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【歴史ランキング1位達成】 累計331万1千PV 僕の戦国時代  作者: 虫松
第十三部 関ケ原の戦い 下

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第1話 太鼓がなりました。

笹尾山・前哨激突


「賤ヶ岳七本槍が筆頭。福島正則じゃあああああ!!」


雄叫びと共に、

泥を蹴散らし、東軍の福島隊五千が雪崩れ込んできた。


「どりゃああああ!!」


先頭に立つのは、

むさい鎧の小柄な男

馬上で槍を振り回し、狂ったように笑っている。


(……あ、本多大先生ほどじゃないな)

(人間、慣れって怖い)


「弥助!武蔵!あの小さいおっさん、適当に頼む!」


「アイアイサー!!」


まずは

前哨戦だ。


「装甲車部隊!横一列!

鉄砲隊、連射用意!!」


装甲車が横に展開し、

車上の鉄砲隊がずらりと並ぶ。


騎馬の高さと、

銃口の高さが一致する。


盾付き装甲

攻防一体。


「手柄を上げて、

家康公に名を刻むんじゃああ!!」


「放ってぇ――!!」


パンパンパンパンパンパン!!

パンパンパンパンパンパン!!


銃声が重なり、

空気が裂ける。


「うわぁあああ!!」


福島隊の騎馬が、

数十騎まとめて崩れ落ちる。


馬が悲鳴を上げ、

人が地面に叩きつけられる。


「まだまだじゃあ!!」


「放ってぇ――!!」


パンパンパンパンパンパン!!

パンパンパンパンパンパン!!


「ぐあああ!!

馬が!馬が倒れる!!」


「まだ行ける!突っ込めぇ!!」


「放ってぇ――!!」


パンパンパンパンパンパン!!

パンパンパンパンパンパン!!


(……まずい)


福島正則は、

馬上で歯噛みした。


「おい!使者を出せ!もう少ししたら退く!

家長に砲撃を待てと伝えろ!!」


「はっ!」


数百の騎馬が倒れ、

福島隊は血と混乱の渦に沈み始めていた。



◇◇◇



家長・騎馬砲兵陣地


その頃

家長の血走りの軍と騎馬砲兵は、

静かに、確実に配置を終えていた。


笹尾山を囲む、

半円の砲列。


「家長様。騎馬砲兵、配置完了しております」


「……では」


家長は、

太鼓を見た。


「鳴らせ」


その瞬間、

福島隊の使者が駆け込む。


「家長様!!

福島隊、撤退準備がまだ!!

砲撃は今しばらく――!」


「鳴らせ」


「しかし!

福島五千は、今なお中田本陣の前線に!!」


「承知している」


家長の声は、氷のようだった。


「西軍は上下に分断され、救援は来ぬ」


「今撃たねば、いつ撃つ」


「約束が……違いますぞ!!」


「太鼓は鳴る」


「戻れ。砲弾の雨が降る前に」


決断の音


ドン!

ドドン!

ドン、ドドン!!


ドン!

ドドン!

ドン、ドドン!!


大地を叩く、

死の拍動。


使者は顔面蒼白で馬に飛び乗り、

全速で戦場へ戻った。


だがもう、遅い。




笹尾山・西軍本陣


ドン!

ドドン!

ドン、ドドン!!


(……太鼓?嫌な……嫌な音だ)


ミッチーが、汗だくで駆け上がる。


「殿!!無数の砲台が

こちらを狙っております!!」


「……え?」


「え、ちょ、それってまずくない?」


ドン!

ドドン!

ドン、ドドン!!


太鼓は止まらない。


空気が、

張り詰める。


「殿……」


「……」


(やばいな、これ)




「一斉!!

砲撃開始!!撃てええええ!!」


火が、

二百の砲身から噴き出した。


轟音。


閃光。


砲弾が空を引き裂き、笹尾山へ降り注ぐ。


次の瞬間、世界が、壊れた。

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