水族館なんです!
お久しぶりです。オムレツです!
投稿期間が空いてしまってすみませんでした!
今回は少し長めになっています。
では、どうぞ!
ーーー日野家ーーー
side恵美
「ねぇ恵美、あんた水族館興味あるかしら?」
今日は学校が終わり、家で一緒にだらだらと過ごしていました。
すると、鏡ちゃんがふと何かを思い出したかのように呟きました。
「水族館?そう言えばほとんど行ったことないかも。でもなんで〜?」
水族館とか動物園ってあまり行く機会がないんですよね。その2つってデートの定番の筈なんですけどね〜。
あっ!!彼氏も彼女(←!?)もいないからでした!
、、、はぁ。まぁ別に気にしてないですけどね。
日々満ち足りてますし。べ、別に強がりじゃあないんだからね!
「いや、親戚からチケットもらったのわす、、じゃなくて。期限が近いんだけど予定が入ってるから、良かったらどうかと思ってね」
うん。忘れてたんだね。
それで、今思い出したと。
鏡ちゃんは目で忘れていた訳じゃないわよ?とでも言いたげな様子。
まぁ、私は空気の読める女なので、もちろん触れませんとも。
「まぁ鏡ちゃんがうっかりさんなのはチャームポイントとして、いつまでなの?」
ちょっとだけしかね!
こんなおいしい愛でるポイントがあるのに触れない訳ないじゃないですか!
「なっ!?だから忘れてたわけじゃ、、今週の日曜までよ」
ちなみに今は木曜日です。
、、、うん。完全に忘れていましたよね。
「そっか〜。じゃあ、ゆうちゃんと凛ちゃんに行けるか聞いてみるよ!」
ゆうちゃんと凛ちゃん、鏡ちゃんを除いたら誘える人いないんですよね、、、あと紗織ちゃんくらい?
あれ?何故か目から汗が、、、。
「ん。行けなさそうならそのまま捨てちゃって。どうせ私は行けないしね」
「はーい」
ーーーその後ーーー
「と言うわけで、やってきました水族館!」
「うん。どう言うことか分からないけど、テンション高いねめぐ姉」
「私も初めてだから楽しみなの!」
と言うわけで、いつもの3人でやって参りました!
今、私達は『猫見水族館』という猫なのか、魚なのか分からないような名前の水族館にやってきました。
「そう言えば凛は来たこと無かったっけ?」
「うん!ゲームでしか行ったことないの!」
「確かに何故か恋愛ゲーの水族館率って高いよね」
「今日はその謎を解明するの!」
「楽しみ方がかなり特殊な気がするけど、触れないことにするよ」
ふふふ!あたかもクールを装ってるゆうちゃんですが、私は気づいているのですよ!
今日の服装は、いつもよりちょっと気合いが入ってることにね!ふっ!こんな些細な違い、私じゃなきゃ見逃しちゃうね。
楽しみだったんですよね?
お姉ちゃんはちゃ〜んとわかってますから!
「お姉ちゃんなんでそんなにニタニタしてるの?」
「きっと持病なんだよ」
「ふふっ!そーかも!じゃあそろそろ入ろっか!」
ようやく館内に入った私達をお出迎えしてくれたのは甲殻類のカニやエビ達でした。
「お〜なんだか最初は地味だね」
「でも、大きいの!なんだか・・」
「「美味しそう!」」
思わず心の声が漏れてしまった私と凛ちゃん
「気持ちは分かるけど食用じゃないよ?」
「分かってるけど赤っぽいカニって美味しそうだよね!」
「同感なの!」
「よしっ!今日はお母さん達に相談して、晩ご飯はカニにしよっか!」
「さんせーい!」
「・・・2人ともカニの前でカニ料理の話はやめよっか。なんか、こう、罪悪感があるよ」
確カニ、いや、確かに。
結構むごい話かもしれないですね。
「確かに、そうだね」
「カニさんごめんなさいなの」
少し罪悪感を抱きつつも次に私達がやってきたのはクラゲコーナーです。
そこには様々な色の光でライトアップされたクラゲ達が優雅にふわふわと漂っており、それはそれはすごく幻想的な空間でした。
「ふわ〜!すごく綺麗だね!」
「うん。なんだか別世界みたいだね」
「ロマンチックなの!」
確かにこれはカップルで来たくなるかもですね。
「あっ!見てみて色変わった!」
「ほんとだ。綺麗だね」
「ほんとなのー!」
それから、しばらくぼーっとクラゲを眺めていると、なんと、もうイルカショーが始まってしまう時間でした。
「みなさーん!!本日は来館いただき誠にありがとうございまーす!今からイルカショーを始めたいと思います!。私、本日担当させていただきます北村と言います!よろしくお願いします!さぁ、早速ショーを一緒に頑張るイルカさん達を紹介していきましょう!」
急ぎ気味で会場にやってきた頃には少し始まってしまっていました。
「う〜結構席埋まっちゃってるね」
空いている席を探すと、何故か前列2列がちらほら空いている様子でした。
何ででしょう?
学校の席替えで一番前は嫌みたいな感じですかね?
まぁ座れたので良いとしましょう。
「一番前が空いてるなんてラッキーなの!」
「何でこんなに空いてるんだろうね」
「さっ!紹介も終わったところで始めていきましょう!まずはご挨拶をしてもらいましょう!やってみたい方は挙手お願いします!」
ご挨拶?何するんでしょうか?
