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僕の戦国時代  作者: 虫松
第一章 尾張編
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第四話 内政を実行しました。

僕は信長様の御屋敷で夕食会に呼ばれた。信長様は中央上座に隣に

お供の若い家来と奥様(斎藤道三の娘)帰蝶さんがいる。


僕は目の前の食事を見て、やっぱり予想通りと思った。

まず米大盛り、玄米とかひえあわ、が平民の食べ物だったんだから。

豪勢なんだろう。そして味噌汁中に野菜とうどんが入っている。後焼いた魚。


「どうじゃ、美味いか?こないだは武人の紹介では、かしこまっていたが

今回は無礼講じゃ!好きに申せ!」

信長様は上半身はだけて楽な格好をしている。

自宅でお食事会みたいな感じかな。


「はい、美味しいです。特に米なんか最高です。」

僕は米が焦げている硬くて嫌いだった。そして白米ではなく、

赤米(大唐米)だった。粘着性がなくパサパサしてます。

パールライスを思い出した。炊きたてなのにパサパサしてるなんて・・・・


「嘘を申すな!今日は無礼講と申したであろう!」

信長様は険しい顔つきになった。僕の表情を読み取ったようだ。


「はい、嘘です!そんなにマズイ訳ではありませんが普通です」

(魚に醤油が欲しい、無理か戦国時代だもんな。)


「そうか!そうか!普通か!正直に答えよ!

それで未来では米は食い放題なのか?」

信長様はご機嫌になった。

(あ~良かった。一問一答、怖いよ~)


「えーと。米はいつでも食べられます。最近は米離れが進んでパンやらパスタなんか食べてます。」


「米を食べないとは日本人なのか?パンは知ってるぞ南蛮人の食べ物であろう!パスタもそうなか?」


「えーそうです。よくご存知で・・・」


そんな感じで食事会は進んだ。奥様に晩酌してもらいました。

日本酒は濁り酒だね。おぇ苦手です。


「ところで我が国ではいくさをする者と田んぼを耕す者を分けている。これはいくさが始まった時すぐに戦えるようにだ」


「兵農分離ですね」


「そのように申すのか、これからは市場では自由に

取引させようと思う。税金をかけるのは簡単だが、

商人は苦しい我が国に集まらなくなる。」


「楽市・楽座だ!」


「未来ではそのように申すのか」


「これからやろうとしている事を全て手に取るように、言われていて

なんだか俺は悔しいぞ!あははは」


「そうですね。考えている事はすごく、いい事です。」


「なるほど、内政の助言もお願いしよう。」


「内政ですかぁ、難しそうですね。」


「何、簡単だ。俺が決めるんだから。俺に言えばいい!」


(そういう事じゃないんですけど(^-^)/)


僕は戦国時代の新しい内政のシステムを考える事になった。


信長が行った主な政治。


楽市楽座らくいちらくざ

今まで領土内で貴族や寺社が市税をとっていた。

それぞれの組合(座)を作りそこから税金をとっていた。

これを開放する事により、武士による商人の支配ができるようになった。


【関所の廃止】

今まで関所があったため、軍隊など進めるのに妨げとなっていた。

これを廃止する事により自由に軍隊が移動できるようになった。

また品物が素早く届き商業が発達した。


【キリスト教の布教の自由】

寺社に対抗すべくキリスト教を自由に布教させた。

南蛮人の往来が増え、南蛮貿易により最新の武器が手に入るようになった。

キリシタン大名が増え、寺社の勢力が弱まった


◇◇◇



昨日、信長様に内政の助言を頼まれた僕です。

しかし司法局とか財務局とか行政局など

まだ作れる水準ではないな。まずは民間のサービスからだな。


翌朝、信長様に

警察( 町奉行) 消防(火消し隊) 病院(診療所) 諜報部(忍者部隊)

の建設を提案しました。


「よいではないか。すぐに実行いたせ」


だって、あっさり許可がでました。流石、独裁政権。

ブラック企業!気にいらなければ首です

(この場合の首は本当に首が飛ぶんですけどね)


特に老中とかの審議もなくスムーズです。

いつも暇なニート兵士の諸君!兵舎から出ておいで

公務員という新たな仕事ができたよ!さぁ市民につくしたまえ!


