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ウィッチプログラム rev.4

ウィッチたちとの時間

秋葉原の青田のパーツショップ。


WebミーティングでGoodzilla、パトリックとNextaring、スティーブJr.と

会話をしている青田。

青田は「ウィッチプロジェクト」離脱後、フェローとして参加したGoodzillaと

Nextaringの大株主で経営に発言力を持つ。


パトリック、スティーブJr.に語りかける青田。

「じゃあ、Seeleaがまた、ウィッチに興味を示しているってことは

ないんだな。」


青田の問いに答えるスティーブJr.。

「ああ、そっちでの企みが暴露されて酷い目にあったからな。」

「危うく倒産まで行ったからね。」

「一切、手を引いたらしい。」


青田の問いに答えるパトリック。

「ということは新たなスポンサーが現れたっていうことか?」

「そう言うことだろうね。」


青田の問いに答えるパトリック。

「そいつらが健二を回収し、ああいう風に仕立て上げたっていうのか?」

「それは、わからない。」

分割されたディスプレイから青田を見つめるパトリックとスティーブJr.。

「とにかく、ケン・マリーが健二だとすれば...」

「最強のウィッチが現実世界にデビューしたってことだ。」

青田の言葉に沈黙するパトリックとスティーブJr.。

「諍いは新しい局面を迎え、しかも新たな敵は一切の容赦をしないってことだ。」

「...」


報道番組で女性キャスターからインタビューを受ける健と野党の民政党衆議院議員、

七井都。

「はい、毬井さんのPVを見て、同じ台東区出身という事だったので...」


七井都は野党民政党の衆議院議員、48歳。党内では広報本部長を務める。


キャスターと都の間に座る健。

「地元で開催したタウンミーティングに来てくれるようにお願いしました。」

キャスターの問いに答える都。

「そうなんですか。」

「はい。」

「その時に食事をしながら、地元の話や音楽の話をしました。」

都に質問するキャスター。

「入党を勧めたとか?」

都の答えに苦笑いの健。

「ふふ、政治にはあまり興味がないという事でしたので...」

「いや、そういうわけじゃなくて...」

キャスターの質問に答える健。

「健さんにとって七井議員はどんな方ですか?」

「そうですね...」

「政治家である前に...」

「頼りになる女性?」


千代田学園のフードコート。

おひとり様で昼食をとりながら、ディスプレイで番組を見てる直美。

「...」

ディスプレイのなかで都とキャスターのツッコミに慌てている健。

「おばさん?」

「ええ、そうじゃなくてっ!?」

「お姉さんですか?」


俯く直美。

思い出してしまった。

今までは人から聞いたことだったけど。

あたしは健二クンに酷いことをしてしまっていた。

でも、あたしも記憶をなくしてたけど、健二クンもなくしたままってこと?

記憶をなくしたまま別人にって、どうゆうこと?


直美の背後に立つ千代高生の松晶人。

「直美さん?」

振り返り晶人を見て狼狽える直美。

「っ!」

「松晶人って言います。」

千代田学園のフードコートは開設している小学年から大学生まで利用できる。

隣に座る晶人に慄く直美。

「あ、あなた、ドームのっ!?」

「そうです。」

自己紹介する晶人に戸惑う直美。

「そして...『晶』さんの従弟です。」

「晶...さん?」


最近、会話の中で『晶』さんって聞くけど、誰なんだ?

健二クンに関係あるヒトなんだろうけど。


身を乗り出す晶人にひく直美。

「あなたにお願いしたいことがあるんです。」

「な、なにっ!?」

晶人の話についていけていない直美。

「健二さんと世界を手に入れたくないですか?」

「へ?」

上目遣いの晶人に絶句する直美。

「健二さんのウィッチに、感じちゃったんでしょ?」

「う、ぐっ!?」

「健二さんには世界を導く力があるんです。」

上から目線の晶人を睨む直美。

「あなたは過去に彼を服従させた事実がある。」

「は、な、何でそれをっ!?」

「あなたはクイーンになれる。」

「その権利がある。」

迫る晶人に狼狽える直美。

「僕がその手助けをしてあげる。」

「うう...」


晶人を止めに入るショーンとスンチュン。

「おいっ!」

「っ!」


ショーンは千代高生、スンチュンは付属中学に在籍している。


詰め寄るショーンを嘲る昌人。

「お前、確か1年の松だよな?」

「だったらどうなんですか、ショーン先輩?」

晶人と直美の間に割って入るショーン。

「怪しいサークルやってるらしいな?」

「直美ちゃんを引き入れる気じゃないだろうな?」

立ち去ろうとする晶人を引き留めるスンチュン。

「ふふ...」

「おい、まてよっ!」

立ち去る晶人を睨みつけるショーンとスンチュン。

「くそっ!」

晶人のウィッチにあてられて寄りかかる直美に慌てるショーン。

「ショーン君...」

「えっ、て、だ、大丈夫っ!?」

赤面したショーンに肩を抱かれる直美。

「ダメだ、あたし...」

「う~。」


あ、晶さんて誰だ?

晶さんって誰だっ!?

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