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第六章①
「私は、」エリコの左目の下は何もなく、綺麗な白い色だけが見えた。「やることがあるんだ」
エリコは箒を持ち、アメリアの部屋の窓を開けた。夜風がカーテンをはためかせる。
「うん」ジェリーは頷いて、箒を持って立ち上がった。
アメリアも立ち上がって、聞く。「やることって、なんですか?」
「私に呪いをかけたバカを殴りに行く」
エリコの声は自信に満ちていた。エリコは拳を作って、開いている。エリコは帽子を拾って頭に乗せて、箒を太ももに挟んで、アメリアに、「乗って」と言う。ジェリーは先に窓から出て、夜空に浮いている。
「バカって、誰のことです?」アメリアはエリコの腰に腕を回した。
「あそこにいるよ」エリコはベルズアーバスに向かって指差す。
「私が知っている人?」
「知らないことはないと思うよ」エリコはメータを倒した。
「あ、やっぱり、お金を取るんですね」アメリアは笑った。
「ああ、ほんとだ、」エリコも笑う。「体が覚えてるんだね、で、お客さん、どちらまで?」
「この世の果てまで連れてって下さい」アメリアはエリコの背中に頬をくっつけた。
エリコとアメリアは夜空へ飛んだ。風が吹いた。




