ずっ友なんです!
どうもオムレツです!
ちょっと投稿遅れてしまいすいませんm(*_ _)m
そう言えばこの小説を評価してくれた人が居たんです!
本当にありがとうございます!もしよかったら感想とかもよろしくです
では、3話をどぞ!
ーーー学校ーーー
「なーに一人ぼんやり黄昏てんのよ?なに?誰かに告白して振られでもした?」
ゆうちゃんが行った後ぼんやりしてると後ろからからかいを含んだ声が聞こえたので振り返ると、活発そうな女の子がにやにやしながらこちらを見ていました。
「あっ!鏡ちゃん!おはよう!あと、告白なんてしないから振られてなんかいないよ?」
この先ほどからにやにやしながら話しかけてきたのは 芦屋 鏡ちゃんです。
ミディアムくらいのきれいな黒髪で、ぱっちりした目に悪戯っ子ぽい八重歯がある、私の小学校から友達で親友です。
遊ぶときは大体鏡ちゃんと一緒なんです!
えっ?それ以外?凛ちゃんと遊ぶか、部活がないときはゆうちゃんとも出掛けたりします。もちろん、凛ちゃんも一緒に。
ほ、他の友達もちゃんといますよ?
ほんとですってば!だからそんな目で見ないで!
「まぁそうよね。あんたが誰かに告白なんて想像できないしね。それに断られるとも思えないし」
鏡ちゃんは一人でうんうん頷いてますが、最後のほうが聞こえず首をかしげる
「そりゃそうだよ!私は凛ちゃんとゆうちゃん一筋だもん!」
「それは一筋っていうのかしら?」
うん?確かに二人だしね。うーん二筋?
「何真剣に悩んでるのよ。ほら、教室いくわよ」
私がうんうん唸ってると鏡ちゃんが呆れ顔で私の手を引きます。
「ウ〜ン、やっぱり良い言いかた思い浮かばないし、凛ちゃんもゆうちゃんも大好きっ事で!あっ!もちろん鏡ちゃんの事も大好きだよ!」
「ばっ、そういう小っ恥ずかしいことは言わなくていいのよ!ほらさっさと行くわよ!」
鏡ちゃんは私の手を引いてずいずい進んで行きます。鏡ちゃんはいつも私をからかって来るんですけど、自分がやられるとすぐ照れちゃうんですよね。相変わらずかわゆいです。
そんなこんなで教室に到着しました。私も鏡ちゃんも同じ2年1組です。私は自分の席に着くと時間を確認しました。
8時50分か。あと10分くらいありますね。私は自分のスマートフォンを取り出し、フォルダを開きました。
「席につくなり何見てるのよ?」
「これ?ゆうちゃんフォルダだよ。今日撮った分をみてるの」
「・・・もしかして毎日撮ってるとか言わないわよね?」
なんでそんな信じられないものを見るような目で見るんでしょう?
「えっ?もちろん毎日だよ?」
あんなに可愛いのに撮らない理由がなくないですか?
「そんなに毎日撮ってたら容量やばいんじゃないの?」
「そうなんだよね、この前100ギガ超えちゃったから、今度携帯変える時は容量増やさないと」
「ひゃ、100ギガ!?どうやったらそんなに行くのよ!あんた全然アプリとか取ってないでしょうが」
「うん!全部写真と動画(主に凛と優斗の)だよ」
「はぁ、ブラコンシスコンな事は知ってたけどまさかここまでとはね。あんたそんなんで優斗くんや凛ちゃんに彼女彼氏が出来たらどうするのよ」
「彼女?彼氏?」
「年齢的にもいてもおかしくないでしょ?特に優斗くんなんて1年生なのにベンチ入りしてるし、顔もいいし、優しいから、女子たちが皆狙ってるって噂よ?」
さすが私のゆうちゃん!皆に優しくて、人気があるなんてお姉ちゃん鼻が高いな〜!
・・・・・・・・でも、そんなミーハーみたいなビッチにゆうちゃんを任せられるわけないよね?
