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ようやく部屋から出られる

僕は、5歳になった。

「ねぇ、どこに行くの?」

「別邸です。」って御者の人。


僕が乗っている馬車には僕以外だれもいない。 

かろうじて、護衛がいるみたいけど、僕の乗っている馬車の窓は固く閉ざされて、外も見る事もできない。

どうしてこうなったんだ。


それは、数週間前にさかのぼる。


◇◇◇

いつものようにアニーに起こされて、身支度を整えた僕。 

この頃には自分で着替えから何からできるようになった。

いつものように、朝食を食べてた。

「スヴェン坊ちゃま、お誕生日おめでとうございます♪」ってアニーが笑顔でいってきた。

そうだ、今日で僕は5歳だ。 この部屋から出れる。

「この部屋から出れるの?」

「ええ、しかも旦那様がお待ちです」って言われて、僕は初めて自分の部屋以外の部屋に案内された。 

そこには、大人の男性が2人に、女性が1人いる。 僕は、誰だか認識できない。

「スヴェン、彼は王宮の魔法研究所のスタンリー先生だ」って、もう1人の男性がいう。

「ス、スヴェン、お、大きくなったわね」ってなんか震えてる女性。 僕をみて怯えてる?


「あのー、どちら様でしょうか?」って聞いた。

「スヴェン坊ちゃまのお父上のステイン様に、母上のセリーヌ様です」って耳元でアニーが教えてくれた。 

なんか2人共、驚愕してる表情だし。

スタンリー先生っていう人は笑ってた。

「ステイン、そりゃ4年も会ってなきゃ区別できないって。」って言ってる。

「そ、そうだったな。 スヴェン、俺がお前の父親で、隣の女性が母親だ。」って言われた。

「そうですか。」しか言えない僕。


「さて、5歳になったから、このスタンリー先生がスヴェンの魔法の先生になる。 さっそく外にでて練習にいきなさい。」って言われた。

「さっそく行こう。」ってスタンリー先生に言われて、先生の後を追いながら、外にある広場まで出た。

僕の人生で初めての外だ。 わくわくする。

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