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第二十話 第三層 その① リドルナイトメア





◆◆◆





 1 異世界サルワティオ陣営謹製重層位相領域『烏合の王冠(クロウ・クラウン)』第三層数理聖域オウシベピラミッド




 時は少しだけ遡る。

 アストとリリスがいじわるスゴロクにわーわーぎゃーぎゃーと騒いでいたその頃、異世界ガイゲンシュピァの探索部隊は、いち早く第三層へ辿り着いていた。




「まーた、随分と珍妙な所に来ちまったなぁ」


 ぼやきながら赤髪の偉丈夫は小慣れたてつきで煙草の先端に火を灯す。



 施設全域が蒼と電子に彩られた空間、ガイゲンシュピァの大英雄ガラハッド・エグゼズがこの第三層に感じた最初の印象であった。



 床が蒼い、壁が蒼い、天井が蒼い。

 規則的に床や壁面を伝う魔力流すら蒼く輝いている。


 極めつけは部屋の中央に置かれた巨大コンソールだ。

 映画館のスクリーン程もある巨大な液晶とそれを取り巻く複数のコントロールパネル――――それら全ても徹底して蒼かった。




「お疲れ様です隊長」



 振り返るとそこには軍服に身を包んだ几帳面な少女ライザが恭しく敬礼をしていた。



「おう、お疲れさん。コランとシャカドウも元気そうで何よりだ」



 ライザの背後で敬礼のポーズを取る純白のローブを纏ったシスターと獣皮に包まれた大男にもそれぞれ気さくにあいさつを交わし、ガラハッドは苦笑混じりに紫煙を吐いた。



「しかし八人いた探索部隊も今じゃ四人か。随分と少なくなっちまったなぁ」

「申し訳ございません隊長。我々が至らないばかりに」

「お前達のせいじゃねぇよ。つーかそれを言うなら隊長っていう立場にありながら大事な部下をむざむざと死なせてしまった俺こそが一番の大罪人だ」

「そんな! 隊長はファヌエラ様に課せられた縛りを順守した上でなおも懸命に我々を守ってくださっているではありませんか」



 ライザの抗弁は事実である。

 探索部隊唯一のスローンズであるガラハッドは、統括神ファヌエラの特命により過度な活躍を制限されている。

 それは下らない意地とプライドにまみれた最低の悪法であり、半端な力を持った者がこのルールに従えば、それだけで戦線が崩壊しかねない程の縛りであった。



 にもかかわらず彼らが今も戦っていられるのは、難しい立場に立たされながらも懸命に奮闘し、時には身を呈して仲間を守ってくれたガラハッドがいてこそである。




「二層のミラーメイズだって、本来の条件である『味方ミニオン二人の消失』という条件を破ってまでコクリを助けて下さったではありませんか! その隊長が大罪人だなんて……」

「まぁそう思ってくれるのはありがたいが、だったらお前さんも『至らない』とかンなつまんねぇ事考えるなライザ。お前達は十分立派に戦ってくれてるよ」



 わしわしと少し強めにライザの髪を撫でるガラハッド。

 


「なっ! た、隊長」

「お前さんはもう少し肩の力を抜く事を覚えた方がいい。うん、今の表情は中々いいぞ」

「~~~隊長!」



 小動物の様にわたわたと狼狽えるライザを愛でながらガラハッドが視線を動かすと、丁度クリア条件のアナウンスが天井に流れ始めていた。





《第三層数理聖域オウシベピラミッド――――クリア条件:六つの謎を解き明かし、その答えをコンソールに入力せよ<答察系>》






「答察系か」




 ガラハッドは苦々しげに呟いた。




「厄介なクリア条件ですね」

「まぁ一先ずは『謎』について調べてみよう。とりあえず拝んでみない事にはわからん」

「承知致しました」



 コランとシャカドウにも同様の命令を出し、彼らは手分けをしてクリア条件の『謎』を見つけるべく動き出した。


 提示された問答を解き明かす<答察系>は、敵を倒す<討伐系>や、定められた目的地を目指す<到達系>と違い答えさえ得られればノーダメージで通過できる穏便なクリア条件だ。

