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ウィタミーキスの探命日誌  作者: MasauOkubo
不審の探求に覗かれる兆し
52/66

依頼22:市長邸宅における感染状況調査 2/3

 背後で玄関扉が閉まる音を聞きながら、ケイリーは携行してきた防護傘を握り締め、現状の視野を隅々まで観察する。


 市長邸宅のエントランスからは何者が居る痕跡も見当たらず、建物内は無人であるかのように静まり返っていた。


 しかし執事と門衛たちが屋敷を常時監視し続けていたため、市長の孫娘プルス、そして使用人ミュールが屋敷外へと脱出していることはあり得ない。正確には、取りついた特異菌糸の意思が彼女らの肉体を動かしている可能性が濃厚であったが……ともあれ両名は、確実にこの建物の中に居るはずである。


 ケイリーが慎重に感覚を研ぎ澄ましている一方で、リーピはスタスタと歩を踏み出し、少し大きめの声量で遠慮なく邸宅内へと呼びかけた。


「プルスさん?ミュールさん?居られますか?執事さんの依頼を受けて参りました、探命事務所のリーピです。僕らにお手伝いできることはございませんか……。」


「ちょっ……ちょっと待て、リーピ。私たちの居場所を先に知らせてしまうのは、状況を不利にする行為じゃないのか。」


「ケイリー、僕らは前提として、依頼者のお困りごとを解決するために活動しているのです。隠密行動に徹する理由はありません。そもプルスさん達が菌糸に感染しているか否かについても、確証は未だ得られていません。」


 リーピの言を前にして、ケイリーは警戒の視線を周囲に向けつつも引き下がる。


 確かに万に一つの可能性として、プルスもミュールも特異菌糸に感染していない、ということもあり得るのだ。液体肥料を口にするといった行為も、単なる悪ふざけに二人で興じていただけ……かもしれない。無理のある解釈ではあるが。


 他の使用人たちや執事がことごとく屋敷から去って、外部と隔離されるという状況を不思議がりながらも、彼女らは今なお屋敷内で人間として生活しているのかもしれない。だとすれば、そろそろ厨房の食糧が尽きる心配をすべき状況ではある。


 理由も分からず、自分たちだけが屋敷に閉じ込められているという現状に不安を感じているかもしれないし、だとすれば早急に会いに行く必要もある。


「まだ彼女らが感染していない可能性が残っているのは、逆に厄介なものだな。」


「プルスさんが特異菌糸に感染しているか否かの確認を、執事さんが恐れたがために不確定事項として残されている現状ではありますが、即時の隔離が行われた点は迅速な対処として評価し得る部分でもあります。」


 特異菌糸感染の対応において、優先されるべきは感染者への処置よりも先に健常者の隔離である。


 感染してしまったが最後助からないのだし、感染者自身は一個体としての能力も生身の人間と大差ない。ただ、感染が広がっている事実に気付けぬまま対処が後手に回れば、閉鎖環境の中で従業員が全滅した製剤会社と同じ末路を辿るのみだ。


 ……とはいえ、圧倒的に高い確率で、プルスとミュールの両名が特異菌糸に感染しており、屋敷内で得られる養分と水分を補充しながら生き延びているのだろうと推測されるのも事実であった。


「真相がどうあれ、僕らの訪問をプルスさん達に全く検知させないのは賢明な判断ではありません。招かれざる客のままでは、侵入者として攻撃されても文句は言えませんので。」


「それも、そうか……だが、建物内からは反応が無いな。私たちの声が聞こえていないのだろうか?」


 相も変わらず市長邸宅は静寂に包まれており、エントランスから伸びる廊下の先はカーテン越しの光だけが差し込んでくる薄暗がりに沈んでいた。


 リーピの呼びかけに応じて住人が出てくれば手間は省けたのだが、反応が無いとなれば、今回の依頼を引き受けた身としても捜索しに向かうしかない。


「当たっていてほしくない推測ではありますが、プルスさん達が特異菌糸に感染していた場合、市長夫人が住んでおられたお部屋に籠っている可能性が高いです。あの場所には、液体肥料が保管され、給水タンクも設置されていますから。」


「定期的に多量の水分と養分を摂取し続けねばならない感染状態であれば、優先的に確保しておきたい場所だな。」


 市長邸宅の内部構造を隅々まで知っているわけではないリーピとケイリーにとっては、以前来たことがある区画からの確認が順当な捜索手順である。


 エントランスからの階段を上がって二階へと向かうまでの間にも、ケイリーは極力足音を忍ばせていたが、リーピは先ほど自身が語ったように存在感を隠そうとはしていない。結果、リーピの軽い足音だけが周囲に響いている。


 二階の廊下へと踏み込んでも、人間の気配はない。視界に動く物はなく、物音も立てられない。生き物が発する匂いもしない……自動人形であるリーピとケイリーの嗅覚では少々心もとないが。


