第四話 変な奴でした。
上杉家、上杉謙信、真田家、真田昌幸と代理戦争の協力要請も
無難にこなした。(明智くんに任せました)
真田家といえば真田十勇士が有名ですが、あれは作り話。
猿飛佐助、霧隠才蔵もいませんでしたが真田の忍者の資料は多く残っています。
秘密を守る忍者にしては珍しく文献として残していたのです。
武田家、滅亡後、出浦対馬守幸久が真田家に使え、忍者養成部隊を設立、
真田忍者部隊ができた。真田家では忍者を草の者という。
(忍者は普段、山伏や僧侶や商人の格好をしています。ニンニン)
真田家のお城では草の者が天井から僕を覗いているのでしょう。
誰かに見られているみたいで、たえず気持ち悪かったです。
◻◻◻
僕はその足で北陸 仙台地方、伊達家、伊達政宗へ会いにやってきた。
伊達政宗は奥州の戦国大名、奥州の龍、東北の王と呼ばれる。
幼少期に患った天然痘により右目を失明し眼帯になったことにより
独眼竜政宗に異名がある。
独眼竜政宗、伊達男など今でいうイケ面かと思いきや
出てきたのは短足、痩せ男、顔が面長のチビな政宗だった。
まぁこの当時、平均身長が150cmくらいだったので156cmは平均だったのだろう。
「あいやぁ!お話は分かりもーしたーああ」
政宗は歌舞伎口調で体を半身にして足をがに股で見栄をきって僕に話しかけてきた。
(何だこいつ!ヤバイ奴臭半端ない)
「かたじけのう、ございます」
「伊達政宗の騎馬鉄砲隊が、見事に敵を打ち滅ぼすであろーうー」
「はぁはぁー」
(早く帰ろ、めんどくさいやつだな)
「せっかく!ここまでやって来て頂いたのでお茶をたてまーするー」
「ありがたき幸せでございまぁすー」
(何で僕まで歌舞伎口調に・・・)
政宗は高価そうな茶道具を奥の部屋より持ってきた。
家宝なんだろう、うっとり眺めている、
その時、手を滑らせた政宗は茶器を落した!!
危ない!!
ドン!コロコロコロコロ
茶器は畳に落ちて転がった。
(良かった割れてない、ひびとか入ってなさそうだ)
と思った。僕が安堵した時
「茶器の分際で!俺を驚かせやがって!!!」
顔を真っ赤にした政宗は茶器を掴むと壁へ投げつけた!
バリーン!!
壁にぶつけた茶器は無残に砕け散った。
お高いんでしょそれ!
「・・・・」
無言になる政宗
「茶会はまたにしよう」ブツブツブツ・・・・
(あーショックで歌舞伎口調やめちゃったよ。
我に戻った、ブツブツ独り言いってるよカッチョ悪い)
僕は仙台を後にした。
独眼竜政宗のイメージ変更を余儀無くされた。
【伊達政宗DQN(非常識な)伝説】
伊達政宗は大阪夏の陣で休んでいた前方の味方の陣営に突如、鉄砲を乱射
神保家の当主と家臣270名を討ち死に潰滅させた。
いくさが終わった後の言い訳
「確かに味方と知って撃ちました。しかし伊達家の軍法では
敵も味方の差別もない。前方にいた味方の隊が我が隊に逃げ込み
危うくなったので、仕方なく討ちとったまでです。我が隊はその後大手柄
上げご奉仕しました。」
と訳のわからない言い訳をした。
全っく筋の通らない話だか、60万石の伊達家を刺激しては不味いと
幕府は不問にした。
その後、当主と家臣をほぼ失った神保家を不憫に思い幕府は旧領地を与え
復興させてあげました。