そうだ!京都へ行こう! さん
ホテルに荷物も置いて来たので、ついに京都観光開始です!
「まずどこ行こっか?」
「清水寺行こうよ!景色がすっごく綺麗らしいよ!ほら見てこれ!」
付箋が沢山着いた観光雑誌をゆうちゃんに見せながら説明する。ちゃんと昨日の内に予習して、チェックしてきたのです!ふんすっ!
「・・・僕は構わないよ。皆は?」
「もちろんOKなの!」
「恵美はこういうとこが可愛いのよねぇ」
「ほんと尊いねぇ」
観光雑誌と私の顔を交互に見ながらしきりに頷く家族達。
えっ!?なんです!?
私なんか可笑しなこと言いました!?
「なんで皆そんなホクホク顔なの!?」
「お姉ちゃんが可愛いからいけないの」
「何その理由!?」
訳が分からないよ。
某白マスコットみたいなセリフが出てしまうほど分かんないです。
こうしてやって来ました!清水寺、、の前の産寧坂に到着!
「これが三年坂?」
「そうだよ〜ちなみに産寧坂とも呼ばれてるね」
「さんねい?」
「元々は安産祈願のお寺までの参道だった事から来てるみたいだよ」
「さすメグね!これは観光案内いらずだわ」
「唯の坂にも歴史があるのは感慨深いね」
ついでに言うと、三年坂は『転ぶと3年以内に死ぬ』と言う言い伝えから来てるみたいです。後、二年坂や一念坂と言うのもあったりします。
ここテストに出るので要チェックですよ?
やはり京都は古都と呼ばれるだけあって、歴史的な物が多いですね。一時的にとはいえ観光ランキング1位になったのも頷けます。
「ねーねー!せっかく京都に来たんだし着物に着替えようよ!」
「さんせーい!みんなで写真撮りたいの!」
「せっかくだしね。」
「いいわねぇ。レンタルするとこ近くにあるかしら」
「調べてみるよ」
お父さんがスマホで検索をかけたところ、近くにレンタルするお店見つけました!着付けと髪のセットもしてくれるみたい!
「じゃあ早速行こ!」
私は凛ちゃんとゆうちゃんの手を引いて歩き出す。ちなみに場所は徒歩5分くらいのところみたいです。
「もうっ!お姉ちゃん着物屋さんは逃げないから落ち着いて欲しいの!」
「今日は凛の方が落ち着きがあるかもね」
「お、落ち着いてるよ?お姉ちゃんは時間を大事にしてるだけなのです。うん」
別に浮き足だってなんか無いですよ?
みんなもそう思いますよねー?ね?ね?ね?(迫真)
「大丈夫よ。寝ちゃっても今なら優斗がおぶってくれるわ」
「今や日野家最高身長だからね。頼もしくなってくれたよ」
「うぅ、、寝ないから!もうそんな事起きないからね!」
なんで今日はこんなに子供扱いされるんだろう、、
ううむ、、解せぬ。
「んーと、ここが予約したお店だね」
着物屋さんに到着した私達はぞろぞろと店内に入っていく。すると、そこには一面着物や小物などが置かれていて、まさに着物の宝石箱のようだった。
「すごーい!いっぱいあるの!」
「これは圧巻だね」
「おばさんの私でも迷っちゃうわね」
「何言ってるのさ。母さんは今でも綺麗なんだから、しっかり似合ったのを見繕わないと」
「もうっ!口が上手いんだから!」
イチャイチャしてるお母さん達はさておき。
これは凄い種類と量ですね。
見たところ200種類くらいあるかもですね。これは選ぶのも大変そうですね。
しっかりゆうちゃんと凛に似合う着物を見つけないと。
着物なんて着る機会が滅多に無いですからね。
言わば夏ガチャピックアップのトップレアみたいなものです。あれ?分かりにくい?
「いらっしゃいませ!ご予約の日野家御一行様でしょうか?」
「あっ!はい!そうです!」
「ありがとうございます!お待ちしておりました。本日は着物のレンタルと着付け、髪のセットですね!」
「はい!」
入口でお上りさん状態で店内を眺めていると、店員さんが来てくれました。
なんでも、種類がかなり多いので希望制で店員さんが似合うのを選んでくれるらしい。
これはありがたいサービスですね!