 リーピは少し立ち止まった後、背後についてきているケイリーと目を合わせて頷き、歩を進めた。


 かつて市長夫人が用いていた部屋は、階段を上がってすぐの部屋である。豊富な陽射しが注がれていた出窓にはカーテンが掛けられ、辛うじて布の隙間から差し込んでくる外光だけが薄っすらと家具の輪郭を浮かび上がらせている。


「お邪魔します……どなたか、おられますか?」


 半開きのドアを軽くノックして押し開け、リーピは部屋の中へと踏み込んでいく。


 見回す限り、室内には誰の姿も無い。


 が、リーピは匂いに気づいた。それは液体肥料に誤飲防止のためつけられた匂いであり……容器で保管されていれば立つはずのない、嗅覚の乏しい自動人形でも気づけるほどに濃厚な匂いである。


 足音を忍ばせたまま、リーピに数歩遅れて部屋に入ろうとしていたケイリーも同じ匂いをキャッチし、同時にドアの影に隠れていた存在に気付いて叫ぶ。


「リーピ!!」


 既にリーピの思考回路内に警戒信号が走っていたため、背後を取られていたリーピの反応は即座であった。


 真横へ飛び退いたリーピが元居た場所に、先ほどまで隠れていた少女の身体がドサリと投げ出された。彼女が転倒したのは背後からケイリーに突き飛ばされたためであり、そのままケイリーは少女の背に覆いかぶさるように飛び掛かり、床に抑え込む。


 少女は拘束されながらも、殆ど白髪とも見えるほどに色の薄いプラチナブロンドの髪を乱れさせ、歯をむき出して獰猛な獣のごとく唸っている。


「ぐゥッ、ウゥ゛ゥ゛!!」


「動くな!抵抗するんじゃない!……リーピ、周囲の捜索を!付近に他の危険因子は見いだされないか!」


 ケイリーは片手で防護傘をリーピへと投げ渡しながら告げる。


 リーピの身体パーツ出力では重量のある防護傘を扱いきれないが、思い切り振り回せばそれなりの自衛手段にはなる。


 とはいえ、屋敷への出入りが外部から監視されている以上、ここに居ることが想定される存在はあとプルスしか残っていない。部屋の家具の影、さらに廊下にも誰も居ないことを確認し終えて、リーピは戻ってきた。


 ケイリーに防護傘を返しつつ、リーピは床に抑え込まれている少女へと声をかける。


「あなたが、ミュールさんですね?市長の孫娘であるプルスさんの、お世話を担当しておられた使用人。……正確には、そのミュールさんの肉体に宿った特異菌糸の意思、と称すべきですか。」


「ウゥ゛ゥ゛……。」


「先ほどから唸っておられますが、喋れないのではないでしょう。特異菌糸は自主的に思考回路を構築可能であるはずです。それとも、意図して思考に養分を割かないようにしているのですか?」


「……そうだ。」


 ミュールの肉体に宿った菌糸、今は便宜上“ミュール”と生前の名で呼ぶ他にないが、彼女は獣のごとく唸るのを止めてリーピに返答した。


 彼女の肉体が人間としての状態を保っていないことは、血の色を失って灰色になっている口腔内からも見てとれたが、何よりも顕著であるのは彼女の腕がすっぱりと切り落とされている様であった。


 むろん、先ほどの取っ組み合いで切り落とされたわけではない。ケイリーもリーピも仕事に刃物は持ち込まない。


 ミュール自身が、自分の腕を予め切り落としていたのだ。それも斜めに、まるで植物の幹を鋭角に削って作る原始的な槍のごとく、彼女の腕からは尖った骨の先が断面から突き出すように加工されていた。


 自動人形と違い、感染した人体内部で思考回路を構築できる特異菌糸は感情に似た反応を示す。今もミュールはケイリーに抑え込まれつつも、短く悪態をついていた。


「くそっ、なんで気づいた……!」


「あなたの呼気から、液体肥料の匂いが明確に嗅ぎ取れましたので。菌糸としては必要ないため意識に上らないかもしれませんが、感染後の人体は呼吸を行っているのです。そうでなければ、声帯を利用して発話できませんから。」


 これは、花屋のアントンが特異菌糸に感染した際にも見いだされた現象である。


 自動人形と同じく、菌糸は生存のためだけであれば呼吸をする必要がない。だが、人間の振る舞いを模倣する上で、会話を成立させられないことは重大な障壁となる。声帯を震わせるためには、生存に不必要であったとしても呼吸は続く。


 感染者として振舞っている菌糸の意思は、自身が呼吸を行っていることに意識が向かない。ゆえに、呼吸音や呼気の匂いのために自分の所在をバラしてしまう可能性が念頭に上らないのだ。


