そうだ!京都へ行こう!よん
皆、着物に着替えられたので、改めて清水寺に出発です!
「ねぇ恵美〜私達の着物の感想はないの?お父さんとお母さんは除け者なんて酷いじゃない」
「えーさっき二人でイチャイチャ褒めあってたのに?」
ついさっき二人で人目も憚らずイチャイチャしてたんですから、もう満足でしょ、、、
「それとこれとは別物じゃない!」
「そうかなー?まぁいいけど。二人ともよく似合ってるよ。やっぱり大人が着ると違った良さがあるね」
私達が着ると、どこか背伸びしている印象があるけど、お母さん達はしっかり着物と調和しているように思える。
「たまーに着る着物も悪くないわね、お父さん」
「あぁ、そうだね。母さんの着物姿も見れたし、いい日になりそうだよ」
「あらあら、、今夜が楽しみだわ」
「もー!!子供の前でそういう話禁止!!」
艶っぽい雰囲気作らない!!
というか、今日はお父さんが暴走気味なんですが!いつもはブレーキ踏んでくれるのに。
「恵美ちゃんは〜何を想像しちゃったのかしらねー?」
「っっ///」
脳内のピンクイメージを指摘されて、咄嗟にゆうちゃんの背後に隠れる。うぅ、、恥ずかしい。穴があったら入りたい。
「母さん、、家族相手でもセクハラはセクハラだよ」
「なによ聞いただけじゃない!」
「凛もいるんだから変なこと言わない」
「そうだそうだー」
背後に隠れながら、ささやかに反撃する。
「・・・?」
会話の内容があまり分からない凛ちゃんは、首を傾げて不思議そうにしている。
凛ちゃん、、ずっと清らかでいてね。
穢そうとする奴がいたら、お姉ちゃんが排除するからね。(ニッコリ)
「仕方ないなわね。それじゃ行きましょうか」
「「おー!」」
「テンション高いね皆」
「そうだねぇ」
「言っとくけど父さんもだからね?」
自覚のない父に半眼で呆れる優斗だった。
そして清水寺に向かって歩き始めたのですが、、
「はぁ、、はぁ、、づがれだぁ〜。ゆうちゃんおんぶしてぇ」
「まぁ、、そうなる気がしてたけどね」
歩き始めてからそれ程時間は経ってないのですが、ずっと坂なので割増で疲れるのです。しかも、着物なので殊更にですよぉ。
「お兄ちゃん、、私もおんぶぅ〜」
姉妹揃って虫の息状態な私達。
そもそもずっと坂なんですからロープウェイくらい付けるべきなのです。そう思いますよね?
「仕方ないなからそこのお茶屋さんで一服しましょうか」
「「さんせー!」」
「元気あるじゃん、、」
そして、現在お茶屋さんで舌づつみを打っているわけです。
「ん〜♪やっぱり京都でお茶屋さんといえばお団子だよねー!」
「あまじょっぱいタレがサイコーなの!」
「僕は茶団子派かな」
「私は断然あんこね」
「おぜんざいも美味しいよ」
こうやって落ち着きながらお団子食べて、お茶飲んでると、京都だなぁって感じですよねー。至福♪至福♪
「ちなみにまだ坂は残ってるからね?」
「うっ、、いまその事を記憶から遠ざけてたのに、、」
「だから言ったんだよ。これ食べたらもうちょっと頑張ってよ」
「は〜い」
「、、、ほんとに無理そうならおんぶしてあげるから」
「ほんと!!」
にひひ!これはいいことを聞きましたね!
頑張って褒めてもらうのも良いし、ギブしておんぶも捨て難い、、、贅沢な2択です。
「私は?」
「・・・交代制ね」
「やったの!」
「これで登りきったも同然だね!」
「『勝ったな風呂入ってくる』状態なの!」
「・・・・・・それだけ元気なら登れるんじゃないかな?」
二人で喜びを分かち合いながらキャッキャしてると、ゆうちゃんの冷たげな視線と残酷なお告げを受けました。
その後、清水寺に着くまでおんぶをしてくれることはありませんでした。ガッデム。
「これが恋占い石かー。なんか思ったより普通というか通路の真ん中にあるんだね」
私達は今清水寺の境内にある地主神社に来ています。
そして、地主神社の名物といえば、この恋占い石なのです。目をつぶって石までたどり着けば恋の成就も早いみたいです。
「石から石まで目をつぶってたどり着けば良いんだっけ?」
「うん。そうだよ」
「でも、これ結構遠いの」
そうなのです。
一見簡単に思えますが、意外と目をつぶっているとまっすぐ歩くのも難しかったりするんです。
「ちなみに石から石までは10mくらいあるみたいだよ」
「へーそうなの。まぁでも私達はいいわ。もう相方がいる事だしね♪」
「そうだね」
「あーうん。そう…(無関心)」
もはや、ゆうちゃんは無我の境地に入ったかのような受け流し。
「じゃあ、私やってみようかな。せっかくだし」
「声掛けて、誘導とかしてもらうのはありなの?」
「うん!大丈夫だよ。そういう場合は恋も手助けありで成就するみたい」
いざ、スタートです。
私は目を閉じて、視界を真っ暗にして歩みを始める。全く見えない状態で歩くのは怖いもので、歩き始めて数歩でもうゴールはまだかと思ってしまいます。
「け、結構こわいかも。ちょ、ちょっと手伝って貰っていいかな?」
「もちろんなの!」
「もうちょっと右よー!」
「行き過ぎ行き過ぎ!左!左!」
「違うの!そのまままっすぐ!」
「もうすぐゴールだよ!」
「あの!?これスイカ割りじゃないんですけど!?」
なんで迷わせようとするんですか!?
アシストの意味無いじゃん!
「ごめんごめん!ほら、もうすぐだよ」
「ほんとかなー?」
少し疑りながらも手探りで石を探すと、なにやらゴツゴツした感覚が手にあたる。
「これだ!やったー!やっとゴールしたよ!」
「おめでとうなの!」
「傍から見てる分にはすごく面白かったわね!」
「確かにね」
「楽しみかたの趣旨が違うからね!?」
アシストに惑わさせれるって本末転倒感が凄いのですが。これは、二人にもやってもらうしか、、、
「じゃ、じゃあ次は、、」
「そろそろ本堂に向かおうか?」
「賛成なの!」
「そうね」
「行こうか」
「・・・・・・むぅ」
「ほら、めぐ姉もいつまで拗ねてないで。見てよ景色綺麗だよ?」
「拗ねてないもん!」
あの後ゆうちゃんと凛ちゃんもやるかと思いきや、あっさり撤退したので、私だけ弄ばれた気分です。まったく。ぷんすかアングリーだよ。
「恵美があまりに可愛らしいものだから、つい悪ノリしてしまったよ」
「ごめんなさいね」
「拗ねてるお姉ちゃんも最高なの!」
むぅ、、今日はそればっかです。
そんな事言われると怒るに怒れないじゃないですか。
「ごめんねめぐ姉。もうしないから許して?」
頭に手を乗せて、優しく髪を梳くように撫でてくれるゆうちゃん。その瞳は温かくて、ふんわり包まれているようでした。
「〜〜んぅ♪」
「「「てぇてぇな(の)」」」
もう!仕方ないですね。
このなでなでに免じて許してあげます。先に折れてあげるのが大人ってやつなのですからね!
「機嫌治してくれた?」
「現在進行形で回復中!だからもうちょっとだけ。ね?」
「はいはい」
その後、気分をフルMAXに回復して見る清水寺からの景色は、とっても綺麗でした!




