁ何故だろう。

 ヨミにはそれが財宝の山よりも眩く、どんな調べよりも心に響いたのだった。




「君達は、阿呆だ」

「そうとも私達は阿呆だ」




 絨毯に座り込む神が、龍人族の冒険者を見上げる。

 力強い視線に一切の迷いはない。



「私は、君達の世界を見殺しにした」

「さっき、リリスさんが貴方を殴りました。そして僕もチョップした」

「そんな事で――――っ!」

「許すつもりはありませんよ」



 その一言に全ての恨みを込め、そして黒鋼の鎧騎士は顔の無いまま笑う。




「それでも、僕らは許しあわないまま歩み寄っていけるはずです」




 ヨミは、今度こそ崩れ落ちた。




「なんだよ……っ! なんでそんな前向きなんだよ! 私は君達の敵で、世界はもう直ぐ終わって……っ!」






「「くどい」」




 二人の言葉が重なり合う。




「お前も神なら、もう少し傲慢に振舞ってみろ!」

「あんまり僕らを舐めないでください」




 そんな厳しい事を言いながら、アストとリリスの手は伸びていく。




「一緒に戦わせてくださいヨミ。僕らはこの世界を亡くしたくないんです」

「見殺しにした事を悔いるなら、今度こそ世界を救って見せろ。そうすればきっと……少しは楽になるさ」




 ヨミは喋らない。

 ただ、小さく二人の手を取り、何度も何度も頷いた。



 透明な雫が少女の頬を伝う。

 

 その涙が温かすぎて、ヨミは暫く目を開ける事が出来なかった。















「わかった。もうわかった。私も覚悟を決める。こうなったら恥ずかしげもなく君達の力を借りて、なんとしても『ダンジョン×ダンジョンズ』に勝ってやる。これで文句ないだろ!」




 そう言ったヨミの瞳はまだちょっと赤くて、声も可愛らしい鼻声だった。




「言っとくけどもう後悔しても遅いからな! いくら君達が『スローンズ』だからと言ってこっちの分が悪い事に変わりはないんだからね!」

「すろーんず?」

「なんですそれ?」



 二人の問いにヨミは目頭をくしくしさせながら答える。



「ダンジョン×ダンジョンズに参加するユニットのランクだよ。ユニットは世界を変えるほどの力を持つ『スローンズ』を筆頭に、歴史に名を刻んだ偉人『ミニオン』、才能を開花させた『アイコン』、そして善良なる民草たる『フォロワ―』の四つにランク分けされていているんだ」

「どうして分けるんです?」

「ゲームに最低限の公平性を保つためだよ。例えば剣も握った事もないおちびちゃんとリリスっちを戦わせてそれで『健全なゲーム』と言えるかい?」



 アストは無我夢中で剣を振りまわす少年をリリスが無表情で抱え上げ、空高く投げ放つ光景を想像した。



「それは……残酷ですね」

「おい何故私を睨みつける」



 リリスの抗弁を無視してアストはヨミの話に集中した。




「で、アストっちとリリスっちはその功績から最高ランクである『スローンズ』のユニットに設定されている。これ自体は手を叩いて歓迎すべき事なんだけど一つ問題があってね」

「なんです?」



 ヨミは値踏みするように二人を見渡し、口をへの字にして言った。



「君達には『ダンジョン×ダンジョンズ』の経験がない。勿論、転生したばかりの君達にこんな事を言うのは酷だって重々承知しているんだけど、それでも経験の有無というのは非常に大きなファクターだ」

「それは言っても仕方のない事だろう」

「これから覚えていけばいきますよ」



 二人の前向きな返答にヨミは大きな溜息を漏らした。




「勿論時間があればそうしたい所だ。けど今回はタイムリミットが一カ月だ。一カ月で君達を『ダンジョン×ダンジョンズ』の猛者達と戦えるレベルまで仕上げなければならない。こちらとしても大変心苦しいけれど、特訓のスケジュールはデスマーチでいかせてもらうからそのつもりでいてね」