 ケイリーに押さえつけられながらも、ようやく観念したように床に座り直しているミュールへ、リーピはカーテンを引き開けて外光を取り込みつつ尋ねる。


 部屋の中に保管されていた液体肥料の容器は、全て空になって放り出されていた。


「ところであなたは、腕を鋭利な角度で切り落としていますね。なぜ、そのような肉体の損壊を自主的に行ったのですか?人間を模倣しての行動を続行するためには、不利な状態ではありませんか?」


「今が、最後のチャンスだった。」


 ミュールの言葉は最小限過ぎて、説明不足であった。


 彼女の言葉を間近で聞きつつもケイリーは首を傾げるのみで、正確な解釈はリーピに委ねるしかない様子である。


 ケイリーが持参していたロープでミュールの四肢を拘束する際も、先端部を失っているミュールの腕は容易に縛れず、肩から肘までを背後にてがんじがらめにするしかない。


 常に養分枯渇を危惧しなければならない特異菌糸感染者の筋力では、正式に製造された自動人形の出力を凌駕することは不可能であると悟ったのか、ミュールはおとなしく拘束されるに任せていた。


 ようやく思考回路内で推測をまとめたリーピが、ミュールに聞き返す。


「屋敷内で摂取可能な養分が、既に枯渇したのではありませんか?このまま放置されていては個体維持できず枯死を待つばかりだったところ、菌糸を感染させ得る対象である僕らが外部から入り込んできた。ゆえに菌糸として生きながらえる最後のチャンスが、僕らに特異菌糸を感染させることだった、と言いたいのでしょう?」


「……詳しいことは、分からない。プルスに聞け。」


 ミュールはぶっきらぼうに、そう言い返すのみである。限られた養分を浪費しないよう、頭脳と肉体労働を二名で分担しているのは事実らしい。


 とはいえ、リーピの推測は凡そ当たっているものと思われた。


 特異菌糸は極端に乾燥に弱いため、菌糸部分を露出させて菌糸や胞子を散布したところで空気感染は起きない。枯死してしまわないよう湿潤状態を保ちつつ直接、人間の体内に入り込む必要がある。


 人間の行為を模倣できる余裕があれば飲食物に菌糸を混ぜ込んで摂取させるという手段も可能だが、もはや摂取可能な養分が尽きつつある状況では悠長な手段も選べない。屋敷全体が薄暗くなっている環境も利用し、訪問者に背後から襲い掛かり、尖らせた骨格の先端を相手の身体奥深くまで突き刺して強引に感染させようとしたのだ。


 ミュールを後ろ手に拘束しているロープを、ちょうど持ち手のように掴んで持ち上げ、聞き質すケイリー。


「プルスはどこに居るんだ?」


「一階の厨房だ。」


 手短に答えるミュール。確かに液体肥料が全て飲み干された後となれば、養分を補給し続ける必要のある菌糸としては食材を保管している厨房に縋る他ないだろう。


 リーピは率先して一階へと向かい、その後からケイリーが手提げ鞄のごとくミュールの身柄をぶらさげ、もう片方の腕で防護傘を肩に担ぎ、リーピを追って階段を下りる。


 確かにプルスの姿は、厨房内に見いだされた。先んじてここに来ていれば、ミュールよりも先にプルスを発見できたことだろう。


 プルスの方は、リーピとケイリーが近づいたところで逃げも抵抗もする気は無い様子であった。


「あら、まあ。ずいぶん、さわがしいと思ってたら、あなたたちが、来てたのね。まったく、人形は、れいぎってものが、なっていないのだから。」


 声と喋り方は、幼いプルスそのものであった。


 彼女に感染した菌糸は、生前の言動を忠実に模倣しているのだろう。それに対し、リーピは返答する。


「はい、唐突にお騒がせ致しまして、申し訳ありません。ところで、プルスさん……いえ、プルスさんの肉体に取りついた特異菌糸さん。生前の人物の喋り方を模倣する必要は、もうありませんよ。あなたの外見は、明確に菌糸感染者の特徴を示しています。」


「……でしょうね。もう触るまでもなく、私の皮膚に皺が寄ってきているのが見れば分かるもの。これほど若年の人間の肉体であれば、養分が枯渇し始めるまでの猶予も長いかと思ったのだけれど。私たちに架せられた生態的欠陥は、随分と徹底されてるようね。」


