表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

アポロ

「よし! 登録完了!」


自身の個人情報を入力し、登録が完了する。その瞬間、画面いっぱいに男の人の顔写真が複数出てきた。


「凄い! この世にこんなに男の人っていたんだ」


凛も顔写真を登録したが、そこまで悪い顔ではないはずだ。


「えっと、まずは気になる人にいいねしまくっちゃおうと」


凛は同じ地域に住む人にたくさんいいねをしまくると、スマホの画面を閉じた。それから少ししてスマホが通知音を鳴らす。凛はもしかしたらと思って、スマホの画面を見ると、相手もいいねを返してくれたようで、マッチングが一件成功していた。


相手の顔写真をもう一回確認してみるが、切れ長の目をしたなかなかのイケメンだ。顔もシュッとしていて、何となく外国人らしさを感じさせられる。こんなイケメンとマッチングが成功したことに凛は軽く驚いていた。年も一個上の大学二年生で年齢も近くていい感じだ。


「しかもこんなに早くマッチングするなんて! よし、早速メッセージを送ってみよう」


(こんにちは。はじめまして。マッチングありがとうございます! 凛と言います。お話しできたら嬉しいです)


間もなくして相手から返信がきた。


(こんにちは〜、はじめまして。こちらこそマッチングありがとうございます。アポロと申します。僕もお話しできたら、嬉しいです。ところで、凛さんはヘビはお好きですか?ちょっと大きめの感じが僕は好きなんですけど……)


変なことを聞いてくる人だなと思いつつ、凛は返信を打つ。


(好きですよ)


(それは良ったです。爬虫類の肉は食べたことありますか?)


(えっと、無いですよ。そもそも食べれるなんて初めて知りました!)


(そうなんですね!)


その日の会話はそれで終わった。

変なことを聞いてくる人ではあったが、単なる話題作りの一環かもしれない。

凛はあまり深くは考えずに、アプリを閉じた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