第二話 共同で出陣しました。
上杉謙信、上杉家から書状で回答がきた、我が領内の保証と
信長様の息子を養子として欲しいとの事。上杉謙信は結婚しなかったんだよな。
一生独身、子供は人質みたいなもんだね。
あまり無理な要求はしてこなかった。僕はほっとした、女なのかな?
「武田家を討ち滅ぼす!」
という、お決まりな感じで織田軍と徳川軍の連合軍が
共同で甲州 甲斐の国へ攻め入りました。
武田信玄といえば風林火山ですよね。
疾きこと風の如く 疾如風
徐かること林の如く 徐如林
侵略すること火の如く 侵掠如火
動かざること山の如し 不動如山
旗に風林火山を掲げ騎馬隊で突撃する
イメージの武田信玄ですが
甲陽軍鑑 兵法書
騎馬隊より得意な戦法です。中国式 陣形が有名です。
【鶴翼の陣】
部隊を翼の様に広げる真ん中に敵を誘い込む
【車懸かりの陣】
部隊を円状に配置し回転しながら戦う
部隊を取りまとめるのは軍師 山本勘助です。
今回は軍師の采配による戦いになりそうだな。
僕は片目のない山本勘助を想像した。
兵法おたくと戦うのか。僕は簡単に勝てる
相手ではなさそうだと思った。
騙し騙される。相手の裏の裏をかく戦い。
武田信玄は完ぺき主義者ではなかったと聞ききます。
五分勝てれば良い。今後の励みになる。
七分勝つと気持ちに怠りが生じ
十分勝つと慢心して敵にスキを見せてしまう。
今までとは違う戦いになるなと僕は直感で感じていた。
「全軍出撃!敵は甲斐の虎 武田信玄!」
装甲車部隊30車両 槍の部隊 盾の部隊 くの一の部隊 ハングライダー部隊
火炎点火部隊 カタパルト部隊 クロスボウガンの部隊
中田玄白の陸軍が全員 尾張の国(名古屋)より出陣した。
◇◇◇
長篠の戦い
武田軍の兵15000人に対し徳川軍と信長軍の連合軍の兵38000人
兵の数では2倍以上の兵力の差があり我が軍の有利ですが、
現在、北条家が武田家と同盟関係であり援軍に駆けつけているとの情報もあります。
くの一部隊により情報が入りました。
「カタパルト部隊!一斉に武田軍に投射!」
「「「「うわぁあああああああああああ」」」」
長篠の山岳盆地での大合戦が、両軍勢の突撃と共に始まった。
徳川十六神将の一人 本多忠勝が自慢の名槍 蜻蛉切
(鋭い剣先の為、とまったトンボでさえ真っ二つになる槍)
柄の長さ3M90CMを刃の長さ43CM
を引っ提げ、武田の軍勢に単独で斬り込んでいった。
「どうじゃ!武田勢よ。わしと一騎打ちしてみんか!」
「望むところよ!」
答えて飛び出してきたのは武田家二十四将衆の一人
武田の副大将 武田 信繁
しかし相手が悪かった。
本多忠勝の蜻蛉切に槍の柄ごと
真っ二つに切断! 馬上斬られた武田信繁は討ち取られた。
「首討ち取ったり!!」
本多忠勝は武田信繁の首を切り取り首を高々と蜻蛉切りに突き射し
上空へ掲げた。
うわぁあああああ
勢いに乗った徳川の軍勢は武田の軍勢に襲いかかる。
武田の軍勢は長篠城付近まで撤退した。
以外にあっさり敗走するんだなぁと思っていたら
「ぐわっわあくぁあああああ」
徳川の軍勢の悲鳴が聞こえた。
「敵襲!敵襲!!!」
迂回してきた武田の騎馬隊が左右から挟み討ち。
徳川の軍勢は中心より敗走してきた。
武田の騎馬の部隊が追いかけ徳川の軍を槍で次々と突き殺している。
「啄木鳥戦法うまくいきましたなぁ」
武田軍 軍師 山本勘助は武田信玄の横に寄り添っている。
「松平広忠(徳川家康の父)の倅など小童にすぎんわ」
武田信玄は鉄の軍配をかざした。
(武田信繁、討ち死にしたか)
武田信玄は心で泣いた。
【啄木鳥の戦法】
啄木鳥は餌をとるとき木の反対側から突っつき
虫を驚かせ穴から出てきたところを捕食する
機動力のある部隊が迂回して背後から襲う戦法である。