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僕の戦国時代  作者: 虫松
第九章 天下統一編
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第一話 早朝ドッキリをしました。

8月 羽柴秀吉が石山本願寺の跡地に大阪城の建設を始めた。完成に1年半で本丸が

築城され秀吉が死去するまでの間、二の丸、三の丸と造られ二重三重と堀と運河

で防御策が施された鉄壁の城は秀吉が天下人になる準備なのだろう。


余談ですが大阪城の南側は空堀で水を入れなかった。国崩し(大砲)が出てきたので

水をいれても対して防御力が上がらず予算もかかるので止めた説、南側は味方がいた

ので敵が攻めてくるのは想定外だった説、高台で水が引き込めなかった説等、様々な説がある。


◻◻◻


僕と徳川家康と織田信雄は密接に連絡を取り合い、秀吉を封じ込める作戦をたてた。

簡単に説明すると、皆で一斉に秀吉を取り囲んでしまおう、名付けてサンドイッチ作戦である。


羽柴秀吉(豊臣秀吉)


秀吉は農家の産まれとあるが詳しい出生は分かっていない。

父は足軽か農民いずれにしろ低い身分の出身であった。


木下藤吉郎として今川義元の足軽と奉公しある程度目にかけられていたが、

いつの間にか失踪。織田信長に小者として仕える。

清洲城の普請奉行、台所奉行など歴任して信長の目に止まり

次第に武将として立身出世。

信長の死後、明智光秀を倒し天下統一して戦国の世を終わらせた。


(立身出世のあとかなり割愛しました。)


次の相手は農民から関白になり天下人になった。

(将軍になるため源氏になりたくて足利家に養子になろうとしたが断られた。)


最も低い身分から最高位まで位をあげ下克上を成し遂げた。

戦国時代もっとも出世した男。

豊臣秀吉である。



西からは反秀吉派に長宗我部家や雑賀衆や伊賀忍者衆、東からは柴田派の佐々成政、

上杉謙信、徳川家康、伊達政宗が挟み撃ちです。真ん中の大阪にいる秀吉軍は壊滅することでしょう。


僕は完璧なシナリオだと自画自賛していた。

秀吉恐るに足らず。

絶対に準備不足はないな。


◻◻◻


翌年3月に事件は起きた。

「三家老殺害事件」

織田信雄が自分の家老三人を秀吉に内通していたとして、処刑してしまう事件が起きた。

本当に寝返ったのか不明ですが、秀吉は「家老をみだりに成敗するのは不届き千万」

と織田信雄を非難、合戦の準備を始めました。

(秀吉が家老が寝返ったと嘘の情報を流した説もある)


織田信雄が僕と徳川家康の元にやってきて協力を求めてきました。

それに伴い、雑賀衆、伊賀衆、長宗我部家も一斉に挙兵、

反秀吉軍として進軍を開始しました。


新たな(いくさ)が始まろうとしていた。



◇◇◇


秀吉には一夜城、備中(中国)大返し、大阪城の金の茶室など

有名なエピソードがあります。


ここで1つ秀吉の人格が分かるエピソードを紹介します。

(知っている人はすいません)


「自分はもう三百石いただけるような身分になりたい」


これは秀吉(当時三百石の禄高)が若かった頃、

同僚たちとお互いに将来の夢を語っていたときに発した

言葉です。


他の者は

「天下取りになりたい」

「大国を支配する大名になりたい」

「一万石以上の禄高の身分となりたい」

というものでしたので、その者たちは、秀吉の夢の小ささを

「小心者」

「あまりにも望みが小さい」と言って。あざけ笑ったそうです。


笑われた秀吉は

「皆さんは、できもしない夢物語を言っているに過ぎない。

しかし、私は今すぐに手が届くことを言っている。だからこそ、

六百石の禄高の者になろうと、日夜寝食を忘れて奉公している。

皆さんの夢は叶わないが、私の希望は必ず叶うだろう」

と答えたそうです。


これには同僚たちも、「なるほど」と何も言い返せなかったそうな。

着実に目標を設定して叶えっていった秀吉のお話でした。



◇◇◇




徳川家康が織田信雄の援軍に8000名の兵を引き連れ浜松城より出陣した。

僕は本田忠勝さんの軍と合流。織田信雄の居る清洲城へ入城した。


織田信雄に味方すると思われた池田恒興の父子が秀吉軍に寝返り

6000名と森長可の3000名の部隊は対面の犬山城を攻め入り

そこを拠点に構えた。


羽黒の戦い


徳川家康の元に忍者からの伝令がやってきた。

忍者は服部半蔵に耳打ちしている。

あれはもしかして、伊賀忍者の服部半蔵じゃないの?!(忍者ハット○くんモデル)

しかし服部半蔵は槍をもった徳川十六神将の武将さんだった。

軽くショック!!(服部半蔵は伊賀の下級武士(忍者)を纏めている人だった)


それはさておき森長可軍勢が小牧山城を目指し城向かいの羽黒に着陣したとの事、

夜になり僕の中田軍2000名と徳川家康の軍勢5000名と密かに

羽黒へ進軍した。


久々の合戦だな、今まで根回しばっかりで交渉ばかりだったな。

僕は身震いした。

早朝、空気は澄み渡り、いい天気です。陽は東より昇る。

今日は大勝利間違いなし!


「よーし、森長可部隊に奇襲をかけろ!!」


「うわあああああああ!!!」


寝ぼけまなこの森長可部隊に目覚まし夜露死苦!

クロスボウガンの矢の雨と手榴弾で起床です。


「長可様、徳川の軍が奇襲をかけてまいりました。」


横たわる森長可

「うん、うーん、今何時なの?」


「朝の4時でございます、早朝の敵襲でございます。早く起きてくださいませ」


「なんと・・・」(一気に目覚めたよ)


まぁこんなやり取りでしょう。

起きたばかりの体もなまっている

森長可軍はどんどん後退していきます。


「くノ一部隊、影武者撹乱戦法を発令!」


くノ一の部隊は森長可が逃げ出したと嘘の情報を

戦場で流した。くノ一は森長可軍の格好をしています。

森長可軍は嘘の伝令と奇襲により混乱した。


「おい早く逃げろ!大将は討ち死にしたぞ!」


「逃げ出したんだろ、どっちでもいいや早く逃げないと」


森長可軍は戦う気力がなくなり次々と敗走していった。

逃げ出した戦場に残されたのはゴミの山だった。

(ふんどしが木に干してあるよ。パンツ履く時間もなかったな)


僕と徳川の軍勢は小牧山城に入城した。

城は大した損害もなく守り切り、周囲に土塁や砦や空堀を

築き上げ、次なる秀吉軍備え防御を固めていったのであった。





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