 しかし裏を返せばそれは答えを得られなければ<到達系>以上に時間を消費するという危険性を孕んでおり、故に<答察系>はダンクロ界隈において『ハメ殺しの王様』と呼ばれている。


 無論、<答察系>にも弱点や条件はある。

 例えばその世界独自の文化や歴史に関する問題は出題する事を禁じられているし、解答する側の陣営が誰も解き明かす事の出来ないような問題も提示不可となっている。

 

 そして<答察系>を運用する側にとって最も警戒しなければならないのが、敵対する神の存在だ。

 全知全能という言葉があるように、多くの神格は物事の本質やあらゆる論理的問答を一瞬で見抜く能力を持っている。

 故に<答察系>の提示した謎は、往々の場合において敵対する神に解かれ、それを【神話】等の通信能力のある祝福カードによってユニットに伝達されるという経緯でクリアされてしまう。

 無論、防御側が【神話】等の通信手段を祝福カードの力で妨害すれば現地のユニットの力のみでクリアしなければならなくなるので、探索者側は、更にその妨害手段を祝福カード等の力を使って解除し、それすらも防御側が妨害する事で時間を引き延ばす――――というのが<答察系>においてよく見られるゲーム構造である。

 

 このように<答察系>のエリアは攻め手と守り手の祝福カード合戦になる傾向が強い為、他のクリア条件では中々見られない神格同士の番外戦術が楽しめるのだ。

 ダンジョン×ダンジョンズのファンの中には、この<答察系>の戦いこそが至上と唱える者も一定数以上おり、界隈でコアな人気を誇っている。




(まぁ、まずは解くべき謎を見つけないとな。話はそれからだ。……<答察系>の中には解くべき謎を見つける為の謎を解かなければならないっつー入れ子構造式のものもあるから面倒なんだよなぁ)




 しかし、ガラハッドのそんな杞憂をよそに、解くべき六つの問題はあっさり見つかったのだった。




「隊長、こちらを確認してください」




 全身を獣皮で覆った男【獣殴武人】シャカドウの野太い声に導かれるまま、ガラハッドは部屋の中央に鎮座する巨大コンソールの周辺に設置されたコントロールパネルを調べる。




「なんだ? 随分、堂々とした場所にあるじゃないか。敵さんも思い切るねぇ」

「はい。ですが……」



 シャカドウの武骨な指がコントロールパネルに備え付けられた小型モニターを指し示す。



「まぁ、そうだよな」



 思わず零れる困憊(こんばい)とした溜息。

 そこには以下のような文言が記されていた。






 【次のステートメントを証明、もしくは反例を挙げよ

 

 

 ・3次元空間と(1次元の)時間の中で、初期速度を与えると、ナビエ–ストークス方程式の解となる速度ベクトル場と圧力のスカラー場が存在して、双方とも滑らかで大域的に定義される】





 分かるわけが無かった。

 そもそも、この問題が何を問いかけているのかさえちんぷんかんぷんである。



 試しに他のコントロールパネルを覗いてみたが、そこに書かれていたのは有限生成アーベル群がどうのだとか、ヤン・ミルズ理論がどこぞに存在するだとかそんな意味不明な供述ばかりであった。




「あー無理だ無理だ。こんなん何言ってるかすらわかんねぇよ」



 わかっていた事であるが、出題された問題群は、どれもガラハッドでは到底解く事の出来ない代物ばかりであった。



「お前ら、この問題わかるか?」



 一応部下達にも聞いてみたが、返って来た答えは当然ながらノー。

 仕方がないのでガラハッドは部下達に休憩するよう命令を出す。



「俺達じゃ解けない以上、この案件は当然ファヌエラ様に回される。悔しいが【神話】待ちだ。お前らは次の戦いに備えて少しでも休んでおけ」




 そう言って部下達に休憩を取らせた後、ガラハッドはゆっくりと本日何本目かの煙草を咥えこんだ。



「まっ、頑張って下さいやファヌエラ様。俺達は存分に休ませてもらいますんで」



 








