【番外編】チョコチョコにしてやんよ!
こんにちは!オムレツです!
バレンタインのお話を書いたのですが、時系列がおかしくなるので番外編にさせてもらいました。
では、どうぞ!
side恵美
「ふっふっふ〜!ついに時が来た!我が材を持って皆に甘味を与えるときが来たのだ〜!」
私は声高らかに腰に手を当てながら、1人慢心王ごっこしています!
何故1人でこんなにテンションが高いかって?それは深夜だからだよ!深夜ハイテンションって奴です!えっ?深夜なら静かにしろ?あ、はい。すみません。静かにします。
それはそうと明日はついに2月14日です。皆さんは何の日かご存じでしょうか?・・・・はいっ!正解!バレンタインデーです!
以前までは(前世までは)もらう側でしたが、(貰えていたとは言っていない)今となってはあげる側なんです!
「これで明日も準備万端です。おっと、そろそろ寝ないとですね」
明日も早いので、もう寝ます。おやすみなさい。
〜次の日〜
「ふぁ〜」
おはようございます。すごく眠いです。はい。
今の時刻は6時です。昨日は思ったより時間が掛かり、寝るのが遅くなってしまったので、少し寝ぼけ気味です。
「おはよう恵美。今日は随分と眠そうだね」
「寝不足はお肌に悪いわよ。若いからってケアを怠ったらダメよ?」
寝ぼけながらご飯を作っていると、そこにスーツ姿のお母さんとお父さんが来ました。普段の雰囲気と違ってカッコいいです。
「おはよ〜。ちょっと夜更かししちゃって。それはさておき。はい!どうぞ!ハッピーバレンタイン!」
お母さんには白の箱に青のリボンの物を、お父さんには黒の箱に赤のリボンの物をあげました。
「開けても良いかしら?」
「もちろん!」
2人が箱を開けると、そこには聖剣と槍を模したチョコが入っていた。
「す、すごいわ!これエク○カリバーよ!エクス○リバー!すごいクオリティだわ!」
「僕のはゲイ○ルグだよ!」
「2人とも最近型月作品に、はまってたからこの形にしてみました!」
「これなら今日の円卓会議も乗り切れる気がするわ!」
「ただの会議だけど、その気持ちはすごく分かるよ!」
2人とも喜んでくれたみたいでよかったです。形にこだわった分時間は掛かりましたが、自慢の一品なのです!
「2人とも朝からどうしたの?」
「私達の部屋まで聞こえてきたの」
お母さん達の声が思いの外響いていたみたいで、凛ちゃんとゆうちゃんがいつもより1時間程早く起きて来ました。
「ごめんなさいね、騒いじゃって。でも恵美のチョコがすごいのよ!」
「そうなんだよ!」
興奮気味にチョコを見せる2人がすごく子供っぽくて、可愛く感じちゃいました。
「そっか今日バレンタインだったね」
「もちろん2人にも作ってあるよ。はいっ!」
「ありがとうなの!わぁマカロンだ!すごいたくさんあるの!」
凛ちゃんにはお家で渡す前提で、バスケットを装飾して、たくさんのマカロンを用意しました。少し前に初めて食べてから、凛ちゃんの中で空前絶後のマカロンブームなんです!
