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僕の戦国時代  作者: 虫松
関ヶ原の戦い 中盤戦
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第五話 謀略しました。

徳川家康 本陣 桃配山


徳川家康は本陣にて、徳川家長を呼び出して

作戦会議を開いていた。家臣より関ヶ原の戦い1日目の

戦況報告を受けている。


「東軍の戦況はどうじゃ」


「ご報告させていただきます。福島隊、東堂隊、京極隊

いずれも、前線より撤退。本多隊が敵本陣を攻め善戦しましたが

敵の反撃を受け撤退しました。」


「うむ、戦況は芳しくないな。持久戦になるやもしれん、

小早川秀秋殿に大谷吉継隊の後方に深夜回り込むように使者に

伝えよ。」


「はっかしこまりました」

家臣は頭を下げ去って行った。


「家長、明日は敵本陣を血走りの軍にて攻め撹乱せよ!」


「ふふふっふっふ」


「家長!何が可笑しい!神君家康公の御前、無礼であるぞ!」


「家長。何が可笑しいのか申してみよ!」


「恐れながら申し上げます。小早川秀秋殿が裏切る事は、既に中田殿には

折り込み済の策であります。また明日私が本陣に攻め入ることも、

最善策とは言えませんなぁ。」


「狂ったか!家長、お前を育てていただいた御恩ある家康公の前で

愚策と申すか!」


「持久戦などと申しておること事態。現在の戦況が全く把握できていないと

申し上げておるのです。

今や我が東軍は、風前の灯。早ければ明日にでも西軍総攻撃により

全滅させられるかもしれません。」


「うーぬ、この者好き勝手に云わせておけば!この場で斬り捨てましょうか!」


「家長、何か策があるなら斬り捨てられる前に云ってみよ」


「東軍は関ヶ原の地に閉じ込められました。

例えるなら猫によって袋小路に追い詰められたネズミでございます。

しかしながらネズミでも大量の兵力で猫の顔面、目掛け襲いかかれば、倒せるかと」


「神君家康公を最前線に送り出せと申すか?!それこそ愚策ではないか。

家康公を危険な戦場(いくさば)に、お連れするなどありえんわ!間も無く徳川秀忠様の援軍も参る。それまで家康公をお守りするのが我らの務めよ。」


「家長、お前の気持ちもわからなくはないが、東軍総大将のわしが死ぬことは

東軍の負けを意味する。暫く持ち堪えよ」


「やはり、中田殿には勝てませんな。」


「まだ申すか!ここで斬りすてる権限をお与えください。」


「家長、命を捨てに来たか!」


「ご乱心じゃ!家長が狂い謀反を起こす気じゃ!引っ立てい!」


「・・・・・・」


「何をしておる!何が可笑しいのじゃ家長!狂人め!」


「そのような大声を出されても誰も来ませぬよ。

この屋敷は血走りの軍により制圧しました。」


「まっまさか、わしをここで殺す気か!明日は誰が指揮するのじゃ」


「家康公には声も顔も生き写しの影武者がおられるではないですか。」


「そんな者!わしの家臣にすぐわかるはずじゃ」


「そうです。関ヶ原の地でのいくさは、影武者 家康公に指揮をお願いしました。」


「馬鹿な、そんな事できるはずが・・・」

家康の横にいた重臣は血走りの軍に斬られ倒れた。


「家長!恩を仇で返すとはまさにこのことだな!貴様はあの中田の呪われた血が

体に流れていることを忘れるな!わしの怨みは未来永劫に続くであろう!!」


「斬れ!!」


徳川家康は政変反乱クーデターにより殺害された。


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