私の変わらない日常
窓の外を見ると雪が舞っていた。
室内は暖かいはずなのに、とても冷たかった。
病院という鳥籠の中で、ただ死を待つだけの日々。
もう、それでいい。
そう思ってしまうほどに、私の入院生活は辛かった。
でも、最後に一つだけ。
わたしの願いを、わがままを聞いてくれるなら
もっと生きたい。
笑ってたい。
普通の人が当たり前にできるようなこと。
それだけでよかった。
毎朝同じ時間に起きて、朝ごはんを食べて、支度してから家をでる。お母さんとお父さんに
「おはよう」と「いってきます」
って言うのは欠かさない。大した理由はないけど、反抗期らしいことはしたくない。それだけ。
来年大学受験なので、学校帰りはそのまま塾へ直行。
友達も同じ塾だから、嫌じゃない。ちょっと楽しい。
家に帰るともう両親がいる。
「ただいま」とだけ言って部屋に篭る。
反抗したくないって言っても、これが「反抗」なんだろうなって思う。絶対譲らないけど。
部屋に入って、鞄を机の上に置く。
制服のままベッドに座って、天井をぼんやり眺める。
「疲れたぁぁ、勉強したくないぃ」
心の中でそう叫ぶ。
スマホを見ると、友達からメッセージが届いてた。
塾で話したことの続き。
「今度カフェで勉強会しよう〜!」
「受験終わったら制服ディズニー行こ!!」
そんなどうでもいいような内容ばかり。
勉強以外のことを話したいだけだと思う。
でも、そういうのが好きだった。
特別じゃなくていい。楽しければなんでもいい。
明日もまた、同じ朝が来て、
「おはよう」と「いってきます」を言って家を出る。
そんな何気ない日常。
それがずっと続くと思っていた。
少なくとも、この時のわたしは、
それが当たり前だと思っていた。
はじめまして、花弁雪です。
今作品が、わたしにとって第一作目のお話です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます♪
楽しんで、読んでいただけたでしょうか?
暗めのお話になっていますが、最後まで見守ってもらえると嬉しいです。
これから始まる物語を、どうぞよろしくお願いします。