 さらりととんでもない事を言う神にアストとリリスはごくりと唾を飲み込んだ。




「リ、リリスさん、もしかして僕達選択を見誤りました?」

「いや、きっと私達の覚悟を試す為に少し大げさに言っているんだろう。そうだな、ヨミ」



 リリスの震えるような投げかけにヨミは眼鏡を白く光らせながらコクリと頷いた。




「うん。ちょっと嘘ついた。君達にデスマなんてさせないよ」

「そう、だな。うん。ハハハ、お前も中々冗談がうまいな」

「一度死ぬ位で解放されるような生っちょろいスケージュリングなんて組まないから安心してくれ」




 今度こそ二人は自分達の選択がいかに安直であったかを確信した。

 そして同時にアストとリリスの間にこの女は糞野郎だという共通認識も確立されたという。




「じゃあ早速善は急げだ。今からトレーニングを始めよう」

「あの、ヨミ出来れば明日からというわけには」



 白く光り輝く眼鏡がアストを捉える。



「アストっち」

「は、はい」

「君達は私と戦うという選択肢を選んだ時点で『お客様』としての立場を失ったの。休みたかったら一ヶ月後間ゼロ。おーけー?」





 うふふと三日月状に歪曲する桜色の唇はどんな醜悪な化物よりもおぞましかったという。












 そうして彼らが案内されたのは、大きな昇降機(エレベーター)の前だった。




「とりあえずこれに乗ってくれたまえ」




 そんな雑な説明を受けて半ば無理やりに中へ放り出されるアストとリリス。

 文句を言おうと口を開いた時には既に時遅く、昇降機の扉は閉まっていた。

 大きな駆動音を唸らせて昇降機が下っていく様は、まるで地獄への片道切符の様でこれからの多難な前途を嫌でも彷彿させる。




「全く! なんなんだあの女は!? 案外殊勝なやつだと思った矢先にあの様だ! いくらなんでも切り替えが早すぎるだろう!」

「まぁまぁリリスさん。そこはまぁ神様ですから」



 神とは自然のように移ろいやすい存在である。

 いや、超自然的と形容されるぐらいだから、自然よりも性質(タチ)が悪いのだろう。

 そう言う風に見ればあのヨミのころころ変わる立ち振舞いも許容でき――――




「いや、やっぱり無理です。あれは糞野郎です」



 ――――なかった。



 忘れてはならないが、ヨミは直接的な加害者ではないにせよ彼ら二人の死に関わっている。

 アスト達は彼女の罪を保留という形にして協力する事に決めたがそれはそれ、これはこれだ。



 加害者の一人にあんな態度を取られて、大人しくスル―出来るほどアストは人間が出来ていない。



 故にそこから繰り広げられるのは、遼原大火の悪口大会。

 本人達の名誉の為にここでは子細を書かないが、その内容はヨミが聞けば即死しかねないほど毒性の強いものであった。







 そうして彼らがヨミへの罵詈雑言を満足するまで吐きだした頃、昇降機はようやく動きを止めた。

 ゆっくりと扉が開いていく。



「さて、鬼が出るか蛇がでるか」

「まぁ何が出ようとも乗り越えてやりますよ。なんせ世界の危機ってやつですからね」



 勇ましい事を言いながらアストは扉の外を見る。

 そこに待っていたのは――――。





「「…………は?」」





 二人は思わず自分達の視界を疑った。



 広大な緑があった。

 繁茂する木々、吹き抜ける風、大地の匂い。

 生い茂る大森林に果てはなく、そびえ立つ巨大な山は天をも衝くような存在感を示している。





「リリスさん。僕達はさっきまで屋敷の中にいたはずですよね」

「あぁ。そのはずだ。そのはずなのだが……」



 燦々と照りつける太陽が、うだるような外気温が、そして何より彼らの中の直感が告げていた。




 ここは違う。



 ここは先程までいた霧と影の世界とは根本的に違う場所だ。




『あー、テステス。二人とも聞こえてる? ヨミだよん』




 どこからともなく鳴り響く声の主は、あの滅茶苦茶な神様のものだった。




『空の上からお届けソーリー。ともあれようこそ我らがダンジョンフロアへ』




 空から届くというよりは、脳内に直接語りかけるような鳴り方をする音声情報に二人は思わず顔をしかめた。



「嫌な予感しかせんのは私だけか」

「残念ながら僕も同じような感覚に襲われています」



 死ぬよりも冒険が大好きな二人を以てして感じる嫌な予感。

 それが全くもって正しい事を彼らは直ぐに知る事になる。





『早速で悪いんだけど君達には、チュートリアルを兼ねた実力検査を受けてもらう。なに、そう身構えなくてもいい。内容自体(・・・・)は非常にシンプルなものだ』




 ヨミの台詞に反応するように大地が揺れ始めた。



『複雑な事なんて何にもない。ただ敵を一体倒せばクリアのわかりやすい試練だよ。だから安心してくれ』




 揺れは秒を追う毎に大きくなっていき、果てしない鳴動がアスト達を襲う。



「リリスさん、これは――――っ!?」

「あぁああああっ! 間違いない。信じたくはない、信じたくはないが――――っ!」




 震動する大地に負けじと大声で叫び合うアストとリリス。



 ここに至って彼らは、自分達の敵を嫌でも認識できていた。



 いや、恐らくは彼らで無くとも敵の姿を知覚する事が出来ただろう。



 ヨミが言う「敵」の存在はそれだけ圧巻だった。



 何せそれは、この大森林にいるものであれば誰であれ見逃す事が敵わないほど大きかったのである。






『――――安心して、その(テキ)を壊してくれ』




 


 そうして天を衝く程巨大な山が起き上る。

 爆ぜるような咆哮と震動を振りまきながら、古き神話の巨人(ゴーレム)は動き出したのだった。














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