第23話 交差する神器(後編)
倒れた二人の内、グンちゃんだけが立ち上がりました。
「私には過去、未来、現在の全ての知識があります。私の予測は絶対のはず……」
オーディンがうつ伏せのまま、呟きました。
グンちゃんは言います。
「確かに勝利する事は出来なかった。だから、僕は最初から相打ちを狙っていた」
「……相打ち」
「そう、相打ちなら君の予測の範囲内で君を倒す事が出来る」
「じゃあ、黄金の槍を持っている者を貫けない、というルールは?」
「君が黄金の槍を持っていない時、つまり黄金の槍が僕を貫く瞬間を狙ったんだ」
「では何故、貴方だけが無事だったのですか……?」
オーディンが言いました。
「獣化魔法を使ったコマと合成したからだよ。獣化魔法には身体能力、治癒力を上げる効果がある。だから、僕達は君より早く回復出来た」
「見事、です……」
そう言って、オーディンは気を失いました。
「君ほどの神様なら、傷は数日で回復すると思う。……ごめんね」
グンちゃんは小さな声で、そう呟きました。
グンちゃんがそう言った直後、私達の身体は光に包まれました。
◇◇◇◇◇
私は辺り一面が光の世界にいました。そして隣には、グンちゃんがいました。
あれ、合成魔法の効力が切れちゃったのかな?
私はグンちゃんに言います。
「ここは……どこ?」
グンちゃんは首を横に振りました。
すると、どこからか声が聞こえて来ました。
『……ダイショウヲ、ハラエ』
次話は一週間後に投稿する予定です。
次回、最終回の予定です。




