89/90
世界は広い
貴族は声を荒らげるように言った
「もういい!あいつは…首…だな」
「な!あの人にも家族がいるんですよ!」
「そんなもん知るか!明日決行する」
「ですが…」
「文句があるのか?!」
「いえ!ありません!」
召使いはその場を後にした
「お見苦しいところを…すみません」
「は、はぁ、首とはなんですか?」
「…」
貴族は小声で話した
「首とは、首切り処刑のことでして…」
「え?」
「すみません」
「…いや〜まぁ、ね。アハハハハ」
おじぃは目の前にあるローストチキンを見て、食欲が無くなってしまった
「す、すみません。部屋に戻らせてもらいます」
「あ、あぁ」
おじぃは衝撃的だった
「(世界は確かに広い。地域によっては自分がいた場所の常識が通じないのかもしれない)」
そう学んだおじぃであった