「どういたしまして!」
「お兄ちゃんどうしたの?顔真っ赤だよ?」
凛ちゃんは喜色満載で喜んでくれたんですけど、ゆうちゃんはだんまりのままです。もしかして気に入らなかったでしょうか?・・・。
「気に入らなかったかな?、、、かな?(しょぼん)」
「いやっ!すごく嬉しいよ!でも、その、恥ずかしいというか、その」
「どんなチョコなの?」
優斗の煮え切らない反応を不思議に思い、全員でチョコの入った箱をのぞき込むと『I LOVE YUU』とでかでかと書いてあるハート型のチョコが鎮座していた。
「「「、、、(確かにこれは照れる)」」」
「???」
理解していない恵美だけが、1人首を傾げていた。
ーーー学校ーーー
「鏡ちゃ〜ん!問題です!今日は何の日でしょうか?」
私はチョコを後ろに隠しながら、学校に着いたばかりの鏡ちゃんに質問を投げかけました。
「そりゃバレンタインデーでしょ?これだけ皆浮き足立ってるんだから分かるわよ」
鏡ちゃんは周りを見渡し、やれやれと言った様子で首を傾げます。
「当たりだよ!そんな鏡ちゃんにはこのバレンタインチョコを贈呈します!」
私は満を持して、綺麗にラッピングされた箱を渡しました。
「わぁ!すごい綺麗なラッピングね!これは中身もすごそうね」
「もちろんだよ!このチョコはお菓子ノートに基づいて作ったんだもん」
「お菓子ノート?」
「バレンタインって毎年あるでしょ?だから、あげる人の1年間の好きなお菓子記録を取ってるの」
これがあればバレンタインも安心安全です!
「そ、そうなんだ。なんだか嬉しいような、少し怖いような、、、。まぁいいわ。はい、これ」
鏡ちゃんの差し出された手には、簡素だけど丁寧にラッピングされた包みがありました。
「チョコくれるの!!」
「大げさね。毎年あげてるでしょ?」
嬉しい物は嬉しいんです!たとえそれが義理であろうと、友チョコであろうとチョコはチョコですから!貰えればそれだけでバレンタインデーの勝者なのです!
「それでもやっぱり嬉しいよ!ありがとう!大切に保管するね!」
「食べなさい」
「冗談だよ!鏡ちゃんからもらったチョコを無駄になんてしないよ」
「ならいいけど。あんたならやりそうなのよ」
「そう?」
「そうよ」
まぁ確かに、腐らず永久保存が出来るのならやりたいですけど、出来ないのでやらないですよ?
そんな2人のやり取りを見ているクラスメイト達は揃ってハンカチを濡らしていた。
「くぅ、今年も貰えないのか、、、」「今年は同じクラスだからワンチャンあるかと思っていたが、甘かったか。チョコだけに」「芦屋さんがうらやましい。けど、これでいいと思っている自分もいる」「わかる」「わかり身が深い」「これが一番平和なんだよ」などと、勝手に悲しんで、勝手に納得している男子達であった。
時刻は少し進み、お昼休み。
「紗織ちゃんいる〜?」
今、私がいるのはいつものクラスではなく、とあるクラスにお邪魔しています。そう!紗織ちゃんの所です!勉強会以降、一緒に遊んだりするようになったりと、すっかり仲良しさんです!
「恵美さん?どうしたんですか?」
「うん!今日バレンタインデーでしょ?だからチョコ持ってきたの!はいっ!」
「わざわざ持って来てくれたんですか!ありがとうございます!これ、私からです。恵美さんと比べたらまだまだですけど、マフィン焼いたのでもらって下さい!」
そう言って、紗織ちゃんは2つマフィンが入った包みを手渡してくれました。
「わぁ!おいしそう!これってもしかして抹茶味?」
「はい。以前一緒にカフェ行ったとき、すごく美味しそうに食べていたので、好きなのかなって」
そこまで見ててくれたんですね!なんだかうれしいなぁ。
「うんうん!好きだよ!抹茶大好きなんだ〜!」
キンコンカンコーン。
もう少し紗織ちゃんとお話ししたかったですけど、予鈴が鳴ってしまいました。残念。
「予鈴鳴っちゃったし行くね。また今度ゆっくりお茶しようね!じゃあね〜」
「は、はい。また」
恵美に手を振って見送ってはいるが、思いの外恵美の「大好き」の破壊力が強かったのか、少し頬が赤く、脳内では「好きだよ」と「大好き」が駆け巡っていた。
「これ自分に言われたらコロッといっちゃうかも、、、」
紗織が恵美の魔性に触れた瞬間であった。
読んで頂きありがとうございます!
間に番外編を挟んでしまいましたが、次回はちゃんと文化祭の続きなのでご安心下さい!
では、また次話でお会いしましょう!




