39.街の完成
5日間の休養を終え、現場に戻ったアレンは、まず最初に皆に頭を下げた。
「みんな、僕のために、ありがとうございます。そして、本当にすみませんでした」
アレンの言葉に、村長が村人たちを代表して答えた。
「何を言うんだ、アレンさん!あんたは、この村に未来をくれたんだ。それにお礼を言うのは、こっちの方だ」
反省したアレンは、これまでの過ちを繰り返さないことを誓った。
アイの知識を最大限に活用し、村人や協力者たちが自らの能力を活かせるよう、これまでの協力体制を続けることを決意した。
アイは、各人の特技や経験を瞬時に分析し、最適な役割を提示する。
力仕事が得意な者、手先が器用な者、人とのコミュニケーションが得意な者、それぞれの適性を活かしたチームが組まれた。
リリィと村人たちは建設作業の雑務を、ミリアは技術的なサポートを、フィオナは資材の運搬を、カレンは人員と資材の手配を担うことになった。
アレンは、各チームのリーダーをサポートし、全体の進行を管理する役割へと変わった。彼が一人で抱え込んでいた膨大な作業は分散され、計画は飛躍的に加速。村全体が一体となって動く巨大なプロジェクトへと変貌したのだ。
そして、季節が変わり、新村はついに完成した。
アレンが描いた未来都市の設計図は、多くの人々の手によって、現実の形となってそこに存在していた。
水が流れ、風車が回り、再生可能エネルギーが村全体を照らす。
アレンの理想とする街が、彼一人の力ではなく、仲間たちの協力によって現実のものとなった瞬間だった。