すぐに僕は指示をして土木建設に取り掛かりました。

大工と呼ばれたのは江戸時代。

この時代は番匠って呼ぶんだね。


町奉行所の完成!警察署と裁判所を合体させたようなものです。

遠◎の金さんみたいにお裁きします。

犯罪の少ない町にはみんなが住みたくなるはず。


財政面での収益アップをはかるために田畑の測量と

住民台帳の作成を提案しました。(戸籍登録みたいなイメージです)

住民税をとろうかと思います。

住みたい町には税金かかるけど、安全で住みやすい町なら。

大丈夫かと思ったら。


住民税については

「まだ、早すぎる!豪族や寺社のみとりたてよ」


と言われました。そうだよね人口減っちゃうもんな。

お寺とか貴族に恨みかわなきゃいいけど。

もうかってるか!今後は延暦寺焼き討ちにするもんね。


警察署(町奉行所) 消防署(火消し隊) 病院(診療所)

諜報部(忍者部隊)

と次々に建てられて、嬉しかったです。


江戸の火消し隊といえば粋が心情ですね。

「義理と人情とやせ我慢」

火事が広がらないように近隣の家をぶっ壊していきます。

しかし、これでは市民が可哀想。


江戸っ子は「宵越しの銭は持たない」とよくいいますが。

火事が多く(放火が一番多かった)、財産を蓄えていても

家財を全焼してしまうことが多かったからです。


全焼の理由としては家が長屋で続いて人口が密集していた原因が

考えられます。火消し隊が素早く移動させるため道路に面してない

土地には家は建てられないように、新築時に建築確認を義務付けします。

大きな、お屋敷には防火貯水池を作ってもらおう。


防火水槽と公共下水を町の地下に通すためパイプ管を

はりめぐらせたいと思います。家を建てる前に埋めたいね。

そのうち手動ポンプを作って、消化ホースによる火消し

作業を行う予定です。


もっと計画的にまちづくりをしなくては、

僕の都市計画整備開始です。


住居地域 住宅を推進する地域

商業地域 商業を活性化する地域

工業地域 鍛冶屋など工場推進地域


まぁ大まかにこの3つかな。だんだん増やしていこう。

罰則も決めないとなぁ。


シムシ◎ィみたいになってきたな。

電気とガス管もいずれ通したいね。当分先だな。


◇◇◇◇




そして1週間後、試作品のクロスボウガンできました。

和製の弓が横に木製のライフル銃みたいな感じ。

よく出来てます。絵の通りです。


しかし・・・・・矢でかすぎ。

そういえば矢の大きさ指定していなかった。


もっと小さく(コンパクト)お願いします。

改良点を伝えました。

人に上手く伝えるの難しいなぁ。


そして信長さまへクロスボウガンを持って行きました。


「ほー、これが くろすぼうがん なるものか」

以外に小さいものなんだな。

日本の弓に比べると半分以下です。


「殺傷の能力は低そうだな。一撃では仕留められなそうだ。」


「親方様(みんなこう呼ぶから)その通りです。ただ扱いが簡単です。」

僕は実践してみせた。右肩に固定して狙いを定めた。

放たれた矢はまっすぐに的の中心に矢がささる。


「命中率も高いです。」


「南蛮人の武器なのであろう世界は広いな。日本など小さな島国なのであろうよ」


花火の応用で手榴弾を鉄の盾に火縄銃を打ち込む

デモンストレーションも無事終わりました。


さぁ兵士こと足軽さん達へ訓練開始です。

戦車も図面描かなくちゃ。





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