 最初は幼げな喋り方を模倣していたプルスであったが、リーピから指摘されて一転、急激に大人びた口調で流暢に喋り始める。


 この場で人間がいれば……特に、プルスの親代わりとしてずっと面倒見てきた執事の場合は、この場の光景を平然と直視し続けることは出来なかっただろう。


 まだ幼児であったはずのプルスの顔には、既に老婆のごとく細かな皺が刻まれていた。肌は艶も血色も失って頬から垂れ、薄くなって抜け落ちた髪の残りは白く変色している。


 淀んで濁りかけた色の瞳は、目を細めることでようやくリーピとケイリーの姿を見出せたようであった。


 とはいえ、思考回路と発話機能には優先的に養分を回しているのだろう。掠れかけた声でありながらもプルスの口は言葉をスラスラと紡いでいった。


「玄関で、あなたが言った挨拶は聞こえていたのだけれど、返事が出来なくてごめんなさいね。身体がこんな状態だから、歩くにも難儀するし、大きな声で返事するのも大変なのよ。その様子を見るに、ミュールが随分な失礼を働いたようね、お詫びするわ。」


「いえ、ミュールさんも、特異菌糸としての生存手段を最優先で判断した結果でしょうから。しかし生存の危機に瀕しているのはプルスさん、あなたも同様でしょう。それでも、礼儀について気にしていられる余裕があるのですか。」


「どちらにせよ、ここでなりふり構わずあなた方の体内に菌糸として乗り移ろうとしても、その手段は阻まれるのでしょう?」


 老いたプルスの問いかけに対し、返答代わりとばかりにケイリーは先ほどから手に提げていたミュールの身柄を、厨房のテーブル上にドスンと載せる。年季の入った邸宅に似つかわしい重量感のあるテーブルも、ミュールの全体重が放り載せられた際にはズンッと小さく振動した。


 プルスと比べればまだ身体の栄養状態には問題なさげなミュールであったが、彼女の肌にも年齢不相応な皺が寄りつつあるのが分かった。


 申し訳なさげなミュールに対して小さく頷き返しつつ、プルスは言葉を継ぐ。


「礼儀を示すのは、皆に落ち着いて席に座ってもらうため。私が出来ることは、あなた方にお話を伝えることだけだもの。そんな長話はしないわ。あなた方だって、私たち特異菌糸にまつわる情報が欲しいでしょう?」


「えぇ、探命事務所としましては、今回の件のみならず、特異菌糸が人間社会にて蔓延しようとする意図を知りたく存じます。」


「急に核心まで踏み込んでくるのね。意図もなにも、菌糸も生物である以上は繁殖し蔓延すること自体が自然な振る舞いではあるのだけれど……。」


 喋りながら、プルスは手つきだけでリーピ達へと椅子を勧める。


 リーピは恭しく一礼して席についたが、ケイリーはいつでも不測の事態に対処できるよう、警戒して立ったままであった。


 もともと幼児のものだった手に、今は皺が寄り、枯れ枝のごとく細った短い指を顎の前で組みながらプルスは語る。


「けれど、人間の身体に取りついた私たちには、確かに行動の意図はあるわ。それだって簡単な話、一日でも長く生き延びること。」


「このお屋敷においては、プルスさんとミュールさんは共に養分と水分を確保して生存を続けておられましたね。」


「もう肥料も食糧も尽きて、それも終わるのだけれどね。私たちは、毎日毎日、大量の養分と水分が得られなければ、たちまち枯死してしまう。でも、そんな生物が、果たして自然淘汰の結果として誕生するかしら。」


「自然状態での生存が困難であることは、事実ですね。人間社会の中でも、特に富裕な存在でなければ持続摂取不可能な養分量を、生存に必要とするのですから。」


 プルスはゆっくりと頷き、暫し黙ってリーピの眼をじっと見つめた。


「あなた、随分と言葉を選んで返事なさるのね。」


 プルスからそう言われ、リーピは即座には言葉を返せなかった。


 自動人形として嘘を吐けないリーピが、敢えて特定の知識を明かそうとしていないことを、彼女は察している様子であった。プルスは続けて喋る。


「私は気づいているわ。もともと、特異菌糸はここまで多量の養分や水分が必要な存在じゃなかったはずだって。」


「……そう判断される根拠はあるのですか?」


「教えないわ。あなたも、私に教えたくないことがあるのでしょう?おあいこ、よ。」


 プルスからそう言われて、リーピは沈黙で返した。


 確かにリーピは知っていた。モース研究主任が、特異菌糸に対して意図的に生態上の欠陥を与えたことを。


 生存し続けるために、養分と水分を相当量摂取し続けなければ枯死してしまうという、特異菌糸のデメリット。それは菌糸漏洩が発生した際に、空気感染を事実上不可能とし、感染者と健常者の区別も時間経過と共に容易となる、感染拡大に備えたセーフティでもあった。


 黙り込んでいるリーピは、返す言葉を見出せない自身の思考回路を意識した。自動人形は、積極的に嘘をつくことが出来ない。


 沈黙し続けるリーピの眼を見据えながら、プルスは告げる。


「菌糸が進化した結果が、私たちであるのなら……どこかに、居る筈なのよ。生存に難儀しない、特異菌糸。本来あるべき生態を有する、私たちの原初の種が。」

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