「あらら?今日のお客さんは恥ずかしがり屋さんみたいですねー!じゃあ一番前のそこの綺麗なお姉さんどうですか?」
誰も手を挙げないので、ぐるりと見回しこちらを見ながら言いました。
へっ!?もしかして私?
「わ、私ですか?」
「そうです!!」
「せっかくだし行ってきたら?」
「ちゃんと写真に収めるの!」
「う〜ん、そうだね!せっかくだし行ってくるよ!」
選んでもらったのに行かないのも感じ悪いですしね。
「ありがとうございます!ではここまでお願いします!」
私はお姉さんに言われるままプールの飛び込み台のような所に立ちました。
「はい!では呼びますよ〜!ゴンくーーん!!」
お姉さんが叫びながら笛を吹くと水中からひょこっとイルカさんが頭を出しました。
つぶらな瞳がとってもキュートです!
「わぁ!かわいい!」
「だそうですよ!ゴン君!良かったですね!私もお姉さんの笑顔に癒されて、いつもよりやる気マンゴスチンです!」
テンション高くお姉さんが手を叩くと、ゴン君もまねをしてぱたぱたと手を叩いてくれました。
うわっぷ!あのっ!嬉しいんですけど、、水がすごく飛んでくるんですけど!?
「じゃあ、そろそろ行きますよ〜。お姉さんちょっとゴン君に顔を近づけてもらって良いですか?」
「こうですか?」
「はい!OKです!ゴン君!」
お姉さんが何かハンドサインのような物を出すと、ゴン君はチュッと私の頬にキスをしてくれました。
「はーい!ありがとうございます!ゴン君も綺麗なお姉さんにキスできて良かったですね〜。私は今ほどイルカになりたいと思った時はありません!お姉さんご協力ありがとうございました!」
お姉さんの冗談で場もかなり温まり、私は役目を終えて戻ってきました。
すると、何故かゆうちゃんが落ち込み気味で凛ちゃんが苦笑いをしていました。
「どったの?」
「イルカ相手にやきーわぷっ!?」
「・・・?」
何か言いたげな凛ちゃんの口を慌てて塞ぐゆうちゃん。
ん〜なんだろ?
知られたくない感じっぽいですけど、気になる・・・。
「き、気にしないで!どうだった?」
「む〜気になるな〜。えっとねイルカさんはすごく可愛かったよ!こんな風にチュッってしてくれたの!」
私は話しながら、啄むようにゆうちゃんの頬にキスをしました。
だって教えてくれないんだもん。
これくらいのいたずらは良いですよね?
「っ!?ここは外なんだよ!?」
「中ならいいの?」
「そう言う問題じゃないよ!?」
でも、さっきまでのちょっと怖い雰囲気がなくなったような?
「お兄ちゃん単純過ぎなの、、、」
「言わないで。自分でも分かってるから、、、」
「・・・?」
なんかさっきから会話に付いていけないのですが、、。
ま、まぁいいですけど〜。私はイルカショーに集中しますし?
全然寂しくなんてないですし!
「さぁ〜!これで最後ですので盛大に行きたいと思います!行きますよ〜ジャーンプ!!」
イルカショーに集中しようと思ったら、いつの間にか最後に差し掛かってたみたいです。
わ〜もう最後なんだ〜などと暢気に思っていると、イルカさん達の大ジャンプによる水しぶきがこちらに向かって飛んできました。
「きゃあ!」
避けないと!なんて思った頃にはもう時既に遅しで、思いっきり水を被ってしまいました。
凛ちゃんは何とか私の陰であまり水は被らなかったのがせめてもの救いでしょうか。
「お姉ちゃん大丈夫、、、じゃなさそうなの!?」
「結構水飛んできたね。だから皆1列目に座ってなかったんだね、、、って、ちょっめぐ姉!?」
2人は私を見るなり固まってしまったんですけど、どうしたんでしょう?
「どうしたの?」
「服!」
「服?確かに結構濡れちゃったし、どっかでTシャツでも買った方がいいかも」
「確かにその意見には大賛成だけど、まずはこれを羽織って!!」
ゆうちゃんは焦りながら着ていた服を貸してくれました。
「あ、ありがとう。でもゆうちゃん寒くない?」
「ちょっと寒いけど、それどころじゃないでしょ!?」
なんでさっきからそんなに慌てているんでしょう?
私が一人首を傾げていると、凛ちゃんがこそっと耳打ちをしてきました。
「お姉ちゃん服透けちゃってるの!」
凛ちゃんに言われて急いで視線を下げると、そこには薄手のインナー越しに水色の下着が見えてしまっていました。
「っ!?」
「分かってもらえて良かったよ。まぁでも一番前だから多分誰も見えてないと思うよ」
うぅ、不幸中の幸いと言うべきなんでしょうか。
ゆうちゃんには悪いですが、ここは素直に上着を借りる事にします。
いそいそと上着を羽織るとふわっとゆうちゃんの香りが漂ってきました。
石鹸の香りの中にちょっぴりする男の子のにおいと余った裾を見て、改めて男の子なんだと感じました。
「ふふっ!」
「どうしたの?」
「いやー男の子だなって!」
「?」
「そろそろ帰ろっか?このままじゃ風邪引いちゃうしね」
「うん!」
「・・・?まぁいっか」
腑に落ちていなさそうなゆうちゃんを背に、私はいつもより早く打つ鼓動と安心感で身を包みながら帰路につきました。
読んで頂きありがとうございます!
次はもう少し早めに投稿する予定ですが、気長に待って貰えると幸いです!
では、次話でお会いしましょう!




