第一話 太鼓がなりました。
「賤ヶ岳七本槍やり筆頭 福島正則じゃあ!!!」
「どりゃああああ!!」
福島隊5000人が僕の本陣 笹尾山目掛け突撃してきました。
むさいおっさんが騎馬隊の一番先頭で馬上より槍を振り回しています。
しかし本多大先生ほど恐怖は感じません。なれって怖いね。
「弥助!武蔵!あの小さいおっさん、やっつけといて!」
「アイアイサー!!」
まずは前哨戦だな。
「装甲車部隊 横へ並べ!
鉄砲隊連射 用意!」
僕は戦場中央より騎馬隊で襲ってくる福島隊を
装甲車の車上から鉄砲隊を横に並ばせた。
これにより射撃の高さと騎馬に乗っている人の高さが
同じになり狙いやすくなる。
ちょうど装甲車に盾もついてるので防御策にもなる。
「どりゃああああ!
手柄をあげて家康公に目に焼き付けてもらうんじゃあ!」
「放ってぇ―」
パンパンパンパンパンパン
パンパンパンパンパンパン
「うわぁああああ」
福島隊の騎馬数十騎が銃弾により倒れた。
「まだまだじぁ!どりゃあああ!」
「放ってぇ―」
パンパンパンパンパンパン
パンパンパンパンパンパン
「まだ大丈夫じゃ!どりゃあああ!」
「放ってぇ―」
パンパンパンパンパンパン
パンパンパンパンパンパン
「ちょっとまずいぞ!おいお前!もう少ししたら退却するので
家長に砲撃をしばし待つようにつたえよ!」
「かしこまりました!」
福島隊の騎馬隊数百騎馬が鉄砲連射により倒れ、福島正則は使者を
家長に送った。
◇◇◇
その頃家長の血走りの軍及びの騎馬砲兵は着々と一定の距離で
笹尾山を半円で囲むように西軍本陣へ砲台を向けていた。
「家長様 砲台配置準備、整いました。」
「では太鼓を鳴らすか」
そこへ福島隊の使者の騎馬から降りると家長に
全速力で走って参った。
「家長様、福島隊、撤退準備がまだ出来ておりません。
砲撃は今しばらくお待ちください。」
「太鼓を鳴らせ!」
「はっかしこまりました」
「家長様、福島5000人は今現在、中田本陣に取り残されて
おるのですぞ!」
「今、西軍は小早川隊の裏切りによって上下に分かれ西軍本陣へ救援困難な
状況じゃ、今砲撃しなければ、いつやるのだ」
「それでは!約束が違いますぞ!」
「太鼓は鳴る!早く戻って福島殿にお伝えしろ!」
ドン! ドドン! ドン ドドン! ドン ドドン!
ドン! ドドン! ドン ドドン! ドン ドドン!
「このままでは!すまされんぞ!」
「砲弾の雨が降る前にお伝えなされ!」
ドン! ドドン! ドン ドドン! ドン ドドン!
ドン! ドドン! ドン ドドン! ドン ドドン!
福島隊の使者はこの状況を伝えるため急いで身を翻し
騎馬に乗り走り出した。
◇◇◇
笹尾山 西軍本陣
ドン! ドドン! ドン ドドン! ドン ドドン!
ドン! ドドン! ドン ドドン! ドン ドドン!
(太鼓が鳴ってる!なんか嫌な事が起きそうな予感)
ミッチーがものすごい汗まみれの顔で山を駆け上って来た。
「殿!無数の砲台がこちらを狙っているとの情報が」
ドン! ドドン! ドン ドドン! ドン ドドン!
ドン! ドドン! ドン ドドン! ドン ドドン!
「えっ、まずいんじゃない。そりゃ」
ドン! ドドン! ドン ドドン! ドン ドドン!
ドン! ドドン! ドン ドドン! ドン ドドン!
太鼓は鳴り続けた。僕はこの後どうなっちゃうの。
「一斉!砲撃開始!撃ってえぇええ!」
徳川家長の騎馬砲兵の砲台より砲撃が開始された。
笹尾山 西軍本陣に向け200個の砲身より火を噴いた。