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短編恋愛

作者: 緑の巨人

ネット恋愛を考えてる人へ

今や流行りに流行ったSNS


TwitterやFacebookといった自分の情報を発信して世界の誰とでも繋がれるサービス


インターネットの普及によって急速に発展したこのツールを使用している人も多いのではないだろうか


俺もその中の一人である


笹部(ささべ) 優治(ゆうじ)というどこにでもいる一般人だ


俺はTwitterを通じて様々な人と繋がっている


高校を卒業し、すぐに就職した


慣れないことばかりで毎日愚痴を溢したくなる


とはいえ、SNSで拡散してしまえば誰の耳に入るか分からない


そんなことを考慮して創作なりきりというアカウントを作った


創作なりきりとは、自分でキャラクターを作りそのキャラになりきって話したりするTwitterならではのやり方である


非公式なりきりとは違って自分らしく居られるのも大きなメリットだと思う


そんなアカウントで俺はスバルという名前のキャラをしていた


大好きなゲームからキャラの名前だけ貰って設定を作り運用する


タグでなりきり募集をしたり、逆に募集している人のところに行ったりしてフォロワーと呼ばれるTwitter上での繋がっている人の数を増やした。


そんなある日のことだった


俺のタグに反応してくれて仲良くなった人がいた


名前はアリス


俺と同じ創作なりきりだ


同じアニメが好きだったりと趣味が合ってすぐに仲良くなれた


毎日話しているうちに、話すのが待ち遠しくなり携帯を確認するようになった


ある日のことだった


DMという個人会話のできる場所でメッセージをやり取りするようになった


そこで本当の自分のことを少しずつ話すようになった


相手は学生らしい


学校でこんなことがあったなどの話やアニメの話をするようになった


そんなやり取りをする中で俺はアリスとLINEを交換した


LINEは多くの人が使っている無料の連絡アプリである


それからはLINEで通話をするようになった


アリスは女の子でアリスというのは自分の名前を少し変えたものだった


冗談を言い合ったり趣味の話したり、毎日のように夜遅くまで話し合った


そんな中で俺はアリスのことが好きになっていた


通話しているなかで告白した


相手も好きだということでネットではあるが付き合うことになった


けれどそれから通話する度に会いたい衝動に駆られるようになった


俺は金曜日の夜徹夜で通話した時、どうしても会いたくなって会いに行っても良いかと聞いた


彼女も会いたいとのこと


俺は急いで支度して家を出た


彼女のいる場所は大阪で俺の住んでいる場所は東京だった


仕事で貯めたお金を卸して会いに行く


向こうに着くのは丁度昼頃だった


初めて一人で新幹線に乗る


新幹線の切符を買うのももちろん初めてで戸惑った


そんな中でも凄く会いたい一心でワクワクして新幹線に乗る


道のりが遠く感じた


駅に着いて連絡を取り合い合流した


初めて顔を合わせたときの彼女の照れた笑顔がとてもいとおしかった


二人でプリクラを撮ったり、アニメのグッズを買いに行ったりした


彼女は塾の時間があったらしい


最後にカラオケに行って一緒に歌った


そこで初めてキスをした


帰る時、優しく抱きしめ合ってまた会おうと約束して帰った


あの時の彼女の笑顔を忘れることはないだろう


数日後、彼女から勉強を頑張りたいからとしばらく連絡が取れないという連絡があった


彼女には夢がある


なんの夢も持たず生きている俺とは違う


そんな彼女の夢が叶うことが俺の夢になっていた


仕方ないと我慢していた


半年ほどは連絡を取らないようにしようと約束した


そんな約束をして3ヶ月ほど経ったある日


俺のアカウントは彼女にブロックされていた


ネットでの恋愛全てがこんなものではないと思う


だとしてもネットで本気の恋愛をしている人は少ない


軽い気持ちで付き合うのは止めた方がいい


何故なら本気で好きな方は忘れることはない


でも捨てた方は何も感じない


むしろ重荷が無くなって清々しているだろう


軽々しく捨てた相手は一生苦しむのだから


これを見た誰かが同じ過ちを繰り返さないことを祈るばかりである

なりすましも怖いよね

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