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ブライアンの特訓

結局、翌日もブライアンは来た。 っていうかクローイも一緒。

訓練は、準備運動⇒素振り⇒ブラアンの一方的な攻撃。 

気に入らなければ蹴るだ。 俺もとりあえず致命傷とかにならないように身体強化でカバーしてる。 まだ死にたくないからな。


これがだいたい2時間くらい。 はっきり言って、ブライアンのストレス解消だ。

それが1週間続いた。

「お前、剣術の才能もないよ。 とりあえず任務は完了だからな!」って言って去っていった。


なにが剣術の才能が無いだ。 まともな指導してないだろ。

木刀は手にいれられたから、今までの棒きれでの練習よりはいいかって俺は前向きに考えた。

それからは、少し体力がついたっていったって、たいした体力じゃないが、ミュウが学校にいっている間は、裏庭で運動して、昔の杵柄を生かして、剣術っていっても剣武に近いけど運動をする事にした。


何があるか分からないから、剣術もちゃんとするかって感じだ。 

この6歳の身体じゃ成長の妨げにならないように程度にしなくちゃいけないけどな。


◇◇◇

Side:ブライアン

オールポート子爵の次男の剣術指導が終わった俺とクローイは、ミゼラの町にある冒険者ギルドに報告した後、ギルドに併設されてる食堂兼酒場にきている。

「さすが御貴族様だな。 あんな1週間の指導で金貨2枚ってよ!」って俺だ。

今回の依頼は、ガキに剣術と魔法が使えるようになってるかもしれないってんで、1週間の指導だ。 

指導内容は特に書いてなかった。 なのに破格の報酬だ。

「本当よ。 破格値ね。 でも本当に笑えたわ。」ってクローイ。

「ああ、まじ、魔法が使えないんだもんな。」って俺達は、酒のはいったジョッキで乾杯してた。


「あ、ブライアンさん、クローイさん、1週間の指導ありがとうございましゅ」ってミュウだ。 

ミュウは、亜人のウサギ族で、14歳の少女は、将来美人になるなっていう美少女だ。 残念なのが胸が無いってぐらいか。


「いいて、いいって。 でもあいつ、才能ないぞ」って言っておいた。 実際、指導らしい指導してないけどな。

「本当よ。 ミュウちゃん、なんであそこの屋敷で勤めてるのよ?」ってクローイ。


「お給金がいいんでしゅ。 それに、ご主人しゃま、あまり手もかからないでしゅ。 私、王都のリューアズ冒険者学園にはいりたいんでしゅ。 そのためでしゅ」

なるほどな。 あの名門に行きたいのか。

「でも、なんであいつの依頼をだしたんだ?」

「それはご当主しゃまが、せめて剣術でもできるようになっていないと恥だからっていう話みたいでしゅ。 でも才能ないんじゃ、はぁ~でしゅ。」

「どうしたのよ、まさか、玉の輿でも狙てたの?」ってクローイ。

「ち、違いましゅ。 私が学園に入る時に、すんなり今の仕事辞められるか心配なんでしゅ」ってシュンとなるミュウ。

「そうよね。 このままあの家に居続けるとなると世話をする人が必要よね。 でも、なんとかなるんじゃない。 今のうちに料理とか教えておくってのもありよ」ってクローイ。

「貴族の子にそんな事させていいのかよ。」

「一日中、家にいるんだから、いいじゃないの」ってクローイ。

「ご主人しゃまに興味あるか聞いてみるでしゅ」って言ってミュウは去って行った。


「本当に料理やら家事とかさせるのかね。 にしても、あそこまで『無能』の奴をみた事ないな。」って俺はあいつのへっぴり腰の構えやらなにやら思い出して笑ってた。

クローイもだ。


俺らの声が大きかったらしくて、スヴェンの無能さは更に有名になった。

俺の知るところじゃないけどな。

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