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【歴史ランキング1位達成】 累計331万1千PV 僕の戦国時代  作者: 虫松
第十一部 関ケ原の戦い 上

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第2話 布陣を考えました。

【関ヶ原の地形を分析】


関ヶ原の湿地は、巨大な箱である。

東西南北、すべてが山。

人が集まり、人が死ぬために用意されたような高原盆地。

逃げ道は街道のみ。つまり、塞げば殺し場だ。


「……まず地形だ」


僕が言うと、石田三成が腕を組む。


「関ヶ原は、例えるなら箱です。

 東は木曽路、西は近江。

 北国街道と伊勢街道、四方が道で、四方が首根となります。」


それが、この地形の答えだった。


【関ケ原の戦い 現地図】

https://4583.mitemin.net/i96533/



【石田三成の布陣】


三成は、几帳面に描かれた陣図を広げた。


「私の案は、鶴翼の陣。

 敵を中央に誘い込み、両翼で挟み潰す」


鶴翼の陣。

翼を大きく広げ、中央へ敵を誘い込み、包み潰す。


理論上、隙はない。


事実、後世の軍人が「必勝」と評したのも頷ける。


【石田三成の布陣】

https://4583.mitemin.net/i96534/


だが

(これは人を信用した陣だ)


僕は、心の中でそう結論づけた。


動かない者がいれば、翼は折れる。

裏切る者がいれば、中央は穴になる。


~~~~~~~~~~~~~~~


関ケ原の戦いの史実


石田三成の人気のなさ。

徳川と通じる武将の多さ。

陣形はすでに、敵に筒抜け。


(この陣は、理屈では勝つが、現実では負ける)


史実の歴史が、それを証明している。


実際に剣を抜いたのは


大谷、小西、島津、宇喜多。

覚悟を決めた者たちだけ。


毛利輝元は吉川軍の裏切りにより動けなくなります。 毛利軍に進軍するように狼煙をあげても 「弁当食ってるから出来ない」と言われる始末。



しかも小早川秀秋の裏切りにより西軍は壊滅。

関ヶ原の戦いは、1日で終了してしまいました。


その後の徳川家康のお裁きは、 石田三成は処刑。 小西行長、安西寺は京都で引きずり回し処刑 宇喜多秀家は島流し。


これが関ヶ原の戦いの結果です。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


(毛利と小早川、こいつらを、「信頼」してはいけない)


【中田玄白の布陣】


僕は、陣図を描き直した。


まず。

小早川秀秋を計算に入れない。

裏切り確定、信用など、論外。


(人は、 信用しなければ裏切られない)


次に

伊勢街道を封鎖。


逃げ道を消す。

退路を断つ。

敗走は、最大の崩壊要因だ。


これは以前使った包囲殲滅法の

拡張版。


関ヶ原全体を、巨大な処刑場に変える。


【中田玄白(僕)の布陣】

https://4583.mitemin.net/i96535/



【島津軍の配置】

島津は、弾丸。


先陣。中央突破。

敵中突破と穿ち抜け。


生きて帰る必要はない。

帰れれば奇跡。

だが


(徳川本陣が揺れれば、全体が揺れる)


士気は、理屈よりも光景で折れる。


島津が突っ込む。

それを見て、他が動く。


それだけでいい。



【毛利軍の配置】

毛利は、動かない前提で考える。


だが

形成が完全にこちら有利になった瞬間、

人は裏切りを裏切る。


(勝ち馬に乗るのが、人間だ)


わずかな希望。それで十分。



【伝令】

命令は、

くノ一を通じて各武将へ送る。


簡潔に。

感情を入れず。

選択肢を与えず。


(内通者は、必ず他にもいる)


だからこそ、

誰も信用しない布陣にする。



夜明け前。


霧が、関ヶ原を覆う。


(さて……)


(歴史は、知っている方が有利だ)


(だが、歴史を変えるのは僕だ。)


夜明け前

くノ一の伝令が、霧の中へ消えていく。

関ヶ原の戦いは間もなく始まる。

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