 しかし待てども待てどもファヌエラからの連絡は一向にかかって来なかった。

 既にここに辿り着いてから二時間近い時間が経過している。




「隊長、これは一体」

「何か良くない事が起きてんな」



 ライザの問いにガラハッドは確信めいた答えを返した。




「恐らく向こうさんが、こちらの通信を妨害してるんだろうがそれにしたって長すぎる。……ユニット偏重型のウチの布陣じゃどうしてもカード勝負で後れを取っちまうからな」

「そこを敵に突かれたと?」

「あぁ、恐らくはSRクラスの強力カードを切られたんだろうよ。<答察系>において物を言うのはカードの質だ。はっ、敵もウチの事を良く研究してやがる」



 

 本日三箱目の煙草を空けながら、ガラハッドはやれやれと溜息をついた。



(……まぁ、世界の存亡がかかってんだ。そりゃあ必死にもなるわな)



 むしろ戦場に立っているという自覚が足りないのは自分達の方だとガラハッドは自省する。


 統括神ファヌエラのオーダーは勿論の事、第一層でやられた部下達の軽率な特攻、そして第二層で自身の慢心による油断から命を失った【解体心理】スタン・メリト――――誰も彼もが敵を下に見ていたからこそ足元を掬われたのだ。

 そして他ならぬ自分達もまた、今こうして敵の術中に嵌まり動きを止められているという現実が彼に危機感を募らせる。



(絶対不倒の守護者がいるってのも考えもんだな。負けないという確信は隊にこうも悪影響を与えるんだもんな)




 現にこれだけ好き勝手敵にやられているという状況でなお、部下のミニオンであるコランとシャカドウは、火系統の魔術で煮た鍋を囲いながら二人で仲良く談笑している。

 別にガラハッドとしては休憩時間に飯を喰らおうが喋ろうが咎めるつもりはない。

 問題は彼らの表情だ。



 勝利を確信し、緩みきった彼らの相貌に戦時中の緊張感というものは欠片もない。

 まるで昼下がりのカフェでのんびりランチを摂るかのような穏やかさで、彼らは取りとめもない話を語り合っている。




 唯一の例外はライザだ。

 将校あがりの彼女だけは常に一定以上の警戒心を保ちながら器用に身体を休めている。




「お前は偉いよライザ」

「? なんでありますか急に?」

「なんとなくな」



 続く言葉がうまく見つからなかった為、照れ隠し混じりにライザの頭を撫でまわすガラハッド。

 あたふたと赤面する部下の顔を見ていると何だか少しだけ胸のもやもやがすっきりするのが感じ取れた。






『いやー、ガイゲンシュピァの皆さんは揃いもそろってリア充ですなー。うらやましいったらありゃしない』





 中央の巨大モニターに映像が映し出されたのはそんな折である。





『やぁやぁやぁ。はじめましてになるのかな侵入者の諸君。私はヨミ、サルワティオでなんちゃって神様をやっている者だ、ヨロシクねん☆』




 画面に映し出された桜色のサイドテールの少女は元気はつらつといった感じで挨拶をかました。





『いやー。折角いちゃラブしてる所邪魔しちゃって悪いねー。でもさでもさ、君達もいい加減退屈してきたんじゃない? どう、ここらで私とお喋りでもしてみないかい?』

「意図が見えねぇな」



 唐突に現れた敵の首魁の提案にガラハッドは冷静な意見を返す。



「そんな事して俺らになんのメリットがある?」

『うわー、君ってもしかして会話に一々意味とかメリットとか考えちゃう系? 完全にコミュ障一歩手前の思考形態だよー』

「時と場合によるさ。少なくとも敵の神に胸襟開く程めでたかねぇよ」

「ストイックだねぇ。そんな風に格好つけて何人のおにゃのこを泣かせてきたのかお姉さん超気になっちゃうにゃー。でもメリットねぇ。うーむ、……じゃあこういうのはどうだい? 君達がお喋りに付き合ってくれたら今この部屋で一体何が起きているのか教えてあげるよ」




