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‐それは終わりか、始まりか‐

いくつもの白い泡。

鼓膜を微かに震わせる、重い爆発音。遠く歪んで聞こえるのは水中だからで。

水圧で圧迫され、口からごぼりと白い泡が漏れた。

無事に皆は逃げられただろうか。

霞む意識で考える。

皆、怪我なんかしてないだろうか。

命にかかわる怪我でもしてないといいが。

真っ暗な海の底に、幾つもの客船の破片と共に俺の体は沈んでいく。体中の傷跡から、冷たい海中に血液が漏れ出しているのが何となくわかる。だんだんと末端から身体が動かなくなっていくのも、だ。


ああ。死ぬのか。


ああ、死にたくない。


ああ、また、会いたい。


ああ、生きたい。


生きたい。


でも、どうしようもないくらいに身体は言う事を聞かない。


ごぼり、とまた白い泡が口から漏れた。


急速に意識が遠ざかっていく。視界が狭まり、絶望的なまでに黒に染まる。


俺が、消失していく。


暗く。


黒く。


冷たく。



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