表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/18

8,Girl's talk


8,Girl's talk




Men is a pushover

for a pretty girl...




***********




「今日は洗いざらい聞くんだからね!」

半ば無理矢理、泊りに来いと約束を取り付けた目的はこれなのだろう。洗い髪の少女が2人、パジャマ姿ですることと言えば。

「藤堂さんのこと?」

佐倉は真面目な顔で何度も頷いた。

「何者なの。参観日、あんたが教室飛び出した後、今度はあの人が飛び込んで来てさ。何、何なの。あの男前は!彼氏じゃないなら私に頂戴!」

佐倉は少し興奮しているらしく。二人して見つめ合う。沈黙が覆う。佐倉の鼻息が少し荒い。

彼氏と軽々しく呼ぶには年齢の離れ過ぎている沖津と藤堂さん。何より、彼氏じゃない。マンションのあの部屋、二人で暮らしているとは言っても、乳繰りあった記憶もない。 この関係を佐倉に分かりやすく伝えるには何と答えればいいのだろう、ただ佐倉を見つめる沖津。

なぜ沖津が不思議そうに自分を見ているのかが、皆目見当つかない。恋人でもなく、援交でもなく、保護者でもなく、親戚でもない。以前沖津はそう言った。ならば、二人は一体何なのだ。沖津の両親が亡くなって、急に現れた男、藤堂晶。野次馬根性を友情という隠れ蓑に隠して、問う佐倉。

ゆっくりと沖津が口を開く。

「彼氏じゃないなぁ…?でも、あげない。」

「はぁ!?何…――あ、わかった。あんた、押し掛け女房なの?」

佐倉は笑む。それが少し、皮肉にさえ見えて。しかし沖津は逆に気分が良くなる。何だか佐倉に勝ったような気がして。女としての、勝利。

「…押し掛けた時はそうじゃなかったけど…――。今はそうかも。」

「はは~ん。」

佐倉の小憎たらしい笑みは益々深められて。それが少し、沖津の心に雲を掛ける。






「あんた、片思いなんだ!」





沖津には言葉もない。

実は分かっていた。

どんなに大人びたつもりでも、彼から見れば私なんて只の子供。

片想い、なんてフィールドにも立てていないんだ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