 その言葉にガラハッドは思わず目を見開いた。



 ヨミと名乗る神の発言が本当ならば、それは確かに大きなメリットになる。

 無論彼女がかく乱目的で嘘をつく可能性もあるが、それよりも不明瞭なのが敵の意図だ。




「んな事してお宅に何のメリットがある? これから語る話が嘘だろうが本当だろうが、アンタは俺達に考察の機会を与える事になるんだ。黙って俺達のもがく姿を眺めてる方が遥かに賢いと思うんだが」

『まーたメリットの話? つまんない男だねー君も。人間を損得勘定だけで量るようになったら色々とおしまいだよ?』

「お前さんは神様(ひとでなし)だろ? 疑ってかかって何が悪い?」

『あーいえばこういうって奴だね。でもさ、それを言うなら君の方こそ(・・・・・)じゃない?』



 

 瞬間、ガラハッドを中心とした一体に爆発的な殺意が噴出した。




「殺すぞ」

『そうそう。そういう顔だよ! そうやってレスバトルに負けて顔赤面させる姿が見たくておちょくりに来たのさ。これが私のメリット、君達の苦しみと憎悪が私の糧になるんだ。わかってくれるかな? “空と海を渡り歩いた英雄”さん?』





 その琴線に触れる声音が、聞きたくもない異名が、そして憎たらしく嘲笑う彼女の姿が逆に沸騰したガラハッドの心を鎮火させた。




「……で? この部屋で今一体何が起きている」

『ありゃ? 立ち直るの早いねー、まぁその辺りは流石スローンズといった所かな』

「悪かったな。取り乱しちまって。お前さんがそういう手合い(ゲス)だってんなら確かにメリットになり得らぁな。そら、俺の醜態見て笑いたきゃ存分に笑ってくれ」




 そう語る赤鷹の英雄の顔には先程までの怒気はない。

 あるのは冷徹なまでの理性だけ。

 彼は今、ヨミを生物として見る事を止めたのだった。




『ふーん、つまんないの。……まぁいいや、約束通り教えてあげるよ。信じる信じないは君達の自由だけどね』

「言われなくてもそうするさ、それで? 一体どんなSRを使ってる」




 種が分かれば活路が開けるかもしれない、そんな淡い希望をもって尋ねたガラハッドの言葉は、しかしその直後にあっさり裏切られる事となる。




『SR? おいおいおいおい。随分と安く見られた(・・・・・・)ものだね。まぁ無理もないよね。だって月天リーグ最下層のウチがこんなの持ってるなんてあり得ないもんねぇ!』





 中央の巨大モニターが点灯し、次の瞬間あるカードの文字情報を表記したテキストが羅列された。




「……どうなってやがる?」




 あり得ないという言葉が脳裏に焼きついた。

 何故ならそこに書いてあったカードの名は、最上級のミニオンよりも遥かに価値のあるランクのものであったからである。







 ・【リドルナイトメア】




 ・レアリティ:UR




 ・コスト:15000P




 ・対象範囲:敵ユニット




 ・発動時間:発動後十二時間(条件が満たされた場合)


 ・効果:このカードは相手の探索者が自軍よりも先の階層に進んでおり、更にその階層が最終層より二つ以上離れた自陣の<答察系>エリアである場合のみ発動できる。以下の効果を適用する。①このカードの発動後十二時間、該当するエリアにいた敵ユニットは敵陣営が発動した祝福カードの効果を受ける事ができない。②自軍のユニットがこのカードを発動したエリアよりも上の層に行った場合、敵ユニットをクリア扱いとし、次の階層へ強制的に転移させる。この効果の発動時、敵ユニットが<答察系>エリアの謎を解き明かせていなかった場合、敵探索者ユニット全員に強力な弱体化補正をかける。








