闇に蠢く者たち――革命を狙う組織の影
皆さんこんにちは!
第7話では、光一の革命が本格化する中で、ついに敵となる“組織”の存在が明確に動き出します。脅迫、謀略、そして暴力――彼らの手段は容赦がありません。そして今回、霧華が思わぬ形で物語に大きく絡んでくる展開も……! 革命の行方を巡る緊張感たっぷりのエピソードをお楽しみください。
脅迫の予兆
「久我知事宛てに、不審な荷物が届きました」
職員が差し出した封筒には、不気味な黒いカードが入っていた。カードにはただ一言、赤い文字でこう書かれていた。
「次はお前の革命が崩れる番だ」
「……だいぶ、露骨になってきたな」
俺は封筒を投げ捨てながら呟いた。革命に反発する勢力が動き出している――そんな予感は前からあった。だが、これほど露骨な挑発をしてくるとは思っていなかった。
「霧華」
俺は部屋の隅で椅子に座る彼女に声をかけた。相変わらず、飄々とした態度で俺を見ている。
「この脅迫、何か知ってるか?」
「別に。でも、こういうのが出てきたってことは、本気で動き始めたってことよ」
「“組織”のことか?」
「さあ、どうかしらね」
彼女の曖昧な態度に苛立ちながらも、俺は冷静さを保った。今やるべきことは、彼らの正体を暴き、次の一手を打つことだ。
罠の工場へ
数日後、俺は超能力で情報を追跡し、“組織”が集まるとされる廃工場の存在を掴んだ。夜、単身で現場に乗り込むと、そこには黒いスーツの男たちが待ち構えていた。
「久我光一。よくここまで来たな」
「脅しのつもりなら、逆効果だぞ」
俺がそう言うと、男たちは一斉に笑みを浮かべた。そして、リーダーらしき男が前に出る。
「お前の力を試してやる。革命だと? 子供の遊びにしか見えんがな」
次の瞬間、俺に向けて鉄パイプが投げつけられた。反射的に超能力で弾き返すと、パイプは壁に突き刺さる。
「思った通りだ……だが、それだけじゃ俺たちは止まらない」
その言葉と同時に、周囲からの圧倒的な攻撃が始まった。彼らは特殊な装置を使い、俺の力を封じ込めようとしてきた。
「こいつら、本気だな……!」
霧華の登場
追い詰められたその瞬間、不意に冷たい声が響いた。
「光一、あんた一人じゃ無理よ」
振り返ると、そこには霧華が立っていた。彼女が軽く手を振ると、周囲の男たちが次々に動きを止めた。
「お前……どうしてここに?」
「退屈だったから。あと、あんたがどうなるか見てみたかったのよ」
霧華は相変わらずの調子で答えながら、男たちを次々と倒していく。その力は、俺の超能力とはまた異なる不思議なものだった。
「さあ、光一。次はどうする? この程度じゃ終わらないわよ」
俺は息を整えながら、霧華の言葉の意味を噛み締めていた。敵はまだ全容を見せていない――これが革命の始まりにすぎないことを、俺は悟った。
第7話、いかがでしたか?
光一の敵となる“組織”がついにその姿を現しました。彼らの行動が物語を一気に緊迫感あふれる展開へと引き上げています。そして、霧華の力が明らかになりつつありますが、彼女の真意はまだ謎のまま……。次回では、光一が“革命の本質”に一歩踏み込むシーンが描かれます。ぜひお楽しみに!