プロローグ①
僕は、自室のベットで横になっている。
僕は、侍女でお世話係で乳母のアニーが眠る前に毎晩読んでくれる物語を楽しみにしている。
今日からは新しい物語。
アニーの手には絵本がある。
「坊ちゃま、では今宵も。」ってアニー。
僕は、今日の物語がどんな内容か楽しみで、わくわくした気持ちだ。
冒険ものなのかな。
僕は、冒険ものの物語が好きだ。
「坊ちゃま、この絵本はとても重要な本なので、ちゃんと聞いてくださいね」ってアニー。
「うん、わかった。 でも早く」って僕。
「はい、わかりました」ってアニーだ。
そして、アニーが絵本を開いて物語を読み始めた。
~・~・~
むかし、むかしある所に『厄災の魔術師』と呼ばれる青年がいました。
その青年は悪の限りを尽くし、非道で立ちはだかるもの全てを無残にも殺していきます。
そんなある日、彼を討伐するために、敵対していた魔王デミュールと勇者リューアズが共闘を組み、そして竜神リュシュタールの協力を得て、いままで敵対していた国々が協力したのです。
そして、場所は彼の住む古城へ、約1千万の兵でせめていきます。
まずは、竜神リュシュタールにより極大魔法の攻撃です。 しかし、彼の古城は破壊されたものの、彼は無傷です。 そして、彼が手をかかげると、竜神様をあっという間に暗闇の中に閉じ込め殺害します。
最強種である竜神様を一瞬で駆逐する彼に、兵たちは唖然とし震えあがるものがいます。
「まだ我らがおる」と言ったのは魔王デミュール。
「ああ、僕たちには秘策がある」と今度は勇者リューアズが言います。
「ほう、秘策とは?」と返事をしたのは、黒いローブをまとっている『厄災の魔術師』です。
「「極・絶対結界」」と演唱する魔王デミュールと勇者リューアズ。
すると彼の周りには光輝く結界が張られます。
「これで、もうお前は攻撃もできなくなる!」 そういったのは勇者リューアズ。
「それで、閉じ込めて、お前達も攻撃できないのでは?」
「ククク、これは我らの特別性だ。 こちからの攻撃は通す!」とそういった魔王デミュールは、即時に極大魔法を打ち放します。
それが合図となり、勇者リューアズそして他魔法師たちのが一斉に攻撃魔法を結界で身動きのできない『厄災の魔術師』にむかって放ちます。
戦場はあっという間に攻撃魔法により、一面が砂埃でつつまれます。
「もうこれで奴は生きていないだろ」といったのは魔王デミュール。
「ああ、まさか奴を倒すのに君と共闘するとはね。 でも、これで共闘も終わりだね」といったのは、勇者リューアズ。
こうして、世界の危機は救われかと思われました。
~・~・~
「アニー、その続きは?」って僕は、アニーの読んでくれた絵本の続きが気になった。
「スヴェン坊ちゃま、もうお休みの時間です。 続きは、また後日。」ってアニーだ。
「うん、わかった」って言って僕はベットに横になった。
「はい、おやすみなさい」って言われて、アニーは絵本を持って、僕の部屋の明かりを消してから部屋をでていった。
アニーが持っていた絵本のタイトルは、『大厄災の日』ってなっていた。
『厄災の魔術師』か、どんな魔術師だったんだろうって僕は気になったけど、眠気におそわれてしまって、その日は寝た。