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混濁した記憶の中で

俺は夢で自分が『厄災の魔術師』だったって事を知った。 でも、それは単なる夢であって現実じゃないって思いたかった。

そして、その日から高熱がでてうなされた。


◇◇◇

Side:ミュウ

ここはオールポート子爵家の別邸で、私は管理人を任されてるでしゅ。

来ることのない主。 亜人でも良い給料なので、毎日、綺麗にしてるでしゅ。 そんなある日、オールポート子爵家の方が静養にこられるって事で私は。はりきって掃除したでしゅ。


ガルスさんが御者をして連れてこられた方は、5歳の少年で帽子をがぶってるでしゅ。 

挨拶して部屋を案内しようと思ったら勝手に部屋を確認して自室に一冊の絵本をもってはいったでしゅ。 

5歳の男の子、しかも子爵家の息子でしゅ。 夕食を聞いたらいらないといわれたでしゅ。 

今日は、はりきってポトフを作ったでしゅ。 

そのまま、寝るというので湯あみの準備もと思ったでしゅが、それも断られたでしゅ。


やっと、ご主人しゃまができたと思ったのに初日から距離ありすぎです。

ちなみに、ご主人しゃまは、容姿が整っていてまさに貴族って感じでしゅ。


翌朝、ご主人様の部屋のドアをノックしても返事が返ってこないので、部屋にはいったでしゅ。

そしたらベットで眠るご主人様はとっても苦しそうでしゅ。 

額に手をあてたら、高熱でしゅ。 でも帽子はかぶったまま。 いけないと思ったけど、外したら白髪。

「きゃぁーーーーーーー」って独りで騒いだでしゅ。 

でも、ご主人様はうなされてるので、私が騒いだのを気づいてないみたいなので、そっとまた帽子をかぶらせて急いで、医者を呼んだんでしゅ。


お医者様はすぐにいらっしゃって、診察結果は、心労からくる風邪という事で、薬を処方してもらいましたでしゅ。

きっと王都から馬車できたので、5歳の身体にはきつかったでしゅ。 お医者様もそういってたからきっとそうでしゅ。


◇◇◇

僕、いや俺だな。 俺が高熱でうなされてるのに、あの亜人は勝手に、帽子をとって俺の髪色みて悲鳴かよ。 

糞神よ、何が親の愛情だよ。 俺は、まったくもって愛情などうけずにこの5歳で記憶を取り戻したよ。 

転生を決めた時からどのくらいたったのか知らないが、この世は相変わらず理不尽だな。

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