第六話 統治しました。
美濃の国は現在の岐阜県にあたる。斎藤道三は11歳で寺に入ったが寺の
生活は合わず寺を飛び出し、油問屋の娘をめとった道三は油商人となり
成功し評判になった。その後、槍と鉄砲を稽古して武芸者をめざした。
道三は次第に武芸と才覚を世にしらしめ美濃の国の家臣になる事に成功した。
その後、旧主を毒殺して、斎藤道三は国を盗った。
斎藤道三は成り上がって国の主となった、故に旧美濃の国の家臣から人望がなかったのだ。
斎藤道三辞世の句
【捨ててだに この世の他は なきものを いづくか終の すみかなりけん 】
命を捨ててしまえば、この世のほかに世界はない。
人のついの住み家はどこにあろう。そんなものはないのだ。
美濃のマムシといわしめたのは、このような彼の人生であったからであろう。
彼の嫡子、斎藤義龍は斎藤道三に愛されなかったのは、父にあまりに似ていた
せいかもしれない。国を乗っ盗られる恐怖があったのだろうか。
斎藤義龍は信長を河岸にひそみ鉄砲隊を伏兵として草むらに用意させていた。
(斎藤道三より受け継がれしマムシの長柄の槍部隊の力 目にものを見せてくれようぞ)
長柄の槍は長い柄の槍である。
基本的な構造は普通の槍と同じだが、柄が長い分、穂先は若干短めとなっている。
全長5M~6Mに及ぶ集団で使うことにより威力が倍増した。
間合いの長さが最大の利点でもあるが一度中へ突破されてしまうと
小回りが効かない武器でもあった。
そこに勝利へのカギがある。僕は河原の対岸に装甲車10台と
忍者くノ一の部隊と盾の部隊を整列させた。
「盾の部隊!前方を警戒しつつ河を渡れ!装甲車部隊対岸にいる敵部隊をせん滅せよ!」
僕は命令を出した!
ハングライダーの部隊が合流、間もなくこちらに向かってくる。いっせいに攻撃を
仕掛け短時間で決着をつけてやる。
ぱんぱんぱんぱんぱん
乾いた鉄砲隊の伏兵が河を渡る信長の部隊に射撃を開始した。
「盾の部隊!鉄砲隊の前に立塞がれ!」
カンカンカンカンカン
盾の部隊は次々に射撃される銃弾を防いでいた。
「装甲車!突撃!」
盾の部隊の横から装甲車の部隊が美濃の国の鉄砲隊へ
全速力で前進した。乗っているクロスボウガン部隊が
次々と矢を放っていく。
「うわぁああああ。なんだあれは!鉄の箱が動いているぞ!」
美濃の兵士は初めてみる装甲車に混乱した。
「うわぁ!何だこの弓矢は!」
鉄砲隊にクロスボウガン部隊の矢の雨が降りそそいだ。
「うろたえるな!落ち着け!鉄砲隊後退しろ!
長柄の槍部隊!前へ槍衾組め!」
美濃の主力の長柄の槍部隊が黒い甲冑をつけ鉄砲隊の前に
隊列を組んだ長い槍は天高く射している。
戦いは、いよいよ終盤へ。
【槍衾】
大勢の槍の部隊を横に隙間なく整列させて、槍の矛先を相手に向けて前進する戦法
◇◇◇
斎藤義龍のマムシの長柄の槍部隊は槍衾を組んで、
左右の茂みからいっせいに出てきた。前から右から左から、囲って信長の軍に
長い槍で襲ってくる。
信長の軍は左右から斎藤軍に挟まれる格好となり混乱した。
「うおりゃああああ!」
柴田勝家が長柄の槍を掴み取り投げ飛ばした。
剛腕だなぁ。力で推し進めるタイプだな。
前田 犬千代(利家)も槍で応戦している。
カッコいいなぁ前田利家は惚れるぜ。
関心してる場合じゃないな。ちょっとしたピンチだ。
「くノ一部隊!騎馬に乗り相手を撹乱せよ!装甲車部隊前方の槍部隊に突撃!」
僕は各部隊に指示をした。
くノ一の忍者部隊は煙幕を張り。次々とクナイで槍部隊を刺し崩していった。
装甲車の部隊機動力を活かし突撃を繰り返しした。
そしてやっとハングライダーの部隊が上空から手榴弾とクロスボウガンで
槍部隊を撃ち倒していった。
「何だあれは?まさか、まさか悪い夢ではないかこれは・・・・・」
斎藤義龍は今まで戦ったことのない部隊を見て驚愕した。
戦況は一気に大逆転した。今まで混乱していた信長軍は盾の部隊と装甲車の部隊に
守られ。落ち着きを取り戻し。左右の槍の部隊に応戦。手榴弾を投げ入れ
槍の部隊は総崩れとなった。
「引けー!いったん城に戻る!引き上げるのじゃー」
斎藤義龍は大声で叫んだが。斎藤軍は左右に分散してしまい統率がとれなくなっていた。
僕は、くノ一の部隊とともに斎藤義龍を目指した。
狙うは敵の大将の首!
斎藤義龍は二人の武将に守られていたが、くの一の部隊と戦いになった。
僕は斎藤義龍と1対1になった。
「一騎打ちいたすか!」
「嫌だね!」
「何だと・・・・」
ブッス!
僕はクロスボウガンを斎藤義龍の眉間に打ち込んだ!
血が大量に吹き出した。
「貴様、武士として・・・・」
斎藤義龍は頭より大量に出血して死んだ。
(僕は武士ではないんだよ)
僕はくの一の部隊に義龍の首を切り取ってもらった。
僕は斎藤義龍の髪の毛を掴み上へ持ち上げた。
(これが生首かぁ。夢にでてきそうだ。おえええええぇええぇええ)
首から下に血がボトボト落ちてる。
いずれは固まるんだろう。
大将のいなくなった。斎藤軍は敗走した。
「追い討ちをいたせぇ!敗走をゆるすなぁ!」
信長様の声がした。
こうして美濃の国の本城、稲葉山城は無血開城となり
美濃の国は信長様の統治となった。
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