Drop's(バンド)
ブルースは苦手だ。なんとなく大人の音楽だと思って構えてしまうのだろう。退屈ではないし、聞き惚れる部分もあるのだが、敷居が高い印象があった。
Dorp'sはガールズバンドなのだが、ブルースを演奏するのは珍しいケースではないだろうか。浅学なので他のバンドは知らないのだが。地元バンドだという事もあり、地方のFM局から流れてきたのを拾い聞きした。曲名は覚えていないが、カーラジオだったので時間だけメモして、ネットで調べた。
『ハイウェイ・クラブ』『太陽』『こわして』をYoutubeで聴く。『こわして』はずいぶんと力の入った演奏だとの記憶がある。ボーカルが、時々、素の女性に戻るのが興味深かった。演出上わざとやっているのか、それとも、声量が続かないのか。リードギターが泣かせる音だったと思う。あまり音楽的に詳しくないのだが、ボーカルのリズムギターの音をとらえることができた。空耳の可能性もあるが、間違いはないだろう。ベースが踏ん張って演奏してるのも気合が感じられる。たとえが古くて恐縮だが藤圭子がロックやってるような印象があった。
『ハイウェイ・クラブ』がかっこよくて好きだ。前半の静けさに意表を突かれる。おそらく、ブルースでは代表的なテクニックかも知れないのだが、ブルースを聴きなれていない私にとっては新鮮だった。おそらく、最初にカーラジオで聴いた曲もこれかもしれない。
『太陽』は出だしのイントロが2000年にオルタナティブロックをやっていた頃のサロンミュージックぽくて好きである。この頃になると声量のぶれも、粗削りさも、あぶなっかしさも消えて安定している。
相変わらずジャンルとしてのブルースは苦手だが、Dorp'sなら聞き続けていたい。