革命の第一歩、俺が変える栃木の未来
こんにちは!
第5話では、光一がついに知事としての行動を開始します。腐敗した体制に対し、超能力と大胆な決断で革命の第一歩を踏み出しますが、それにより新たな敵が動き出します。爽快感と緊張感が入り混じる展開をお楽しみください!
知事室――最初の決断
「久我知事、ここに今回の予算案がまとまっています。確認をお願いします」
県庁の職員がデスクに分厚いファイルを置く。これが栃木の行政を動かすための重要な資料――のはずなんだけど、俺が目を通すのはたったの10秒。
「これ、全部却下で」
「は、はい!?」
目の前の職員の顔が真っ青になるのが分かる。そりゃそうだ。何百ページにも及ぶ予算案を一瞬で破棄しろと言われれば、普通は驚くだろう。
「無駄遣いが多すぎるんだよ。県民が困ってるのに、お前ら何やってんの?」
「で、でもこれは前任の知事の……」
「だから、それが問題だって言ってんだよ」
俺は溜息をつきながら、頭の中で新しい案を組み立てる。超能力を使えば、必要な情報を頭の中で即座に整理できる。この力をどう使うかは俺次第だ。
「まず、県の豪華すぎる会議室を解体しろ。その予算を学校の設備改善に回す。あとは……」
次々と指示を出す俺を見て、職員たちは目を白黒させている。だが、文句は言わせない。俺が決めたことは絶対だ。
現場視察――廃校寸前の小学校
「久我知事、こちらが例の学校です」
俺が職員を連れて訪れたのは、設備がボロボロで廃校寸前と言われている小学校だった。壁はひび割れ、教室の窓は壊れたまま。グラウンドも砂ぼこりが舞うだけで、子どもたちが遊ぶ様子なんて微塵もない。
「これで『教育が大事』とかよく言えたもんだよな」
「……す、すみません」
俺の言葉に、職員は申し訳なさそうに頭を下げた。だが、そんな謝罪を聞きたいわけじゃない。俺が求めてるのは――行動だ。
「この学校、明日から改修工事始めるから」
「えっ!?」
「予算は俺が作った。業者には俺から直接連絡する。後はお前らが動け」
言い終わると、俺は小学校の校長室を出る。改修に必要な資材の手配も業者への指示も、すべて超能力で済ませた。だが、これで終わりじゃない。
新たな敵の影
その夜、知事室で仕事をしていると、ふとした違和感を覚えた。
「……誰かいるな」
窓の外を見ると、建物の陰に何者かの気配があった。俺の超能力でも完全には読み取れない、奇妙な存在感。
「久我光一……お前のやり方は、俺たちには目障りなんだよ」
窓ガラス越しに低い声が響く。俺はその声にかすかな殺気を感じた。そして、頭の中で浮かんだのは――次に来る“敵”の影だった。
第5話、いかがでしたか?
光一がついに知事として具体的な行動を始めました! 彼の超能力を使った大胆な改革が、読者に爽快感を与えたなら嬉しいです。ただ、そんな彼の行動が次第に大きな反発を招き、新たな敵を引き寄せる展開にも注目です。
次回、第6話では、この“敵”との最初の衝突が描かれます。光一の超能力は、果たしてどこまで通用するのか――? コメントや感想をお待ちしています。それでは、次回もお楽しみに!