自分で選んであげたい気持ちもありますが、これだけ多いと日が暮れそうですしね。ある程度絞ってくれるなら、願ったりかなったりです。
「じゃあお願いします」
「はい!おまかせ下さい。では、まず準備に時間の掛かる女性用から先に決めましょうか」
「はーい!」
選ぶのが楽しみなのかぴょんぴょん跳ねながら手を上げる凛ちゃん。
凛ちゃんが可愛い過ぎてツラい。、、、キュン死しそう。
その後、店員さんが持ってきてくれた4.5着の中から悩み抜いて、ようやく決まりました。
凛ちゃんは、シャボン模様の赤色の着物に白色の帯を結んでおり、大変可愛らしい。やっぱり凛ちゃんの綺麗な髪色に明るめの暖色は合いますね。
私は黒色の着物にカラフルな色の花が散りばめられている物です。
今日は子供扱いされてるので、ちょっと大人っぽいのを選んだんですけど、、変、、ですかね?大丈夫です?
「後は髪だけだから私が結うね〜!」
「ん〜!!」
気持ちに良さそうに目を細めている凛ちゃんに萌ながら髪を結う私。ちなみに私も髪をセットしてもらっている途中です。
構図的には私の髪を店員さんが結って、凛ちゃんのを私が結ってる感じですね。
「お客さん髪結うのお上手ですねー。普段からされてるんですか?」
「そうなんですよー!凛ちゃんの髪サラサラで気持ちいから、楽しいんです!」
「私もお姉ちゃんにしてもらうの好きなの!」
「仲のいいご姉妹ですね!」
「「えへへ〜!」」
「くはぁっ!尊ぇな」
「え?」
顔を手で抑えながら俯く店員さんから、らしからぬ発言が聞こえたような、、、
「いえっ!なんでもありません」
「そ、そうですか」
そうこうしている間に、準備が完了しました!ちなみにお母さんはパパッと選んで、セットも先に済ましてるみたい。
「じゃじゃーん!見てみて赤色の着物!お姉ちゃんに選んで貰ったの!」
「あら可愛いじゃない!」
「うんうん。凛の快活な感じがあっていいね」
「相変わらずめぐ姉は凛の服を選ぶのはさすがだね」
なんか褒められてるのか、貶されてるのか微妙な気持ちなんですが、、、
一通り褒められて満足気な凛ちゃん。そして、必然的に隣にいる私に向くわけで、、
「恵美は、、あれね」
「そうだね、、」
「え!?なに?どこか変!?」
神妙な顔をして頷く二人に思わず不安になる。
「「なんかえっちぃわね(ね)」」
「えぇ!?」
確かに大人っぽくしようと思いましたけど、、両親にダイレクトにそう言われると複雑なんですが!?
「恵美は普段黒色をあんまり着ないから、余計にそう感じるのかもしれないわね」
「確かにそれはあると思うの」
「優斗はどう思う?」
「、、、えっ!?ごめん聞いてなかった」
熱に当てられたようにぼーっとしているゆうちゃんは、お父さんの問いかけに数秒遅れで反応を示した。
「ゆうちゃん大丈夫?ぼーっとしてたけど、体調悪い?」
心配になり、ぱたぱたと駆け寄り体調を伺う。見た所大丈夫そうだから、疲れちゃったのかな?
「大丈夫!大丈夫だから!あの、、近いよ!」
「ん?そう?ならいいんだけど、、そういえばゆうちゃんも着物凄く似合ってるよ!」
シンプルな黒色の着物に羽織ものを羽織っており、落ち着いた印象。
それよりも目を引くのが髪型!
普段は下ろしている前髪がワックスで上げられていて、バッチリ決まっている。
凛々しいゆうちゃんも良いですねっ!!
可愛いのに、かっこいいなんて最強過ぎます!(語彙力低下中)
「かっこいいよぉ、、いい!。男の子ってかんじ」
「そ、そう。そう言うめぐ姉も着物似合ってるよ?お、大人っぽくて。いいと思う。うん」
「ふふっ!ほんと〜!良かった!」
全体を見せる為にくるりと回ってみたり。
いけないいけない!こういうのが子供っぽいんですよね!気をつけないと、、、
「恵美に仲のいい男子がいなくて良かったわね」
「うん。もし居たら勘違いさせ祭りになりそう」
「間違いないと思うの。そして、お兄ちゃんがヤンデレみたいになる所まで見えるの」
「方向性は違えど、よく似てるのよねぇ。恵美と優斗は」
「同感なの」
「青春だねぇ」
まるで青春ドラマの様な二人に甘酸っぱい気持ちになる凛達だった。