そんなビッチ達の誰かと付き合うなんてお姉ちゃん許さないですよ?
「ねぇ鏡ちゃん。そのビッチ達って具体的に誰なのかな?かな?ちょっとお話したいなーって思うんだけど」
「えっ!?」
---------side鏡------
私には小学生からの幼馴染がいる。
そう、日野 恵美だ。
容姿端麗、成績優秀、その上家事もできるという何でもできる凄い子だ。
その黒髪は高級な絹のように美しく、目元は優しく垂れており包容力が現れるようであり、唇はぷっくりしており食べてしまいたいほどだ。
その上胸は大きすぎず小さくなく形もとてもきれいなのだ。よく天はニ物を与えずというが彼女の場合はその言葉を鼻で笑ってしまうほどのオーバースペックである。
当然彼女はびっくりするぐらいもてた。本人はあまり気が付いてないようだが、どうも彼女は男に全く興味がないらしい。
男子たちはそのことを嘆き、女子たちは歓喜した。彼女の魔性ともいえる魅力は同学年の同じ性別である女の子すら魅了してしまったのだ。
私と恵美は、なにも最初なら仲が良かったわけでは無かった。仲良くなるまではむしろ少し壁があったくらいだ。何故彼女と仲良くなったか、そのきっかけは随分昔にさかのぼる。
彼女は、小さいころから物知りで、なんでも一人で出来ていた。運動はちょっと苦手だけど、勉強では先生も目を見張るような結果を出していたし、どうやら家事も得意らしい。
だから、小さいながらにして私は悟ってしまったのだ。この子と私は住んでる世界が違うんだって。
でも、それは違うって分かったのは彼女の初めての生理の時。私がトイレに行った時に突然隣の個室から悲鳴が聞こえてきたときは本当にびっくりしたものだ。
私は慌てて用を足して、隣の扉をノックすると泣いている彼女がいた。彼女は知識としてはあるが、突然血が出てきて、びっくりし怖くて泣いてしまったらしい。
その後、泣いている彼女をあやし、やり方を教えた。泣きながら恥ずかしそうに教えを乞う姿を見て私は気が付いた。
この子も私達と同じで、泣き、恥ずかしがり、わからないことは誰かから教えを乞う。
そう、変わらないのだと。
それからである、彼女とは陽を浴びてとける雪のように徐々に打ち解けていった。
そして今に至る。
「ねぇ鏡ちゃん。そのビッチ達って具体的に誰なのかな?かな?ちょっとお話したいなーって思うんだけど」
「えっ!?」
さて、確実にお話で済まなそうな雰囲気である。
彼女にその話をした瞬間彼女の眼からハイライトが消えて、なんだか周りの温度も数度下がったようにさえ錯覚する。
彼女は社交性の高さと裏腹に狭く深く愛を注ぐ子なのだ。なので基本的に遊ぶのは私か彼女の兄妹くらいである。その枠に私が入っているのが私の密な自慢なのだ。内緒だけどね。
まぁその結果、その枠内の人に何かあればこのヤンデレ状態になるんだけど。
「そこまでは知らないわね。それに狙ってるって言っても実際に手を出してる子はあまりいないって聞いたわよ」
さすがに私の所為で下級生に被害が出るのはいたたまれないのでフォローを入れた。さて納得してくれるかな?
「なんだ!そっか!良かった良かった!もし手を出してるならお話で済まなかったよ~」
彼女は満面の笑みで納得してくれた。ほっ。尊い下級生が無事で済んでよかった。これからはこの子にこの話は気を付けないと。
というかほんと何するつもりだったのだろう。
その後、私達が他愛無い話をしていると、キーンコーンカーコーンとチャイムが鳴り私達の会話に終わり告げた。
読んで頂きありがとうございました!
今回は半分ほど鏡ちゃんのお話になっちゃったんですがいかがでしょうか?
次話は恵美視点がほとんどですので次話もよろしくです!
次回 Let's お買い物です!