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スローライフはもうあきた~錬金術と古代技術を組み合わせて誰にもできないことをする~  作者: まいぷろ
第7章:新村の構築

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35.アイとの綿密な計画

膨大な資材がすでに運び込まれた新村の予定地に、アレンは石板の「アイ(AI)」を手に立っていた。

目の前には、手つかずの自然と、そこの一部を切り開いて運び込まれた大量の資材。


しかし、何から手を付ければいいのか、アレンはアイに語りかけた。


「アイ、資材は運び込んだ。まずは何から始めればいい?」。


すると、アイは問いに答えていく。

村の地形を再現したホログラムを映し出し、最適な作業手順を提案してきた。


「アレン様、まずはゴーレムたちに指示して、この一帯を平らにするのがよろしいかと」


アレンはアイの指示に頷くと、資材の陰に隠してあった5体の人型ゴーレムの封印を解いた。

ごつごつとした音を立てて現れたゴーレムは、アレンがアイを掲げると、一斉に動き出した。

アイのホログラムが示す通り、彼らは正確に地面を掘り、平らにしていく。


アレンの頭の中は、いかにしてこの壮大な計画を遂行するかでいっぱいだった。

アイの提案は、単なる効率化にとどまらない。


「汚水は浄化施設で処理し、農業用水として再利用する循環システムを構築できます。無駄なものを一切出さない、持続可能な街にできます」


エネルギー供給についても、アイは革新的な提案をする。


「エネルギーは太陽の光と風から得るのが最適かと存じます。村の中心には巨大な太陽光集積魔導器を、周囲の丘陵地には風力魔導器を設置すれば、どんな天候でも安定した電力が手に入ります。加えて、天候不良時のバックアップとして、魔石をエネルギー源とする魔力炉を配置しておけば完璧かと」


アイが提示する計画は、王都のインフラ整備とは全く違っていた。

それは、人々の暮らしを根底から変える、まさに「未来都市」の設計図そのものだった。

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