『おやおやー、どうしたのかなーガイゲンシュピァの皆さーん。随分と顔色が悪くなっちゃったみたいだけどどうしたのかにゃー?』




 そうほざく糞神(ヨミ)の瞳は喜色に富んでおり、件のURカードが本当に発動されているのだと言うガラハッドに与えた。




「解せねぇな。これだけのカードがあって、何故勝ちなしなんだ?」

『逆に考えれないのかな? 今までの負けこそが餌で、私達は君達みたいな馬鹿が引っかかるのを待っていた、とかさ。カードはあれだ。例えば信頼できる他の異世界に預けていた、みたいな?』


 ヨミの語る事はハッタリであるとガラハッドは九割方確信していた。

 仮にヨミの言うとおり今まで負け続けていたのが全てブラフで絶対に勝てる相手に焦点を絞って力を蓄えてたとして、その相手がガイゲンシュピァでなければならない必然性は存在しない。

 それに何よりも問題なのはガイゲンシュピァは、かの【星斬り】を擁しているのである。

 例えサルワティオがURよりも更に上のLR級の祝福カードを持っていたとしてもその程度(・・・・)では【星斬り】に傷一つつける事も出来ないだろう。




(だから大局的に見れば奴の行動は負けへの回避でしかない。サルワティオの連中は俺達に勝てない。だってぇのに何だこのしこりは?)




 頭ではそう理解しても拭えぬ不安感にさい悩まされるガラハッド。

 そんな彼を見透かすようにサルワティオの神は嘲弄の言葉をかけた。





『さぁ、さぁさぁさぁ! 解けるものなら解いて見せてよ! 人類が残した六つのプレミアムな叡知、その答えをさぁ!』














 

カード紹介のコーナー①リドルナイトメア



・カード名:【リドルナイトメア】

・レアリティ:UR

・コスト:15000P

・対象範囲:敵ユニット

・発動時間:発動後十二時間(条件が満たされた場合)

・効果:このカードは相手の探索者が自軍よりも先の階層に進んでおり、更にその階層が最終層より二つ以上離れた自陣の<答察系>エリアである場合のみ発動できる。以下の効果を適用する。①このカードの発動後十二時間、該当するエリアにいた敵ユニットは敵陣営が発動した祝福カードの効果を受ける事ができない。②自軍のユニットがこのカードを発動したエリアよりも上の層に行った場合、敵ユニットをクリア扱いとし、次の階層へ強制的に転移させる。この効果の発動時、敵ユニットが<答察系>エリアの謎を解き明かせていなかった場合、敵探索者ユニット全員に強力な弱体化補正をかける。




解説


・<答察系>エリア限定で発動できる複合効果を内包したURカード。主な効果は①敵陣営が発動する敵ユニットを対象とした効果の無効化と②味方探索者が敵探索者を追い越した場合、強制的に次の階層へ転移させ(この効果による転移はクリア扱いにされる)、敵探索者ユニット全体に強烈なデバフをかけるというもの。

 いずれの効果もカード発動後十二時間の間継続され、また敵ユニットが<答察系>エリアを自力で解いた場合は即座に解除される。

 カードによる応酬が肝となる<答察系>エリアにおいて敵の【神話】等の通信カードを完全にシャットダウンしつつ敵の能力を弱体化させるという一粒で二度おいしいインチキカード。

 敵陣営の祝福カードを無効化させるという部分も勿論強力であるが、実はその後の弱体化こそが本命であり、そのデバフ量はミニオン以下であればそのランク内の最下位クラスまで力を落とさせ、スローンズの場合は20000を下限として元のコストから15000を引いた値程度の身体能力を減少させる。

 無論絶対無敵の効果というわけではなく、祝福カードの中にはこれを無効化させる手段はいくつもあるが基本的にはUR以上でなければ対処できない為底辺リーグの争いではこれ1枚で勝負が決する場合もままある。

 間違っても主人公陣営がドヤ顔で煽りながら使っていいカードでは無い。



ロリー「みかたにしてもけむたがられー♪」

リリス「てきからみてもうとまれるー♪」

ロリー&リリス「それがわれらのウザ神さまー♪」



ヨミ「ドヤッ」


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