そうだ!京都に行こう! に
急遽決まった京都旅行。
新幹線に揺られる事約2時間。
ついに私達は古都である京都に到着しました!
「到着〜!」
「新幹線でも結構時間かかるもんだね」
「出張で慣れてるとはいえ、やっぱり肩こるわね」
「これも旅行の醍醐味かもしれないね」
「そんな事より早く行きたいの!」
移動で少し疲れ気味だか、いつもよりテンション高めの私達日野家。ちなみに凛ちゃんは1番楽しみにしていたのですごくハイテンションです。
「も〜凛ちゃん。そんなにはしゃいでたら疲れちゃうよ?」
始めから飛ばしてると、のちのち疲れてバテちゃいますからね。大人のペース配分というやつですね。
そんな大人ムーブをかましていると、何故か凛ちゃんから胡乱げな目を向けられてしまう。
「・・・じー」
「な、なにかな?」
「お姉ちゃん。目の下クマできてるの。もしかして寝れなかったの?」
「そ、そんな訳無いじゃない!やだなー凛ちゃんってば」
子供じゃあるまいし。
高校生にもなって旅行前に楽しみで寝れないなんてあるわけないじゃないですかー。あは、あははー。
「そーいえば恵美は昔から旅行前とか遠足の前の日はなかなか寝付けなかったわね」
「それで、途中で寝た恵美をおんぶしながら帰ったりしてね」
「そうそう!それで起きた時に怒るのよ!『なんで起こしてくれなかったのー!』ってね。大人っぽくなったって思ってたけど、そういうところは変わってなくて安心したわ〜」
「いや!寝たもん!ちゃんと寝たから!」
私だっていつまでもそんなお子様ではないのです。ふんすっ。
「ちなみにめぐ姉は何時に寝て、何時に起きたの?」
「3時に寝て、7時に起きたよ」
ちなみに出発は10時からです。
「・・・」
「な、なにかな?その沈黙は」
私だって成長して旅行前に寝れるようになったんですよ!前はまったく寝ずに行ったりしてたのに。これは立派な進歩ですね。
人類にとっては小さな1歩でも、私には大きな1歩なのです。
「そっか。めぐ姉は大人になったね」
何故か慈愛に満ちた目で肩に手を置くゆうちゃん。
まるで、我が子の成長を喜ぶ父親のような目を向けられても困るのですが、それは。
「じゃ、じゃあ逆に聞くけど。皆はちゃんと寝れたのかな!」
これで私と同じならおこだよ!
さぁ言ってみなさい!本当は楽しみで寝れなかったんじゃないですか?ん?
「7時間くらい?」
「私もそれくらいなの!」
「私達は寝すぎて8時間くらい寝ちゃったわね」
「休みだと分かってると、つい長いこと寝てしまうね」
「・・・えぇー」
皆それはそれはしっかり寝ていました。
姉弟最年長が1番子どもっぽいってまじですか!?
「・・・まぁそんな事より。まずはどうしよっか!ホテルに荷物置きに行く?」
ここでささっと話題転換。
私は過去は振り返らない女なのです。
「あっ話逸らした」
「逸らしたの」
「そーらーしーてーまーせーん」
これは戦略的撤退なので逃げでは無いです。
いいですね?
「ふふっ!そうね、まずは荷物置いてから観光に行きましょうか」
「そうと決まればタクシーだね」
私たちのやり取りを微笑ましそうな目で見ていたお母さん達はカラカラとキャリーケースを引きながらタクシー乗り場に向かって歩き出す。
「あっあそこ!映画の舞台になった階段だー!」
つい最近観たばかりの舞台に思わず気持ちを昂らせてしまう。
だって一番盛り上がるところの場所なんですからテンション上がるってもんですよ。
「あら?ここがそうなの。じゃあちょっと見ていく?」
「うん!」
私は逸る気持ちを抑えながらエスカレーターを上り、登場人物と同じ視点の所まで辿り着く。
「ここがルリちゃんと同じ視点なんだ」
なんだか映画の世界と重なり合ったような不思議な感覚。
「めぐ姉写真撮ろうか?」
「せっかくだし皆で撮ろうよ!」
「いいわね!」
「撮るわよ?」
「「「はーい!」」」
お母さんはカバンから自撮り棒を取り出すと、慣れた手つきで写真をパシャリと撮る。
「お母さん自撮り棒持ってたんだ?」
正直少し意外です。
ちなみに私は持ってないです。
だって家にいるのにそんなに写真取らないでしょ?
・・・・・・そこっ!ヒキニートとか言わない!
「えぇ。お父さんと出張先でよく撮るもの」
「・・・・・・母さん仕事ちゃんとしてるよね?」
「失礼ねー。ちゃんとしてるわよ。ね?お父さん」
「そうだね。概ね真面目にしてるよ」
「概ね?」
「取引はもちろん真面目にしているし、段取りも完璧だよ。ただ、、」
「ただ?」
「予定ギリギリまで切り詰めてアニメショップ行こうとするし、ゲームイベントが来てたら仕事以外では梃子でも動かないからご飯も忘れるんだよ」
「うわぁー。やっぱりめぐ姉は母さんの娘だよね」
「えっ!?」
私そこまで酷いです?
確かにソシャゲイベント時は極力時短で家事を済ましてますけど、流石にご飯位はたべますよ!?
「あによー私に似てるのが嫌なの?」
「いやーそんな事無いけど、私はそこまでじゃないと思うんだけどなーと」
「「そう思ってるならそれでいいと思うの(よ)」」
えぇ、、、全く自覚ないのですが。
「時間忘れて、徹夜でゲームしたり。そのまま朝昼抜いたりね。」
「それで前は鏡さんに怒られてたの」
「うっ、それは」
確かに、それは記憶に新しいので覚えてます。
ほぼ徹夜で学校に行ったら、鏡ちゃんに一瞬で見抜かれて、こってり絞られました。ぐすん。
肌に悪いから徹夜はだめとか、自律神経が乱れてヤンな部分が増すのは良くないとか。
というかヤンな部分ってなんです?
「はいはい。二人がダメな子なのは分かった所で、ホテルに向かおうか」
「「ダメじゃないもん!(わよ!)」」
私たちの叫びは聞こえないかのように、スタスタと進んでいくお父さん達。
うぅ。納得いかない。
読んで頂きありがとうございます!
では、また明日です。




