表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/119

家庭教師の冒険者

俺の平和な読書の時間を邪魔にしにきた家庭教師たち。

俺は、嫌々ながらも、家の外に出た。 いな、連れ出された。


「よし、さっそく始める! 準備運動したら、走れ!」ってブライアン。 

いきなりかよって心の中でつっこむ俺。 いちいち反論しても仕方ないから、言われるままに準備運動して走る俺。

身体強化は使わず走ったら、あっというまにへばった。

引きこもり生活していたから体力がないな。


「はぁ~、本当引きこもりみてぇーだな。」ってブライアン。

「はぁはぁはぁ、そりゃ僕、あんまり外にでないので」って言っておいた。


それから休憩して、子供用の木刀を渡された。

うーん、剣術は何気に部屋で練習しているし。 

とは言えず、いきなり素振り5000回とか言われてやらされた。 

6歳の子供に、5000ってないだろ。 1000もしないで、腕は上がらない。

身体強化使わないと結構きついもんだ。

「もう、無理ですって」って言ってら、「はぁ~、これじゃ基礎にもなってねぇ。 次はクローイだな」って言われた。


「はぁはぁ、あの休憩を」っていったら、「休憩しながらだよ」って木刀でしばかれた。 なんでだよ!

「痛いですって」っていったら、「まじ、噂通りの無能だな」っていって、軽く蹴られた。

「ぐわぁ」って、吹っ飛ばされる俺。

「あはは、ちょっと蹴っただけなのにな」って笑ってるよ。 

とりあえず、魔力循環させて回復だけしておいた。 

本当、こいつら一体何様だよ!


「もうブライアン、その辺にして。」ってクローイ。

「じゃぁ、初期の魔法の呪文を」って言われた。

「僕、使えないんですって」って起き上がりながら言った。

「本当に使えないのかどうかの確認だって」って言われて、しかたなく6属性の呪文を唱えた。

ほら、発動しない。

「うわぁーまじ、うけるんだけどぉ~。 あはは、私、初めてみたわ。 魔法を行使できない人。 あはは」ってすっげー笑ってる。

「本当に才能ないのね。 ブライアン、私が教える事は何もないわ。」って言われた。 

だから言ったじゃないか!

「あはは、本当に使えないでやんの。 まぁ、任務だしよ、とりあえず、また明日くるわ。」って言って、ようやく帰っていった。


「なんだよ勝手にきて、勝手に笑って、帰っていって」って俺の愚痴だ。 

そしてボロボロになった俺の服。

とりえず、俺は着替えに部屋に戻った。


その後、学校から帰ってきたミュウに今日の事を文句いったら「ご当主しゃまの指示でしゅ。 我慢してくだしゃい」って言われただけ。

もう顔も朧気にしか覚えてないけど、俺のオヤジって碌な事しない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