表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
週末カフェ2510  作者: ゆりか
5/5

<5>終わりのはじまり

急に竹中くんが、京都に行きたいと言い出し、1泊2日の京都旅行に行くことになった。

京都駅に着いて、バスで源氏物語ゆかりのお寺に行った。

しみじみとしていて雰囲気が良い。

階段を上がった見晴らしの良い境内のところで、

急に竹中くんが話し始めた。

「心春、結婚しようか。」

「えっ。」

「いつまでも、フラフラしていられないしさ。友達に紹介してもらった

デザイン会社で働くことにするよ。」

突然の事で驚いたが、2人とも30過ぎだし、

まぁ、そろそろよね・・と思い承諾した。


 宣言どおり、竹中くんはデザイン会社に就職し、

サラリーマン生活を始めた。

入籍し、子供も産まれた。

カフェは半年バイトの子と一花ちゃんに任せることにした。

 一花ちゃんは、金曜と土曜の夜営業を担当した。

アイドル的に人気もありファンが集まり、とても繁盛した。

子供が6カ月になり、平日は保育園に預け土日は竹中くんに

子守りをしてもらってカフェに復帰したが、

めっきりお客さんが来なくなって赤字経営になり、

カフェを引退する事にした。

無念だったが、事務の仕事と育児が忙しすぎて

悲しむ余裕も無かった。

私が去った後、元レストランシェフの人がカフェを譲り受け

開店した。

風の噂では、料理が美味しいようで繁盛しているようだ。

私にはカフェ経営の才能が無かったのかもしれない。

落ち着いたら、また何か始めたい、そう思った。


                      <完>

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